車のハロゲンヘッドライトバルブの点検と交換方法
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- 目的(解決できる悩み)
- ラクティス(前期型)のヘッドライトバルブの点検・交換方法を紹介しています。自分でハロゲンヘッドライトのバルブの点検と交換作業を行い交換費用を節約してください。
- 節約できる金額
- 自分で交換すれば約1000円の節約ができます
- 目次
- 1.ハロゲンヘッドライトのバルブのメンテナンス
- ハロゲンバルブの点検方法と交換時期
- ハロゲンバルブの交換費用と作業時間
- ハロゲンバルブの交換で使う用品と工具
- おすすめの高効率ハロゲンバルブ
- 2.ハロゲンヘッドライトのバルブの交換方法
- ボンネットを開けます
- コネクターを取り外します
- ゴムカバーを取り外します
- ハロゲンバルブを取り外します
- 新品のハロゲンバルブを取り付けます
- ライトを点灯させて確認します
1.ハロゲンヘッドライトのバルブのメンテナンス
ヘッドライトのハロゲンバルブの点検方法は点灯した時の明るさを確認してください。
ヘッドライトの明るさが以前よりも暗くなったと感じたら交換時期です。
バルブはカーショップに交換を依頼しても自分で交換してもどちらでもできます。自分で交換する時はバルブの端子の形状を車の取り扱い説明書やバルブメーカーの適合表で必ず確認し適合するものを購入してください。
ハロゲンバルブの点検方法と交換時期
車のヘッドライトを点灯して走っていると次のような症状が現れたことはありませんか。
ハロゲンヘッドライトバルブの交換時期
- ヘッドライトのスイッチをONにすると少しの間点灯するがすぐに消える
- ヘッドライトのスイッチをONにしても点灯しないが、スイッチをONにしたままヘッドライトの樹脂カバーをたたく(衝撃を加える)と点灯する
- 少し時間が経つと点いたり消えたりを繰り返している
そのような場合は、ヘッドライトのバルブの交換時期となります。
片側だけバルブが切れていてもそのうちに反対側のバルブも切れる確率が高いので、左右のバルブは同時に交換した方がいいです。
新品の当時と比べると暗くなったと感じたらバルブの寿命が近く、ヘッドライトの樹脂カバーをたたいても点灯しなくなったらバルブの寿命です。いつもと違う症状が現れたら早めに交換してください。
ハロゲンバルブを交換する目安としては、
ハロゲンヘッドライトバルブの交換目安
- 以前よりもライトが暗いと感じるようになった
- ライトがついたり消えたりする
という状態になります。
ヘッドライトのスイッチをONにすればライトの明るさやバルブが切れかかっているのかが目で見てわかるので確認・点検してください。
ハロゲンバルブの交換費用と作業時間
ハロゲンヘッドライトのバルブをカーショップに依頼して交換してもらった時と自分で交換した時のおおよその費用と作業時間を比較してみます。
- カーショップで交換した時の交換費用と時間
- ハロゲンバルブ2本の代金:約3000円
- 交換工賃(2本):1000円
- 作業時間:作業自体は15分くらいで完了しますが、ピットが混雑していると1時間以上待つこともあります
カーショップで交換した時の費用は、ハロゲンバルブの代金と交換工賃を合計すると2本で4000円です。
- 自分で交換した時の交換費用と時間
- ハロゲンバルブ2本:約3000円
※今回使ったハロゲンバルブは、インターネットショップで安売りしているレイブリックのビギナーズハイパーハロゲンというハロゲンバルブです。 - 作業時間:作業は15分くらいで完了できます
- ハロゲンバルブ2本:約3000円
自分で交換した時の費用は部品代のみなので2本で3000円です。
4000円-3000円=1000円となるので、自分でハロゲンバルブを交換すれば2本で1000円の節約ができます。
ハロゲンバルブの交換で使う用品と工具
ハロゲンバルブを自分で交換する時は、工具は何も必要ないのでハロゲンバルブだけ用意すれば交換ができます。
ハロゲンバルブ交換時に使う用品
ハロゲンバルブ交換で用意するもの
- ハロゲンバルブ(車種によりバルブと端子の形状が異なるので適合表で必ず確認すること。)
ホームセンターのカー用品コーナーのハロゲンバルブ売り場に行くとたくさんのハロゲンバルブが並んでいて、どれを購入したらいいのかわからなくなったことはありませんか?
