カーバッテリーの交換時に使う工具と交換方法
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- 目的(解決できる悩み)
- ラクティス(前期型)のカーバッテリーの交換方法を紹介しています。自分でバッテリー交換ができるようになって交換費用を節約してください。
- 節約できる金額
- 自分で交換すればお店に交換費用として支払う500円~1000円の節約ができます
- 目次
- 1.カーバッテリーの交換前の基礎知識
- バッテリー交換で使う工具と所要時間
- メモリーバックアップって何ですか?
- 2.カーバッテリーの交換方法
- ボンネットを開けます
- バッテリー端子の清掃をします
- メモリーバックアップ装置を接続します
- 固定金具とケーブルの端子を外します
- 古いバッテリーを台座から取り出します
- ケーブルの端子を接続します
1.カーバッテリーの交換前の基礎知識
バッテリー交換は電気の知識がないとできないものだと思われていますが、特に難しい作業工程はないのでバッテリー(約10kg)を持ち上げれる力があれば誰でも行えれます。
作業を開始して15分位で交換できますが、バッテリー本体だけあっても交換できませんので、交換作業に入る前に必ず工具を用意してください。
バッテリー交換で使う工具と所要時間
自分でバッテリーを交換する時は、バッテリー本体と上の写真のような工具を用意してください。
バッテリーと工具の補足内容は次の通りです。
バッテリー交換で用意するもの
- バッテリー:交換する車に合うサイズを用意します。
- ソケットレンチ:10mmサイズを用意します。メガネレンチやスパナでも大丈夫です。
- メモリーバックアップ装置:電子機器のメモリーを保持する時は用意してください。
- 単3形乾電池:6本用意します。メモリーバックアップの本体に入れて使います。
- ワイヤーブラシ:バッテリー端子の清掃時に使います。
ソケットレンチやワイヤーブラシという工具を持っていないという方は、ホームセンターや100円ショップで売っていますので購入してください。
では、自分でバッテリー交換を行った時の所要時間の目安ですが、
バッテリー交換の所要時間
- バッテリー端子の清掃で5分間
- 古いバッテリーの取り外しで5分間
- 新しいバッテリーの取り付けで5分間
の合計15分くらいの作業時間を用意していただけたら交換作業は終わります。
バッテリー交換は、特殊工具は必要なく、作業自体も難しくはないので、自分でチャレンジして交換費用を節約してみてはいかがでしょうか。
メモリーバックアップって何ですか?
メモリーバックアップ装置とは、時計、カーナビ、コンピューターなどの電子機器の中にある発揮性メモリが保持していた内容がバッテリーを取り外した時に消えないようにする為のものです。
昔の車のバッテリー交換にはあまり必要ありませんが、最近の車は電子機器だらけなのでバッテリー交換には必需品だと思います。
メモリーバックアップ装置を接続せずにバッテリー交換すると、発揮性メモリの内容はリセットされてしまいますので、メモリーバックアップ装置を用意することをおすすめします。
メモリーバックアップ装置は、カー用品店やホームセンターのバッテリー売り場に売っていますし、インターネットショップからでも購入できます。
おすすめのメモリーバックアップ装置
商品名:エーモン メモリーバックアップ 1686
エーモンのメモリーバックアップ(1686)の使い方は、本体に単3形電池(1.5V)を6本入れてから、プラスのワニ口クリップをバッテリーのプラス端子にかませた後に、マイナスのワニ口クリップをマイナス端子にかませるだけです。
2.カーバッテリーの交換方法
カーバッテリーは、エンジンルーム又はトランクルームに装着されています。
どちらに装着されていても、バッテリーが装着されている場所が違うだけで、バッテリーのターミナルからのケーブル端子の脱着方法は基本的に同じ要領で行えます。
ここでは、エンジンルームに装備されているラクティスのバッテリーの交換方法について説明します。
ボンネットを開けます
カーバッテリーの交換を行う際は、エンジンを切った状態にして行います。
また、エアコン、カーナビなどの電装品の電源もOFFにしなければいけませんので、アクセサリーの電源(ACC)もOFFの状態にしてから交換作業を始めてください。
その他、ルームランプなどが点灯している場合もOFFにしてください。
