お葬式後は、忌日法要、年忌法要、お墓参りなどをして故人の霊魂を供養します

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お葬式後に行ういろいろな供養

お葬式後はどうするの?

供養する僧侶

お葬式(通夜、葬儀)は、故人の魂をあの世に送る為に行いますが、お葬式をすれば故人の魂はあの世に到着するわけではありません。
※浄土真宗は、亡くなるとすぐに魂はあの世に到着して成仏するとされています。

お葬式が終わった後は、忌日法要といって魂があの世に無事到着できるように7日ごとに法要をして供養します。

そして、忌日法要後は年忌法要といってあの世に送った故人の魂を清める為に法要をして供養する必要があります。

また、毎日の供養として仏壇の前では、お供え物(ご飯や水)と線香をつけ、鈴を鳴らして読経をして朝と夕方拝みます。
※時間がない時は読経しなくて手を合わせて拝むだけでいいです。

7・8月のお盆、3・9月のお彼岸時は、お墓参りをして供養します。

このようにお葬式が終わった後も様々な方法で故人の魂を供養していくことになります。

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忌日法要(きじつほうよう)

忌日法要は、故人の魂が無事あの世に到着できるようにする為に行います。

特に重要な法要日は、五七日忌(亡くなった日を含めて35日目)、又は七七日忌(亡くなった日を含めて49日目)で、一般的には故人の魂があの世へ到着する日とされ、遺骨をお墓へ納骨します。

忌日法要の表
名称法要をする日内容
初七日忌(しょなのかき)七日目遺族、親族、友人などを呼んで行うことが多い。僧侶を招いて読経、焼香をします。
二七日忌(ふたなのかき)十四日目遺族のみで行うことが多い。
三七日忌(みなのかき)二十一日目遺族のみで行うことが多い。
四七日忌(よなのかき)二十八日目遺族のみで行うことが多い。
五七日忌(いつなのかき)三十五日目遺族、親族、友人などを呼んで行うことが多い。地方によって異なりますが、最近では忌明けとされ、僧侶を招いて読経、焼香をします。
六七日忌(むなのかき)四十二日目遺族のみで行うことが多い。
七七日忌(しちしちにちき、なななのかき)四十九日目遺族、親族、友人などを呼んで行うことが多い。一般的な忌明けとされ、僧侶を招いて読経、焼香をします。
百カ日忌(ひゃっかにちき)百日目遺族、親族で行うことが多い。

人が亡くなった日を含めて49日間のことを中陰、又は忌中といいます。
人が亡くなった日を含めて49日目のことを満中陰、又は忌明けといいます。

※忌日法要は必ず亡くなった日を含めて数えてください。

年忌法要(ねんきほうよう)

年忌法要は、あの世に行った故人の魂を清める為に、僧侶を招いて読経、焼香をして供養します。

一周忌、三回忌は盛大に行われますが、回忌が増えるにつれ規模を小さくしていく傾向があります。

そして、宗派によって異なりますが、三十三回忌(死後32年目)、又は五十回忌(死後49年目)で故人の魂は清められて先祖と融合され弔い上げ(とむらいあげ)となり、この法要をもって供養を終わりにしてよいとされています。

年忌法要の表
名称法要をする年内容
一周忌死後1年目遺族、親族、友人などを呼んで行うことが多い。この日までが喪中となります。
三回忌死後2年目遺族、親族、友人などを呼んで行うことが多い。
七回忌死後6年目遺族、親族で行うことが多い。
十三回忌死後12年目遺族のみで行うことが多い。
十七回忌死後16年目遺族のみで行うことが多い。
二十三回忌死後22年目遺族のみで行うことが多い。
二十七回忌死後26年目遺族のみで行うことが多い。
三十三回忌死後32年目遺族のみで行うことが多い。一般的に弔い上げとされます。
五十回忌死後49年目遺族のみで行うことが多い。弔い上げとされます。
年忌法要の注意事項
一周忌は死後1年目ですが、三回忌からは数え方が異なります。
死後の年数に1を足したものが回忌の回数になります。
例えば、死後6年目ならば1を足して7になりますので、七回忌となります。
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お墓参り

