車検に必要な費用と費用を安く抑える方法
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- 車検の目的と費用
- 目的(解決できる悩み)
- 車の車検費用を節約すること
- 節約できる金額
- 街の整備工場で車検を受ければディーラーよりも2万円くらい節約できます
- 目次
- 1.車検の費用の基礎知識
- 車検時に最低必要な費用
- 車検時に交換した方がいい部品
- 車検費用を安く抑える方法
1.車検の費用の基礎知識
車の車検の費用は、法定費用と車検基本料金の合計金額なので、車の重量と車検を依頼するお店によって総額が大きく変わってきます。
法定費用は車の重量が重い方が高く軽い方が安く、車検基本料金は街の整備工場よりもディーラーの方が高いです。
車検費用を安く抑えるならば、車検基本料金が安い街の整備工場がおすすめです。
なお、車検を受けた次の年に12ヶ月法定点検(1年点検)を受けなくても車検は受けることができます。
車検時に最低必要な費用
ディーラーや街の整備工場などの店舗で車検を依頼する時に支払う費用は、大きく分類すると法定費用と車検費用の2種類に分かれます。
法定費用とは、次のように、自動車重量税、自賠責保険、検査手数料のことです。
- 自動車重量税
- 次回の車検までの期間をカバーしなければいけないので2年分納めます。車両重量によって納める税金は異なります。
- 軽自動車:6600円
0.5トン超~1トン以下:16400円
1トン超~1.5トン以下:24600円
1.5トン超~2トン以下:32800円 - ※上記は2年間の税金です。エコカーはこの金額よりも減税、初回登録されてから13年以上経過している車はこの金額よりも割増の税金となります。
- 自賠責保険
- 次回の車検までの期間をカバーしなければいけないので24カ月間加入します。どこの保険会社で加入しても保険料は同じです。
- 軽自動車:26370円
乗用車:27840円 - ※上記は24カ月間の保険料です。
- 検査手数料(印紙・証紙代)
- 試験場で検査をする時に支払う手数料です。必ず必要となります。
- 指定整備工場で検査する場合:1100円
車検場に持ち込む場合:軽自動車(1400円)、小型自動車(1700円)、それ以外の自動車(1800円)
法定費用は、あらかじめ定められた金額を国や保険会社へ納めなければいけない費用のことです。金額が決まっていますのでディーラーなどのお店の良心で割引はできません。
自動車重量税、自賠責保険、検査手数料を足し合わせると、
法定費用の目安
- 軽自動車:約34000円
- 乗用車:約45000~62000円
となり、この金額は車検時に必ず必要となる費用です。
車検費用とは、点検料、事務手数料、車検代行料などの費用のことです。
一般的には、車検費用は車検基本料金(ディーラーで約4万円、街の整備工場で約1万5千円が相場)といわれる項目に含まれていて、法定費用と車検基本料金を足し合わせると、次のようになります。
車検費用の目安
- ディーラーで受けた場合:軽自動車約74000円、乗用車約85000~102000円
- 街の整備工場で受けた場合:軽自動車約49000円、乗用車約60000~77000円
この金額が車検を受ける時に最低必要となります。ディーラーで車検を受けると車検基本料金が高いので無条件で費用は数万円高くなります。
車検を受ける時は、どこのお店に出せばいいのかよく考えてから行ってください。
車検時に交換した方がいい部品
車検費用の最低必要額は、法定費用と車検基本料金の合計金額ですが、点検を行った後に部品の交換の作業が発生した時は整備費用(部品代と交換工賃)が別途必要になります。
したがいまして、24か月定期点検を行って車検に合格する為に交換しなければいけない部品や次の車検まで安全に乗る為に交換しておいた方がいい部品があれば、その代金が車検費用に可算されていきます。
車検費用を安く抑えたい方は、交換部品を少なくするか、部品代と交換工賃が安いお店に依頼する方法を取ってください。
例えば、車検で交換しなければいけない部品と交換した方がいい部品の一例を挙げて見ます。
- 交換しなければ車検に通らない部品
- 安全の為に車検で交換した方がいいい部品
- 厚みが2mm以下となったブレーキパッド
