車のスパークプラグ(点火プラグ)の交換方法
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- ラクティス(前期型)のスパークプラグ(点火プラグ)の交換方法を紹介しています。自分でガソリンエンジン車のスパークプラグの交換作業が行えれるようになってください。
- 目次
- 1.スパークプラグの交換方法
- ボンネットを開けます
- エンジンの上部カバーを取り外します
- プラグキャップを引き抜きます
- スパークプラグを取り外します
- スパークプラグを取り付けます
- プラグキャップを取り付けます
1.スパークプラグの交換方法
スパークプラグの交換は、ボンネットを開けてプラグキャップを引き抜いてプラグレンチを回してスパークプラグを外して取り替えるだけなので難しくはありません。
30分くらいの作業時間をみてもらえれば簡単に終われますので、自分で交換して交換費用を節約してみてはいかがでしょうか。
ラクティスのスパークプラグの交換方法を紹介しますので参考に使ってください。
ボンネットを開けます
スパークプラグはエンジンに装着されているので、まずはボンネットを開けましょう。ボンネットを開ける時は、次の3ステップで開けてください。
ボンネットを開ける手順
- 運転席側にあるボンネットを開けるフックを引くとロックが解除されボンネットが少し開きます。
- ボンネットの隙間に手を入れてフックを持ち上げてボンネットを上げます。
- ボンネットを持ち上げたらボンネットを支えるステイをボンネットの穴にセットして固定します。
ボンネットをステイで固定すると上の写真のような状態になります。
エンジンの上部カバーを取り外します
ボンネットを開けるとエンジンには上の写真のような樹脂カバーが取り付けられているのでカバーを取り外してください。
エンジンの上部カバーはついている車種とついていない車種があります。特に昔の車にはついていないことが多いです。
樹脂カバーを取り外す時は、ソケットレンチ(10mm)などを使って固定しているボルトを左回り(アナログ時計の指針が回る方向と反対方向)へ回すとボルトが緩むので取り外すことができます。
ボルトと樹脂カバーを外すと、アルミ素材のシリンダーヘッドとヘッドカバー、ゴムや樹脂でできたプラグキャップが見えるようになります。
プラグキャップを引き抜きます
エンジン上部の樹脂カバーを取り外したら、次は、スパークプラグのターミナル(端子)についているプラグキャップを引き抜きます。
まずは、プラグキャップを固定しているボルトをソケットレンチ(10mm)を使って左回り(アナログ時計の指針が回る方向と反対方向)へ回して外します。
上記の写真は、点火コイル(イグナイターとイグニッションコイル)が内蔵されているダイレクト点火タイプのプラグキャップなのでボルトで固定されていますが、点火コイルが内蔵されていないプラグキャップを使っている車種では固定用のボルトはありません。
ボルトを外すことができたら、プラグキャップの先端を手で持って引っ張ると上の写真のように穴から引き抜くことができます。
スパークプラグを取り外します
プラグキャップを引き抜いたらシリンダーヘッドに取り付けてあるスパークプラグを外すことができる状態になります。
プラグキャップを取り外した穴にエクステンションバーを連結したプラグレンチを入れて、ラチェットハンドルを左回り(アナログ時計の指針が回る方向と反対方向)へ回してください。
スパークプラグの6角形の金属の部分に工具(プラグソケット)をはめこんで、左回り(アナログ時計の指針が回る方向と反対方向)に回すとネジの部分が一緒に回るので外れます。
プラグレンチを穴から取り出すと上の写真のような物体が現れます。この物体がスパークプラグです。
外側電極に白金チップがついているスパークプラグ
この車に取り付けてあった標準プラグは、中心電極がイリジウム、外側電極が白金の高寿命タイプでした。この電極の状態ならまだ使えそうですが新品のスパークプラグを購入してしまったので交換します。
取り外したスパークプラグの電極の消耗具合をチェックして、交換するかそのままつけ直すか各人で判断してください。
※電極の角が丸くなっていたら交換時期です。
- スパークプラグの電極の焼き色は確認するの?
- 大昔はスパークプラグの焼け具合を見て、エンジン燃焼の状態を推測していました。キャブレターで機械的に混合気を作る大昔の車ではスパークプラグの電極やガイシ部分が真っ黒になっていると燃料が濃くかぶり気味だと判断していましたが、最近の車はインジェクションの電子制御で適切に混合気を作るので電極やガイシの色の確認はしなくてもいいと思います。
スパークプラグを取り付けます
スパークプラグをエンジンに取り付ける時は、エンジン側のネジ山を潰す恐れがあるので次の手順で行ってください。
スパークプラグの取り付け手順
- エクステンションバーを連結したプラグレンチにスパークプラグをセットする
※ラチェットハンドルはつけないでください - プラグレンチを穴に入れる
- エクステンションバーを手で持って右回り(アナログ時計の指針が回る方向と同じ方向)へ回して締めつける
- 手で回らなくなったらラチェットハンドルを取り付けて締めつける
スパークプラグのネジ山とエンジン側のネジ山がかみ合っていない状態でいきなりラチェットハンドルを回すと、エンジン側のネジ山を潰してしまい修理するのに大出費となることがあります。
手で回しても固い時はスパークプラグが斜めになっているので真っすぐにしてください。スムーズに回る位置があるので真っすぐにして何回でも行ってください。固いまま無理やりねじ込むとネジ山を傷めるので注意しましょう。
スパークプラグを手で回らなくなるまで締めつけたら、最後にエクステンションバーにラチェットハンドルを取り付けて締めつけます。
どのくらい締めつけるのかというと、新品のスパークプラグの場合は手で回らなくなってから1/2~2/3回転です。
スパークプラグを強く締めつけすぎると固着してしまって次回プラグ交換する時に外せなくなったり、無理にスパークプラグを緩めたらネジの部分より下側が折れて修理に出さないといけなくなる恐れがでてくるので締めつけ回転角は守ってください。
※締めつける時の回転角はスパークプラグが入っていた箱に書かれています。
なお、1回取り外したスパークプラグをもう一度シリンダーヘッドに取り付ける時は1/12回転くらいしか回らないので注意してください。
プラグキャップを取り付けます
スパークプラグの締めつけが終わりましたら、プラグキャップを取り付けて固定ボルトを締めつけてください。残りのスパークプラグも同じ要領で交換してもらえれば大丈夫です。
すべてのスパークプラグの交換が完了したら、エンジンの上部カバーを取り付けて、ボンネットを閉めて作業は完了です。
最後にエンジンを掛けてみて、エンジンの音がおかしいなどの異常がないか確認してください。スパークプラグを交換するとアイドリングが以前よりも安定していることに気がつくと思います。
古いスパークプラグは不燃物として捨ててください。詳しい処分方法は役場で確認すれば教えてもらえます。
スパークプラグの交換は難しくないので自分でメンテナンスして交換費用を節約してみてはいかがでしょうか。
(記事作成日:2018年2月4日、最終更新日:2021年8月2日)