野菜のプランター栽培に適した土の基礎知識

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野菜栽培の土の基礎知識!プランターで野菜作りを成功させるコツ

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カテゴリー
家庭菜園の悩み
ジャンル
プランター菜園の土の基本
目的(解決できる悩み)
プランター栽培で使う良い土の条件が理解できるようになること
目次
1.プランター栽培で使う土の基礎知識
野菜作りに適した良い土の条件とは
自分でいろいろな土を配合して良い土を手作りする方法
培養土を使う方法

1.プランター栽培で使う土の基礎知識

野菜栽培で使う土は、水はけ、保水性、通気性、肥料持ちの4つのバランスが良い土を使うことが野菜の収穫が終わるまで失敗なく育てられるコツです。

土を準備する方法は、自分で様々な用土をブレンドして土を作る方法と市販の培養土を購入する方法があります。

野菜作りに適した良い土の条件とは

花と野菜の培養土(自然応用科学)

野菜は日当たりと風通しが良い場所を好みますが、根っこから栄養分や水を吸収して大きく生長していくので、野菜栽培はどのような土を使って育てるかが種撒きや苗を植え付けた後にとても重要になってきます。

土と一口で言ってもいろいろな種類がありますよね。手で触るとふかふかしている土、その逆で粘土のように硬い土、水をかけるとすぐ染み込んでいく土、その逆でなかなか染み込まずに土の上に水が溜まる土など種類は様々です。

野菜を育てる土には良い土と悪い土があります。土が硬いと苗の根っこは広く伸びませんし、水分を含み過ぎて通気性が悪い土だと根腐れといって根が腐ってしまい生長が止まってしまうので注意が必要です。

根っこが張りやすい土を野菜の苗の気持ちになって考えてみると、

良い土の条件

  • 水はけがよいこと
  • 保水性があること
  • 通気性があること
  • 肥料持ちが良いこと

という様な土が野菜にとって良い土の条件に当てはまるのではないでしょうか。

また、野菜の根っこをさらに張りやすくするには、

重要な土の条件

  • 土に石などの異物がないこと
  • pHが適切であること
  • 団粒構造で空気を含んでいること

などが重要になります。

団粒構造(だんりゅうこうぞう)とは、土に適度な隙間があり、固相(土)、液相(水)、気相(空気)のバランスが良い土のことをいいます。

一般的には、砂質の土は水はけが良く保水性が悪い、粘土質の土は水はけが悪く保水性が良いという特徴があるので、実際に良い土を選ぶにはどのようにすればいいのかというと、水はけや保水性がよくなるように自分が好きなようにいろいろな特徴を持った土を配合して手作りする、又は初めからいろいろな用土が配合されていて水はけや保水性が適切に調整されている培養土という土を購入するかの2つの方法があります。

なお、土はマイナスの電荷を帯びているので水に溶けたプラスの電荷の肥料成分を引き寄せる力があります。
※肥料を保持する力は、堆肥などの腐植物質や粘土鉱物が多い程強くなります。

肥料成分が帯びている電荷

  • プラスの電荷の肥料:アンモニウム(アンモニア態窒素)、カリ、カルシウム、マグネシウムなど
  • マイナスの電荷の肥料:硝酸(硝酸態窒素)、リン酸、硫酸(硫黄)など

硝酸は雨や水やりで流されやすく、リン酸や硫酸はカルシウムやアルミニウムと結合してしだいに水に溶けにくくなる特徴があります。

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自分でいろいろな土を配合して良い土を手作りする方法

ホームセンターの園芸売り場にはいろいろな土が売られていますよね。

自分で野菜栽培用の土を作る場合は、次に示すそれぞれの土の特徴を理解してから基本用土である赤玉土をベースにして、バーク堆肥やバーミキュライトなどの植物質や鉱物質の土壌改良材やもみがらくん炭などの炭類の資材を混ぜ合わせて好みの土を作ってください。

