仏式のお葬式の概略とお葬式の種類

生活の悩みを解決!節約術

賢いお金の使い方・貯め方

お葬式の簡単な説明

お葬式の概略

葬儀式場案内看板

葬儀の型は、仏教では仏式、神道では神式というようにそれぞれの宗教によって行う内容が異なります。
いろいろある葬儀の中で、我々日本人は、仏教の形式に沿ったお葬式を行うことが一般的とされています。

仏式の伝統的なお葬式では、次のように儀式が進んでいきます。

お葬式1日目
故人が亡くなられた当日、又は翌日に通夜を行います。
(地域や都合によって通夜が営まれる日は異なります。)
お葬式2日目
  1. 通夜の次の日に葬儀・告別式を行います。
  2. 葬儀・告別式が終わったら遺体を出棺して火葬場へ搬送して遺体を火葬し、遺体が焼かれた後に拾骨をします。
  3. 拾骨をした後は、還骨法要を行います。
    ※最近では、初七日法要と精進落としも火葬した同日に一緒に行うことが多いです。

用語の説明

  • 通夜(つや、又はつうや):葬儀を行うまでの間、近親者が遺体の側に寄り添うこと。最近では、夜通し寄り添わず2時間くらいで終わる半通夜が一般的となっています。
    ※通夜には、一般の方が弔問する本通夜と、本通夜の前(故人が亡くなった日の夜)に遺族のみで行う仮通夜があります。
  • 葬儀(そうぎ):僧侶の読経(お経を声を出して読むこと)により亡くなられた方の霊を慰めてあの世へ送る儀式のこと。
  • 告別式(こくべつしき):亡くなられた方へ最後の別れを告げる儀式のこと。社会的な意味合いがあります。
  • 還骨法要(かんこつほうよう):火葬後に遺骨を安置する祭壇(後飾り壇)に遺骨を安置して法要(供養)を行うこと。
  • 初七日法要(しょなのかほうよう):故人の命日を含めて7日後に行われる法要のこと。初七日忌(しょなのかき)ともいいます。
  • 精進落とし(しょうじんおとし):お世話になった方々に礼をする為に料理を用意して接待をすること。
    本来は、故人の命日から49日間の精進期間を終える時に行われていました。
スポンサーリンク

お葬式が終わった後にすること

お葬式が終わった後は、命日からある期間経過した日に追善法要を行います。

故人が亡くなられた日を含めて49日間の間で7日目ごとに忌日法要(故人の魂をあの世に導く為)を行います。
また、七七日忌の法要が終わった時に精進落としを行います。

しかし、最近では、初七日法要と精進落としは葬儀・告別式・火葬した当日に行うケースが多くなっています。

そして、命日を含めて49日目(七七日忌)の法要時には遺骨をお墓に安置する納骨法要を行い、七七日忌の後は、何年かに1回年忌法要(故人の魂を清める為)を行います。
一般的には、年忌法要は回を重ねるたびに規模を小さくしていき、三十三回忌を最後の法要として終わらせることが多いです。

忌日法要(きじつほうよう)の種類
  • 初七日忌(しょなのかき):命日を含めて7日目
  • 二七日忌(ふたなのかき):命日を含めて14日目
  • 三七日忌(みなのかき):命日を含めて21日目
  • 四七日忌(よなのかき):命日を含めて28日目
  • 五七日忌(いつなのかき):命日を含めて35日目
  • 六七日忌(むなのかき):命日を含めて42日目
  • 七七日忌(なななのかき):命日を含めて49日目(この日までが忌中(中陰とも言う)となります。七七日忌(満中陰や四十九日法要とも言う)で忌明けとなり故人の魂があの世に到る日とされ、遺骨をお墓へ納骨する重要な法要です。)
  • 百か日忌(ひゃっかにちき):命日を含めて100日目
年忌法要(ねんきほうよう)の種類
  • 一周忌:満1年目の祥月命日(この日までが喪中となります。)
  • 三回忌:満2年目の祥月命日
  • 七回忌:満6年目の祥月命日
  • 十三回忌:満12年目の祥月命日
  • 十七回忌:満16年目の祥月命日
  • 二十三回忌:満22年目の祥月命日
  • 二十七回忌:満26年目の祥月命日
  • 三十三回忌:満32年目の祥月命日(弔い上げとなり年忌法要はこれを最後に終わりにしてよいとされています。)

用語の説明

  • 法要(ほうよう):僧侶の読経や焼香により故人の魂を供養すること。
  • 命日(めいにち):故人が亡くなられた日のこと。
    例えば、平成27年7月1日に亡くなられたら、命日は1日となります。
    その他に、毎月の命日と同じ日のことを月命日(1年に12回)、毎年の命日と同じ月日のことを祥月命日(1年に1回)があります。

このような一連の流れでお葬式は進行していきますが、最近では、この様な今までの伝統的な形式にはとらわれずにお葬式を行う方が増えています。

スポンサーリンク

お葬式の種類

お葬式の種類

今までの仏式のお葬式の流れといえば、通夜、葬儀・告別式を行うことが一般的とされてきましたが、最近のお葬式の種類には今までのお葬式の他に、自由葬、家族葬、一日葬、直葬があり、故人の意思や家族の考え方によって一番理想的なお葬式を選ぶ方が増えてきました。
それぞれのお葬式の違いを見ていきましょう。

最近好まれるお葬式の種類

自由葬(じゆうそう)
自由葬とは、信仰している宗教による伝統的な葬儀は行わず、故人の意思によってどのような葬儀をするのか内容を決めます。
自分の理想的なお葬式をするには、生前準備をして家族などに伝えておくことが大切です。
家族葬(かぞくそう)
家族葬とは、お葬式を遺族のみで行ったり、遺族と親族や故人と深いつながりがある親しい友達のみで行ったりします。
小規模でお葬式を行いたい方におすすめです。
一日葬(いちにちそう)
一日葬とは、通夜を行わずに、葬儀・告別式のみを1日で行うことです。
通常のお葬式では、1日目に通夜、その翌日に葬儀・告別式を行うので2日間掛かりますので、期間を短くしたい方におすすめです。
直葬(ちょくそう)
直葬とは、お葬式(通夜、葬儀・告別式)を行わずに遺体を棺に入れて火葬場へ搬送して火葬のみをすることです。
お葬式をしないといけないルールはありませんので、何かしらの事情でお葬式が行えない場合は火葬のみ行っても構いません。

(記事作成日:2016年4月7日、最終更新日:2017‎年2‎月7‎日)

スポンサーリンク
スポンサーリンク
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事