キュウリの育て方!プランターを使って家庭菜園を始めよう
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- キュウリの育て方
- 目的(解決できる悩み)
- プランターを使ってキュウリを育てて収穫できるようになること
- 目次
- 1.プランターを使ったキュウリの育て方
- プランターと土の準備
- 苗の選び方
- 苗の植え付け
- 水やり
- 追肥
- 支柱立て・誘引
- わき芽かき
- 収穫
- キュウリ栽培中に起こる様々なトラブル
1.プランターを使ったキュウリの育て方
キュウリ栽培を成功させるには、徒長しておらず葉が5枚くらいついている若苗を植え付けることです。
キュウリの育て方を覚えて立派に育ったキュウリを収穫してみませんか。
キュウリの苗の選び方から収穫するまでの各作業工程の要点をわかりやすく解説しています。
プランターと土の準備
キュウリの苗を購入する前にプランターと培養土を準備します。
プランターとは土を入れる容器のことで、培養土とは数種類の用土と肥料が一緒に混ざり合っている野菜作りに適した土のことです。
キュウリを育てる時は、プランターは深底タイプのもの、培養土は水はけが良いものを選びます。プランターの底にスノコが付属してない時は、土の流出を防ぐ為に鉢底石を敷き詰めてください。
培養土の種類には、花用と野菜用とがありますので、野菜用を購入するようにしてください。また、値段が安くなっている土でもしっかりと野菜は育ちますので安価な土でも大丈夫です。
培養土を購入すれば、自分でいろいろな土を配合する手間が省け、初めから肥料が適量配合されていますので、袋を開けてそのまま使うことができ大変便利です。
苗の選び方
キュウリの苗は、家の近くのホームセンターでも購入できますし、送料が掛かりますがインターネットショップからでも注文して購入できます。
ホームセンターでキュウリの苗を選ぶ時は、
キュウリの苗の選び方
- 葉が枯れていないもの
- 節間が狭いもの
- 根がポットの底からはみ出していないもの
- アブラムシなどの害虫がついていないもの
- カビなどが生えて病気にかかっていないもの
が良い苗ですので選ぶ時の参考にしてください。
キュウリの苗の種類は、接ぎ木タイプの苗と普通の苗があります。
普通の苗は種から育てたものですが、接ぎ木タイプの苗は、穂木に台木をくっつけて構成されており、穂木をキュウリ、台木をキュウリ以外の植物のものにして、土壌の病原菌による病気や害虫の被害を少なくできる特徴を持っています。
なお、接ぎ木タイプの苗の場合はすこし値段は高くなりますが、台木はキュウリ以外のものを使うので土壌の病原菌の繁殖が抑えられるようになり、連作をしても大丈夫という性質があります。
苗の植え付け
5月上旬になりましたらキュウリの苗をプランターへ植え付けます。植え付ける時期が遅くなると生長が悪くなり収穫量が減るので、遅くても5月終わりまでに植え付けてください。
まずは、プランターの中へ培養土を入れ、苗が入る大きさの穴を掘ります。横に長いプランターでは、苗と苗との植え付け間隔は20~25cm以上空けるようにします。
また、苗を植え付けた時に、ウォータースペースを確保してください。
ウォータースペースとは、プランター上部から下3cmくらいは土を入れないようにして、水やりをした時に一時的に水が溜まるスペースとなる役割をするものです。
私の経験では、新しい培養土を使うと水やりをしても大雨が降っても水が溜まってプランターの上部から水があふれ出したということは1回もありませんが、使い古して固くなった培養土や野菜の根が生長しすぎて土が足りない状態では水が溜まるようになるのでウォータースペースは忘れずに作りましょう。
次は、ビニールポットから苗を取り出してプランターへ植え付けます。
ビニールポットから苗を取り出す時は、土と根っこを分離せず絡み合ったままの状態で取り出してそのまま穴を掘った所に入れて培養土を被せます。植え替えが終わりましたら、最後に水をたっぷり与えてください。
なお、野菜を一度育てた土を再利用する場合は、苗を植え付ける前にスプーン2~3杯の苦土石灰を土に混ぜ合わせて酸度(pH)を調整した後に肥料(有機質肥料や化成肥料)を混ぜ込んでください。
- キュウリのコンパニオンプランツのマメ知識
- キュウリなどのウリ科の野菜とコンパニオンプランツとしてネギを一緒に植えると病害虫の被害を軽減できるといわれています。
キュウリを種から育てる場合はプラグトレーなどを使って発芽温度(25~30℃)となるように場所を選んで温度管理をして育ててください。種から苗を育てて植え付けるまでに1~2カ月間掛かるので苗を購入した方が手間暇を考えると簡単です。
水やり
キュウリへの水やりの時間帯は、朝から昼までの間が適していて毎日行ってください。
キュウリの95%は水分なので水を多く好み、水の量は土の表面だけを湿らすのではなく、土の下の方まで水が染み込むように、プランターの底の排水用の穴から水が出てくるくらいハス口付きのジョウロでたくさん与えてください。
※ハス口無しのジョウロで水やりをすると土が固まりやすくなるので注意してください。
夏は日なたにプランターが置いてあるとすぐに土が乾燥してしまいます。キュウリは乾燥に非常に弱いので、水やりをする時間帯に関係なく土が乾燥していることに気がついたらその都度水やりをしましょう。
追肥
どんな野菜でも大きく育つには適量の肥料が必要になります。
市販されているほとんどの培養土には元肥といって、初めから肥料が土に混ざっているのでそのままの状態で使うことができますが、キュウリは大きく生長する為に根から肥料の栄養を吸収していますし、水やりをしたり雨が降ると水と一緒に土から肥料が流れ出していって、その結果、肥料が足りなくなっていきます。
みなさんは、キュウリ作りにチャレンジしてみたけど途中で枯れてしまったという経験はありませんか?
