車のヘッドライトの役割と種類
- カテゴリー
- 自動車の悩み
- ジャンル
- ヘッドライトのメンテナンス
- 目的(解決できる悩み)
- 車に使われているヘッドライトの役割と種類がわかるようになること
- 目次
- 1.ヘッドライトの基礎知識
- ヘッドライトの役割
- ヘッドライトバルブのケルビンって何ですか?
- 2.ヘッドライトの種類
- ハロゲンヘッドランプ
- キセノンヘッドランプ
- LEDヘッドランプ
1.ヘッドライトの基礎知識
車のヘッドライトは夜間などに前方をライトで照らして視界を確保する為に必ず必要となるパーツです。
ヘッドライトバルブが片方切れただけでも視界が極端に悪くなり大変危険です。
この機会にヘッドライトの役割とケルビン(色温度)について考えてみましょう。
ヘッドライトの役割
ヘッドライトは、夜間に前方を照らす時やトンネルを走行する時に必要となり、また、自分の車の存在を相手に知らせ事故を防ぐ為にも重要な役割を持っています。
ヘッドライトを点灯させれば、ロービームでは40m前方、ハイビームでは100m前方までを照らすことができますが、ヘッドライトが切れていたり、明るさが暗くなっていると前方の視界が悪くなり大変危険です。
ロービームとハイビームを1つのバルブ(ランプ)で対応するものと、ロービームとハイビームをそれぞれ専用のバルブとして2つのバルブで対応する2種類があります。
ヘッドライトのバルブ切れはそのまま放置して運転していると、整備不良としてお巡りさんに捕まって違反切符を切られ反則金を支払うはめになりますし、ヘッドライトが切れた状態では車検に通らないので早めに交換しましょう。
※ヘッドライトのスイッチをONにした状態で、バルブがついたり消えたりしている時はバルブの寿命なので交換してください。
みなさんの中でヘッドライトの明るさを上げたいと考えている方はいませんか。
ケミカルで樹脂レンズを磨くとレンズ表面の透明度が良くなるので明るさは上がりますが、もっと手っとり早い方法としては高効率タイプのバルブへ交換すると純正品よりも明るくなるので、高効率タイプのバルブへの交換が適しています。
ヘッドライトバルブのケルビンって何ですか?
最近では、HIDに似た色のハロゲンバルブが販売されていますね。ハロゲンバルブを購入する時は、バルブの形状と定格の他にはケルビン(色温度)についても知識を覚えておきましょう。
ケルビンとは、絶対温度や色温度として使われる単位のことです。
ケルビンを光源の色温度として使う時は、純正のハロゲンバルブは3200ケルビンくらいで温もりがあるオレンジ色っぽい色ですが、ケルビンの数値が大きくなると、4000~5000ケルビンくらいで白色、それ以上は青色になります。
6000ケルビン以上の青色の光はドレスアップには相応しいですが雨の日の夜間は非常に視認性が悪いので、3500~5000ケルビンくらいの白っぽい色の方が安全に運転ができると思います。
ケルビンはあくまで光源の色のことを表しているだけなので数値が大きいと明るい訳ではありません。光源自体の光の明るさ・強さを知りたい時はカンデラ(cd)やルーメン(lm)で判断しますが、ランプではワット数(電力)で判断してください。ワット数が大きい程明るくなります。
2.ヘッドライトの種類
現在、車に使われているヘッドライトの種類は、ハロゲンヘッドランプ、キセノンヘッドランプ、LEDヘッドランプの3種類です。
それぞれのランプは特徴が異なりますので、ランプではなく装置自体を取り替える時は注意してください。
一般的に広く使われている車のヘッドライトはハロゲンヘッドランプですが、専用の装置を購入すればハロゲンヘッドランプをHIDやLEDに取り替えることも可能です。
ハロゲンヘッドランプ
ハロゲンヘッドランプは、電球の内部にハロゲンガスを封入したランプのことです。
フィラメント(タングステン)に電流を流して発光・発熱させる仕組みは通常の白熱電球と変わりませんが、ハロゲンヘッドランプの方が明るく高寿命という特徴があります。
ハロゲンヘッドランプは、価格が手ごろなので車のヘッドランプとして一般的に採用されています。
カー用品店には、純正品と消費電力が同じままで明るさが大きくなった高効率タイプのハロゲンヘッドランプが販売されているので、純正品では夜間の運転時に前方が暗くて見にくいという方は高効率タイプを装着してください。
キセノンヘッドランプ
キセノンヘッドランプは、電球の内部にキセノンガスを封入したランプのことです。
キセノンヘッドランプが発光するメカニズムを説明すると、ハロゲンヘッドランプは上記の説明のようにフィラメントを発光させて光を作りだしてますよね。それに対してキセノンヘッドランプはフィラメントは備え付けられておらず発光管に高電圧を加えて放電させることにより発光させて光を作っています。
キセノンヘッドランプを使うメリットは、ハロゲンヘッドランプよりも格段に明るい、消費電力が少ない、寿命が長いという良い特徴が挙げられますが、安定的に高電圧を加えなければいけないので専用の回路が別途必要になります。
ランプメーカーによっては、キセノンヘッドランプをHIDランプ(High Intensity discharge lamp)やディスチャージランプと呼んでおり、HIDランプとはアーク放電によって発光するランプの総称の言葉のことです。キセノンヘッドランプは放電現象を利用しているのでHIDランプに分類されます。
LEDヘッドランプ
LED(Light emitting diode)とは、発光ダイオードのことです。
LEDは、フィラメントや放電現象を利用して発光させているのではなく、アノードからカソードへ向かって電流を流すことによって発光する半導体素子です。
LEDは消費電力が少なく高寿命という特徴があるのでLEDに取り替えようかと興味を持つ方は多いと思いますが、現在のLEDヘッドランプの価格は高すぎるので無理して付け替えなくてもいいです。
また、LEDに取り替えると燃費が上がるといわれることがありますよね。夜運転する機会が多い人は多少上がるかもしれませんが、昼間の運転が多い人は燃費向上の効果は薄いと思ってください。
(記事作成日:2017年7月19日、最終更新日:2021年7月17日)