車のハロゲンバルブには、H1、H3、H4、H7、H11、HB3、HB4などというように、バルブと端子の形状の違いによりいくつかの種類が用意されています。
また、バルブの定格には、12V60/55W、12V55Wというように各車ごとにワット数が定められているので、バルブの形状と定格を車の説明書を見てどの種類のバルブが着いているのか確認してから新しいバルブを購入してください。
バルブの形状と定格が同じならば明るさが(60/55W→110/100W)と書かれている高効率バルブでも、リレーハーネス(ライトのワット数を強化する機器)がなくても樹脂製レンズに問題なく取り付けることができます。
おすすめの高効率ハロゲンバルブ
私がおすすめするハロゲンバルブは、純正採用されている小糸製作所(KOITO)やスタンレー・レイブリック(RAYBRIG)というメーカーのバルブです。有名ではないメーカーの高効率バルブは装着して3カ月でバルブ切れになったという悲しい出来事がよく起きるので購入する時はよく考えてから選んでください。
おすすめの高効率ハロゲンヘッドライトバルブ(H4タイプ)
商品名:KOITO(小糸製作所)Vホワイト 3700K P0746W 2個入り
小糸製作所のVホワイトは、H4タイプの高効率ハロゲンバルブ(色温度3700K、明るさ60/55W→100/90W)です。
リレーハーネスの交換なしでハイワッテージバルブ並みの明るさが手に入り、3700ケルビンの白色光なのでとても見やすく純正バルブよりも視界が広がります。
また、車検にも対応していますのでありがたいバルブです。価格と性能の両立で選ぶなら小糸製作所のVホワイトで決まりです。
もう少し明るいバルブが欲しいという方は、メーカー1年保証が付いているRAYBRIG(レイブリック)のハイパーハロゲンビギナーズ(色温度3600K、明るさ60/55W→110/100W) がおすすめです。
なお、バルブには、H1、H3、H4などの形状があるのでバルブ交換する車のバルブと同じ型のものを購入してください。
2.ハロゲンヘッドライトのバルブの交換方法
ハロゲンヘッドライトバルブの交換はボンネットを開けてバルブを取り替えるだけなので難しくはありません。
15分くらいの作業時間をみてもらえれば簡単に終われますので、自分で交換して交換費用を節約してみてはいかがでしょうか。
ラクティスのハロゲンヘッドライトのバルブの交換方法について紹介しています。
ボンネットを開けます
ハロゲンヘッドライトのバルブ交換を行う際は、エンジンを切ってハンドルのところについているヘッドライトのスイッチをOFFにしてから交換作業を始めてください。
ハロゲンヘッドライトのバルブはエンジンルームに装着されているので、まずはボンネットを開けましょう。ボンネットを開ける時は、次の3ステップで開けてください。
ボンネットを開ける手順
- 運転席側にあるボンネットを開けるフックを引くとロックが解除されボンネットが少し開きます。
- ボンネットの隙間に手を入れてフックを持ち上げてボンネットを上げます。
- ボンネットを持ち上げたらボンネットを支えるステイをボンネットの穴にセットして固定します。
ボンネットをステイで固定すると上の写真のような状態になります。
コネクターを取り外します
ボンネットを開けた後は、
ハロゲンバルブの交換手順
- ヘッドライトの裏側についているコネクターを取り外す
- ゴムカバーを取り外す
- 古いハロゲンバルブを取り外し新品と取り替える
という流れになります。
ヘッドライトの裏側に上の写真のようなパーツがある位置を探してコネクターを外してください。
コネクターを取り外した状態
作業スペースが狭いので作業がやりにくいと思いますが、コネクターを引っ張ればハロゲンバルブの端子から簡単に取り外すことができます。
ゴムカバーを取り外します
コネクターを取り外すことができたら、水やほこりからハロゲンバルブをガードする為のゴム部分を取り外してください。
※ハロゲンバルブの根元にはめ込んであるだけなので引っ張れば外れます。
ハロゲンバルブを取り外します
ゴムカバーを取り外すとハロゲンバルブが見えるようになるので、金具を2ヶ所内側に押さえ込んで留め金具を2ヶ所外して台座からハロゲンバルブを抜き取ります。
※留め金具を2ヶ所外すとロックを解除できます。
ハロゲンバルブを台座から取り外した状態
ハロゲンバルブを取り外すと台座には留め金具が残ります。これでハロゲンバルブの取り外しの作業は完了です。
新品のハロゲンバルブを取り付けます
新品のハロゲンバルブを台座にセットできたら、今までと逆の作業を行い元通りにしてください。
ハロゲンバルブの3つの突起部分は台座のくぼみに入れ、台座の留め金具は2ヶ所確実にはめ込んでハロゲンバルブが動かないように固定してください。
ハロゲンバルブを取り付ける時に注意することは、バルブのガラス部分に素手で触ると油分がバルブに付いて、点灯した時に高温になって割れることがあるのでガラス部分には触らないようにしてください。特にランプ自体の温度が高くなる高効率タイプのハロゲンバルブは気をつけて作業を行いましょう。
もし、ハロゲンバルブのガラス部分に素手で触ってしまった時は、軍手でこすって油分を拭き取ればいいですが、気になるようでしたらカメラのレンズ用のクリーナー(アルコールなど)で拭き取れば油分は落ちます。
また、ハロゲンバルブに水分がついたまま台座にセットして点灯すると破損の原因になるのでバルブが濡れてしまった時は乾燥させてから台座にセットしてください。
ライトを点灯させて確認します
ハロゲンバルブを台座に固定しゴムカバーとコネクターの取り付けが終わったら、最後にヘッドライトのスイッチをONにして点灯するか確認して作業は完了です。
高効率タイプのハロゲンバルブに取り替えた方はフィラメントが切れやすいので、古いバルブは捨てずに予備として保管しておいた方がいいです。
ヘッドライトは、夜間時やトンネルを走行時に点灯させ前方を照らしたり、自分の車の存在を相手に知らせ事故や危険から身を守る役割がある重要なパーツです。ヘッドライトバルブは自分でも簡単に交換できるので、バルブが点灯しなくなった方や以前と比べるとバルブが暗くなったと感じる方は自分で交換してみることをおすすめします。
(記事作成日:2018年2月5日、最終更新日:2021年7月19日)