それは、肥料が足りなかったことも原因の1つだと思います。
キュウリに追肥(肥料を追加する)をするタイミングとしては、一番初めに花が咲いたころです。その頃から1~2週間に1回の頻度で、速効性の液体肥料か緩効性の化成肥料を与えていきます。
肥料の量は、液体肥料では原液を水で500倍に薄めて水やりの代わりとして、化成肥料ではスプーン1杯を目安としてプランター全体にばら撒くか埋めます。キュウリは肥料をたくさん好むので肥料切れにならないように少し多めに与えるのがコツです。
但し、肥料を適量以上与えると葉が深緑色で異常に大きくなり、葉の先端が丸まったり、茎が太く節間が広くなったりして、茎が伸びていくだけで、肝心のキュウリの実がつかなくなるので気を付けてください。
ゆっくり肥料の効き目が現れる有機質肥料は元肥におすすめですが追肥には向いていません。追肥には、必ず速効性がある液体肥料や化成肥料を使ってください。
支柱立て・誘引
キュウリの茎は高さが身長以上に伸びていくので必ず支柱を立てて茎が倒れて折れないようにひもを使って支柱と結んで支えてください。
※野菜の茎や枝をひもで支柱と結ぶことを誘引といい、8の字の形にして結びつけます。
誘引に使うひもはどんな種類でも構いませんが、できれば、茎にキズがつかないビニールひもや麻ひもなどの柔らかい素材のものがいいでしょう。
誘引をしていって、生長点(茎の先端部分)が支柱よりも上に伸びたら、それ以上伸ばしても茎が折れるので先端を切ってください。
生長点を切ってもらうと実の方に栄養が行くようになるので大きいキュウリに育ちます。
茎の先端部分を切る前の状態
茎の先端部分を切った後の状態
キュウリは巻きひげが伸びて自分で支柱に絡まっていく性質があります。誘引が面倒な場合は巻きひげが自然に巻き付く力に任せましょう。
わき芽かき
キュウリは、基本的にわき芽は全て摘み取り主枝のみを伸ばしていく1本仕立てで育てていきます。
わき芽とは、茎と葉の間のつけ根から伸びてくる芽のことです。生長過程の初期の頃では、わき芽がたくさん伸びてくるので必ず不要と思われるわき芽は摘み取ってください。そのまま伸ばすと栄養をわき芽に取られてしまい肝心な実が大きくならなくなります。
但し、支柱の先端まで伸びて茎の先端部分を切った後は、主枝の各節から伸びたわき芽を1~2節伸ばした後にわき芽の先端を切ってわき芽の実を育てます。わき芽を利用すると収穫量が上がります。
※主枝の下から5節目までのわき芽はすべて摘み取ってください。5節目より上でわき芽が伸びた時は、わき芽を1~2節伸ばして摘芯(生長点を切る)します。
主枝の節から伸びたわき芽の先端を2節伸ばして切った状態
主枝の下方の節のわき芽かきをした状態
180cmの支柱で育てる場合は、主枝とわき芽で収穫量15~20本を目安にしてください。
収穫
キュウリの苗を植え付けてから1カ月くらい経過すると、雄花と雌花が咲きだします。
キュウリの雄花
キュウリの雌花(最終的に実となる部分)
雌花が咲いた後に実が大きくなっていき、10日くらい経過するとキュウリの収穫ができます。雄花と雌花は別々に咲きますが受粉しなくても実は大きくなる性質があるので人工授粉は必要ありません。
大きくなったキュウリの収穫に適した長さは20cmくらいです。その長さよりも大きくなるとみずみずしさが悪くなり味が落ちます。
私は、20cmと30cmのキュウリを食べ比べてみましたが、20cmの方がみずみずしく苦みが少なくシャキシャキ感があり美味しいです。収穫が遅れるとどんどん巨大化していき味が落ちますので気をつけてください。
- キュウリの表面に白い粉が吹く?
- スーパーで販売されているキュウリには白い粉は吹いていませんが、家庭菜園で育てたキュウリには白い粉が吹いていることがあります。
- キュウリの表面に白い粉が吹いているのはケイ酸が主成分のブルームといって、キュウリが病気になるのを防いだり実の水分の蒸発を防ぐ役割をするものです。
- 簡単に言えば鮮度を維持する為にブルームが付着しているのですが、見た目が悪く気になるという方はケイ酸の吸収が低いカボチャの台木を用いた接ぎ木苗で家庭菜園を行えばキュウリの実にブルームは吹かなくなります。
キュウリ栽培中に起こる様々なトラブル
キュウリの苗が順調に育てばいいのですが、そう簡単には育ってくれず必ず何かしらの問題が発生することが多いです。
葉っぱを食べている害虫のウリハムシ
うどんこ病になった葉
大きくならずに枯れたキュウリの雌花
色がおかしいキュウリ
キュウリの栽培中によく起きるトラブルや疑問に思うことをまとめましたので栽培時の参考にしてください。
キュウリ栽培のpoint
(記事作成日:2018年2月21日、最終更新日:2023年1月23日)