(厚みが0mmになるとブレーキローターがキズだらけになります。交換時期かどうかはブレーキを踏んだ時の異音でわかります。) - 経年劣化してひび割れがひどいタイヤ
(走行中にパンクする恐れがあります。スリップサインがでていなくても10年以上履き続けている場合は交換した方がいいです。) - 汚れたエンジンオイル
(1~2年くらいで新品に交換しないとエンジンが不調になり最悪の状況では壊れることがあります。) - 2年間使ったブレーキオイル
(定期的に交換しないとブレーキが効かなくなる恐れがあります。) - 3年以上使用した冷却水
(古い冷却水は冷却経路にヘドロのような汚れが付着しやすくなり冷却性能が落ちオーバーヒートしやすくなります。) - 5年以上使用したバッテリー
(劣化したバッテリーを使い続けているとある日突然エンジンが掛からなくなります。エンジン停止状態での端子電圧は12.6V前後が正常。) - 3~5万km使用したスパークプラグ
(電極が摩耗したまま使い続けるとアイドリングが不安定になったり燃費が悪くなります。) - 汚れたエアクリーナー
(エアクリーナーが目詰まりするとエンジンの不調につながります。) - 7年以上使ったラジエターキャップ
(ゴムが劣化して冷却水が漏れてくることがあります。)
- 厚みが2mm以下となったブレーキパッド
私の経験では、車検毎に必ず交換しておいた方がよいものは、ブレーキオイル(約5000円)とエンジンオイル(約5000円)の2つです。スーパーLLCを入れていない車は冷却水(約5000円)もです。それ以外のパーツは消耗したらその都度交換すればいいと思います。
このように、交換部品には、交換しなければいけない部品と交換した方がいい部品の2種類があるので、車検を受ける時は整備する内容をお店のスタッフとよく話し合って決めてください。
車検費用を安く抑える方法
昔は、ディーラーや街の整備工場で車検を受けることが普通でしたが、現在では様々なお店で車検の受け付けができるようになったので、どのお店に依頼すれば安く安全にできるのか悩みますよね。
例えば、車検が受けられる場所としては、
車検が受けれるショップ
- カーディーラー
- 街の整備工場
- オートバックスなどのカー用品店
- 車検を専門としているフランチャイズ店
- ガソリンスタンド
などがあります。
整備工場には、指定整備工場と認証整備工場の2種類があります。上記のお店はどちらかの整備工場に分類されますが、どちらの整備工場でも自社工場で部品の分解整備が行えます。
- 指定整備工場
- 指定整備工場は、自工場で車の点検・整備を行い、指定整備工場内に設置してある車検の検査機器を使って検査員が検査を行い保安基準適合証を交付できる工場のことです。
- 認証整備工場
- 認証整備工場は、自工場で車の点検・整備を行いますが、車の検査は車検場に持ち込んで検査を受けます。
その他に、実は整備工場としての許可を受けていない整備工場もあります。そのような整備工場の場合は、エンジンオイル交換やバッテリー交換などの簡単な作業は行えますが、指定整備工場や認証整備工場への窓口となる代行業者が多いです。
車検代を安く抑えるには、法定費用は国に納める税金や保険会社へ支払う保険料なので割引はできないので、点検・整備費用をどれだけ安くできるかにかかっています。
車検代は、それぞれのお店で大きく違いがあり、車検基本料金、部品代、部品の交換工賃が安いお店で行うといいでしょう。
車検を受ける時はディーラーに持ち込む人は多いですよね。確かに一番信頼できるお店はディーラーですが、車検代が他のお店よりも高い(法定費用+点検・整備費用のトータルで10万円以上)ので安く抑えるのならおすすめできません。街の整備工場とやっていることは同じですがディーラーの方が車検費用は高いのです。
つまり、車検代を安く安全にするには、街の整備工場に依頼するのがいいと思います。
車検専門店(ガソリンスタンドや車検代行業者など)も車検代は安いですが、あれもこれも部品を交換するとディーラーで車検を受けるよりも割高になることが多いです。車検専門店は部品交換を少なくして車検に通す為に利用するお店です。
なお、車検専門店は車検を通すことが目的の業者が多いので、車検に合格した後に消耗品の部品交換が必要になる恐れがあることを覚えておいてください。
(記事作成日:2018年9月30日、最終更新日:2021年8月5日)