野菜の苗の選び方!良い苗と種を選べば失敗なく育つ
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- プランター菜園の野菜作りの基本
- 目的(解決できる悩み)
- 野菜のプランター栽培で用意する良い苗が選べれるようになること
- 目次
- 1.野菜の苗の基礎知識
- 野菜の苗はどれでも同じなの?
- 状態が良い野菜の苗の選び方
- 実生苗と接ぎ木苗の違い
- 野菜の苗のおすすめの買い方
1.野菜の苗の基礎知識
野菜を育てる時は、苗から育てる方法と種から育てる方法の2通りがあります。
どちらの方法で育てるにしてもできるだけ良い状態の苗や種を購入した方が野菜作りは成功しやすいです。
この機会に、状態が良い野菜の苗の選び方を身に着けてください。
野菜の苗はどれでも同じなの?
1年の中で春(5月)や秋(9月)の家庭菜園のシーズンにホームセンターの園芸コーナーに行くと、いろいろな野菜の苗が売られているのでどれを選んだらいいのか悩みますよね。
同じ品種の苗ならどれでも同じ品質のものが店頭で販売されていると思っている方はいませんか?
同じ品種の野菜でもいろいろなメーカーから価格が安いものから高いものまであるので実はすべて同じ品質ではありません。
家庭菜園を成功させて大きく育ったたくさんの野菜が収穫できるかどうかは、野菜の栽培技術の他に野菜の苗の良し悪しが大きなウエイトを占めています。
野菜作りでは苗半作(なえはんさく)といわれ、良い苗を自分で種から育てるか園芸店で入手するかしてプランターや畑に定植できれば野菜栽培の半分は終わったとされます。
したがって、野菜の苗や種ができるだけ良い状態で入手できれば野菜の収穫量が増え野菜栽培の成功に近づけるので、野菜の苗・種選びは疎かにできないのです。
まずは、ホームセンターの店頭に並んでいるたくさんの野菜の苗から少しでも良い状態の苗を選ぶ方法を覚えましょう。
状態が良い野菜の苗の選び方
野菜の種を発芽させるのではなく野菜の苗を購入して育てようと考えている方は、ホームセンターで販売されている野菜の苗を購入してください。
野菜の苗は1本70~350円くらいで販売されています。
状態が良い苗を選ぶポイントは、
良い苗の条件
- 節間が広くないもの
- 茎が細くないもの
- 葉が黄緑色でもなく深緑色でもなく緑色のもの
- 虫に食べられていないもの
- 病気に掛かっていないもの
- 根がビニールポットの底から出ていないもの
が挙げられます。
いわゆる徒長していない(葉・茎がひょろひょろとムダに伸びていない)苗が健全に育ちます。葉の大きさに対して茎が細すぎない全体的にバランスがよくがっちりした大苗を選んでください。
ひょろひょろしている徒長苗、草丈がとても小さい小苗、ビニールポットの底から黄褐色の根が出ている老化苗は失敗する確率が高くなるので苗を選ぶ時は気を付けてください。
実生苗と接ぎ木苗の違い
もう1つ苗選びで重要なことがありまして、苗の種類には、実生苗(みしょうなえ)と接ぎ木苗(つぎきなえ)があることをご存じでしょうか?
- 実生苗
- 野菜の種を発芽させてそのまま育てた苗のことです。実生苗のことを自根苗ともいいます。
- 接ぎ木苗
- 野菜の種を発芽させた後に穂木と台木に切り分け、野菜の種から発芽した穂木にカボチャなどの台木をつなぎ合わせて1つの苗となるように加工した苗のことです。
※トマトやキュウリなどの実もの野菜は接ぎ木苗が販売されています。
実生苗と接ぎ木苗のどちらの苗が優れているかというと接ぎ木苗の方です。接ぎ木苗は病気に強い台木を使っているので、いちょう病やつる枯れ病の病気に掛かりにくくなり、収穫が終わるまで草勢を保ち順調に育ち収穫量が増えるという特徴を持っています。
また、接ぎ木苗は連作障害にも耐性があるので連作も可能という優れた苗です。
つまり、接ぎ木苗を使うメリットは、
接ぎ木苗が優れていること
- 病気に掛かりにくい
- 連作障害に強い
- 収穫量が増える
ということです。
実生苗は1本100円、接ぎ木苗は1本250~350円くらいで販売されているので接ぎ木苗の価格は実生苗よりも高くなりますが、病気に強い苗ということを考慮すれば初めて家庭菜園をする方にベストな苗なんです。去年は野菜栽培に失敗してしまったという方にも接ぎ木苗は是非活用してもらいたい苗です。
春作野菜であるトマト、ナス、ピーマン、キュウリなどの実もの野菜の苗は毎年4月上旬頃から販売が開始されますが、気温がまだ低い時期なので買うのに適していません。
なお、4月上旬に野菜の苗を購入してしまった方は、野菜の苗を早植えすると低温障害で生長が悪くなります。寒さで枯れてしまうことがありますのですぐに植え付けないようにしてください。4月に購入した苗と5月に購入した苗を植え付けて比べてみると、5月に購入した苗の方が生長がスムーズです。
野菜の苗を買って植え付けるのに適した時期はゴールデンウィークに入ってからです。早めに購入してゴールデンウィークになるまでの数週間の間保管しておいても痛んでしまいますので早めに買わない方がいいと思います。
多くの野菜の苗はゴールデンウィーク中に購入して植え付ければ間に合うことを覚えておいてください。
野菜の苗のおすすめの買い方
野菜の苗の賢い購入方法は、インターネットショップで購入すると送料が掛かるので、まずは家の近くのホームセンターやJAに行って探してください。
もし、ホームセンターやJAでお目当ての苗が見つからなかったり状態の悪い苗しか残っていなかった場合は、楽天市場の、
というインターネットショップの苗屋さんで探して購入するという方法がおすすめです。
私がてしまの苗屋さんで苗を購入して育てた時の感想は、ホームセンターで売っている苗のサイズよりも大苗を送ってくれるので栽培の失敗が少なく多収穫できるということです。
私は毎年、トマト(大玉、中玉、ミニ)、ピーマン、キュウリの接ぎ木苗はてしまの苗屋さんを活用しています。
(記事作成日:2017年12月4日、最終更新日:2023年4月19日)