お盆

お墓参りに行き先祖の供養をする日は、祥月命日、法要、夏のお盆、春秋のお彼岸の時にします。
※一般的には、夏のお盆か春秋のお彼岸の時にお墓参りをすることが多いです。

お盆は、明治時代に新暦になったことにより、地域によって新暦で行うか旧暦で行うか異なります。

  • 東京などの都市部:7月13日から16日(新暦のお盆)
  • 地方:8月13から16日(旧歴のお盆)

お彼岸は春彼岸と秋彼岸があり、故人の霊が住むあの世の世界の意味で使われます。仏教ではあの世は西にあるとされているので、太陽が真西に沈む彼岸の期間はこの世とあの世が一番近くなる日とされていています。

  • 春のお彼岸:春分の日を中心に前後3日の計7日間
  • 秋のお彼岸:秋分の日を中心に前後3日の計7日間

春彼岸も秋彼岸も彼岸の日数は7日間あり、彼岸の初日を彼岸入り、春分の日と秋分の日を中日、彼岸の最終日を彼岸明けといいます。
※地域によって異なりますが、仏壇には、春は牡丹の花にちなんでぼたんもち(ぼたもち)、秋は萩の花にちなんでおはぎをお供えします。

お墓参りに行く時は、お花、線香、ロウソク、マッチ、掃除道具などを忘れずに持参しましょう。

お墓参りの時にすることは、

  • 墓石と墓の周囲の掃除
  • 墓石に水をかけて乾いた布で磨く
  • 花立てに花を入れお供え物を置く
  • 線香に火をつけて線香立てに入れて拝む

を行い、清掃した時に出たごみは持ち帰るようにしてください。

また、仏壇や仏具の掃除もあわせて行うといいでしょう。

お盆

お盆のことを、元々は盂蘭盆(うらぼん)といわれていて、その盂蘭盆の日に行われる行事のことを盂蘭盆会(うらぼんえ)といっていました。

お盆(7月13日~16日、又は8月13日~16日)とは先祖の霊を供養する仏教の行事のことで、先祖の霊が自分の家に帰ってくる日(里帰りする日)とされています。

人が亡くなって四十九日後の初めて迎えるお盆のことを新盆(にいぼん)、又は初盆(はつぼん)といい、迎え火をして親族や親しい方を招いて僧侶にお経をあげてもらい盆提灯を飾って故人の霊を供養し、盆明けには送り火を焚いて故人の霊をあの世へ送ります。
※四十九日前にお盆を迎える時は、来年が新盆となります。

お盆にすることは、盆入りまでに仏壇の前に飾る盆棚(精霊棚)をつくります。

精霊棚とは、台の上にまこも(ござ)を敷いて、位牌、香炉、花立などの仏具やお供え物を置きキュウリで馬、なすで牛を作り飾るものです。

故人の霊はきゅうりの馬で少しでも早く自分の家に帰ってきて、なすの牛で少しでも遅くあの世に戻っていくとされています。

お盆の日程
  • 13日:盆入り(初日)となり、故人の霊が迷わず帰ってこられるように迎え火を玄関で焚いて霊をお迎えします。又は、絵柄が入った盆提灯(新盆は白提灯)を飾ります。盆花として、キキョウ、ミソハギ、ホオズキなども飾ります。
    ※白提灯は新盆の時しか使わないので、1回使ったらお寺で焚き上げてもらうといいです。また、浄土真宗ではお盆の飾りはしません。
  • 14、15日:お墓参りをします。どちらか1日は僧侶に読経してもらいましょう。
  • 16日:盆の終わり(最終日)となり、送り火を玄関で焚き霊をあの世に送ります。

(記事作成日:2016年7月16日、最終更新日:2018‎年4‎月21‎日)

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