赤玉土(あかだまつち)
赤玉土は園芸用の基本用土として有名です。サイズは大粒~小粒があり、水持ち、通気性、肥料持ちは抜群です。
鹿沼土(かぬまつち)
鹿沼土は栃木県の鹿沼市で採れる軽石のことで園芸用の基本用土として使います。赤玉土と同じように、水持ち、通気性、肥料持ちは良いですが少し酸性が強いです。
黒土(くろつち)
黒土は有機物を多く含む園芸用の基本用土です。水持ちと肥料持ちが良く手触りは軟らかいのが特徴です。
バーク堆肥(ばーくたいひ)
バーク堆肥は木の皮を発酵させた植物質の土壌改良材です。基本用土に適量混ぜ合わせると、水持ち、通気性、肥料持がよくなり、微生物の働きが活発になりふかふかの土になります。
堆肥には鶏ふん堆肥などの動物性の堆肥がありますが、動物性の堆肥は栄養分が豊富なので主に肥料効果を期待して使います。
腐葉土(ふようど)
腐葉土は落ち葉を発酵させた植物質の土壌改良材です。基本用土に適量混ぜ合わせると、水持ち、通気性、肥料持がよくなり、微生物の働きが活発になります。品質が悪い商品も売られているので腐熟した商品を購入してください。
バーミキュライト
バーミキュライトは、蛭石を焼いて人工的に作った鉱物質で無菌の土壌改良材です。多孔質構造なので、水はけ、水もち、通気性、肥料持ちが良いのが特徴です。
パーライト
パーライトは、真珠岩を焼いて人工的に作った鉱物質で無菌の土壌改良材です。多孔質構造なので、水はけ、通気性が良いのが特徴です。
もみがらくん炭
もみがらくん炭は酸素がないところでもみがらを蒸し焼きにして作った炭素のかたまりのことです。多孔質構造なので、水はけ、水もち、通気性、肥料持ちが良いのが特徴です。炭なのでアルカリ性の資材です。

土を配合する割合の目安としては、赤玉土を6割、バーク堆肥・腐葉土を3割、バーミキュライトを1割程度混ぜ合わせて、水はけ、保水性、通気性、肥料持ちが良くなるように調整してください。

植物質の土壌改良材を入れると微生物の活動が活発になるので、基本用土(赤玉土、黒土など)には、バーク堆肥、腐葉土を必ず混ぜ合わせることがコツです。

自分で用土を配合する場合は数種類の用土を購入する手間が掛かりますが、水はけなどを好きなように調整できるメリットがあります。

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培養土を使う方法

培養土(ばいようど)とは、水はけ、保水性、通気性、肥料持ちのバランスが適切となるように、基本用土と植物質や鉱物質の土壌改良材やもみがらくん炭を混ぜ合わせて作った土のことです。

ホームセンターの園芸売り場に行けば、培養土は14Lや25Lの量で袋詰めにされて販売されていますので、プランターの容量を目安にして選んでください。

培養土を選ぶ時に気をつけることは、培養土には、

市販されている培養土の種類

  • 野菜用
  • 花用
  • 野菜・花用
  • 観賞植物用

といった種類があるので、野菜を育てる時は野菜用又は野菜・花用の培養土を購入してください。
※野菜用の培養土には、野菜作りに適した用土の配合と元肥となる肥料が入っています。

培養土は値段が安いものから高いものまでありますが、水はけや通気性がよいなどの良い土の条件を満たしていたら安売りしている培養土で野菜を育てても健全に育つので問題ありません。

また、たまにキノコが生えてくる培養土がありますが、木材腐朽菌が木質(リグニン)を分解しているだけなので問題ありません。たまにコバエが発生する培養土もありますが有機質を分解しているだけです。見た目は気持ち悪いかもしれませんが、キノコやコバエが発生しても野菜栽培には影響ありません。

培養土は肥料が配合されていてpHも調整されているので袋を開けたらそのまま使うことができます。初めて家庭菜園を始める方は培養土を購入した方が手間が掛かりませんし、培養土を使えば簡単・便利で、おまけに苗を枯らす失敗も大きく減ります。

おすすめ商品野菜栽培で使うおすすめの培養土

商品名:アイリスオーヤマ ゴールデン粒状培養土14L GRBA-14

ゴールデン粒状培養土は、普通の土ではなくペレット状の土で、粒が大きく団粒構造になっているので、保水性・通気性・排水性は抜群に良く、花と野菜用の培養土です。

粒状培養土の特徴は、加熱処理しているので雑菌が少なく安心して使うことができることです。

また、木質が入っていないのでキノコの発生確率は少なく、粒状なので雑草が生えてくる確率も少ないです。

家庭菜園が初めてでどの土を選べばいいのかわからない方や土に付着している菌が心配な方は試してみてください。

ゴールデン粒状培養土を使うと根の張りが良くなるので野菜が大きく育っていきますよ。

(記事作成日:2017年11月1日、最終更新日:2023‎年4‎月15‎日)

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