まずは、ボンネットを開けましょう。ボンネットを開ける時は、次の3ステップで開けてください。
ボンネットを開ける手順
- 運転席側にあるボンネットを開けるフックを引くとロックが解除されボンネットが少し開きます。
- ボンネットの隙間に手を入れてフックを持ち上げてボンネットを上げます。
- ボンネットを持ち上げたらボンネットを支えるステイをボンネットの穴にセットして固定します。
ボンネットをステイで固定すると上の写真のような状態になります。
バッテリー端子の清掃をします
エンジンルーム内にあるバッテリーを探し出したらバッテリーの端子の清掃をします。
バッテリー端子は、バッテリーの交換時くらいしか気にかけない部分なので、白い粉がついていたり、サビが発生していたりして汚れていることが多いです。
バッテリー端子が汚れていると電気の流れが悪くなるのでワイヤーブラシを使って磨いて汚れを落としてください。
なお、バッテリー端子が汚れていない場合は、ボロ布でホコリを拭き取る程度で構いません。
メモリーバックアップ装置を接続します
メモリーバックアップ装置は、上の写真でいうとオレンジ色のものです。オレンジ色の箱の中に単3形電池を6本入れて9Vにして使います。
メモリーバックアップが正常に動作しているのか気になる方は、電圧計でプラスとマイナスのワニ口に9V発生しているのか確認してください。
なお、電池を入れた状態でプラスとマイナスのワニ口の金属部分がお互い接触するとショートするので気をつけてください。
メモリーバックアップ装置の接続方法は、
メモリーバックアップ装置をつなぐ箇所
- プラスのワニ口をプラスのケーブルの方の端子
- マイナスのワニ口をマイナスのケーブルの方の端子
に接続して使います。端子につないでから電池を入れるのではなく、電池を入れた後に端子につなぐという使い方をしてください。
大昔の車では、電子機器の発揮性メモリといえば時計くらいを気にしていればよかったのでメモリーバックアップの必要性はあまり感じませんでしたが、最近の車は、時計の他に、カーナビ、コンピューターなどのように電子機器が多く搭載されているので、メモリーバックアップを必ず行ってください。
メモリーバックアップ装置を接続せずにバッテリーを外すとどうなるのかというと、電子機器に保持されていた発揮性のデータが消えてリセットされますので注意してください。
固定金具とケーブルの端子を外します
バッテリーケースを固定している固定金具とバッテリーターミナルに接続されているそれぞれのケーブルの端子を取り外してください。
バッテリーケースの固定用の金具を取り外す時は、ソケットレンチやスパナなどを使ってナットを左回転(アナログ時計の針が回る方向と反対方向)させて緩めて外してください。
ケーブルの端子を取り外す時は順番があります。逆の順番で外すと、取り外し中に工具の金属部分がボディーに触れてショートする恐れがあるので注意してください。
バッテリーケーブルの端子を取り外す時の順番は、次のようにマイナス側を取り外した後にプラス側を取り外す順番です。
バッテリーの外し方
- バッテリーのマイナス端子を固定しているナットを左回転させて緩めてバッテリーのマイナスターミナルから端子を外す
- バッテリーのプラス端子を固定しているナットを左回転させて緩めてバッテリーのプラスターミナルから端子を外す
くれぐれもプラス側から外さないようにしてください。また、メモリーバックアップ装置のワニ口は接続させたままにしておいてください。
古いバッテリーを台座から取り出します
バッテリーターミナルからマイナス端子とプラス端子が外れたら、古いバッテリーを持ち上げて台座からおろしてください。
バッテリーは1個10kgくらいあるので手が滑って落とさないようにしてください。バッテリーをおろすことができたら、台座をぞうきんなどで拭いて綺麗にしてください。
この作業中でもメモリーバックアップ装置のワニ口は接続させたままにしておいてください。
ケーブルの端子を接続します
最後の作業は、新品のバッテリーを台座に置いて固定用の金具を取り付け、バッテリーターミナルとケーブルの端子の接続を行います。
つまり、バッテリーを取り外した手順と反対の作業をしていきます。
新品のバッテリーを台座に置いてバッテリーケースの固定用の金具を取り付ける時は、ソケットレンチやスパナなどを使ってナットを右回転(アナログ時計の針が回る方向と同じ方向)させて締めつけてください。
バッテリーケーブルの端子を接続する時の順番は、次のようにプラス側を接続した後にマイナス側を接続する順番です。
バッテリーのつなぎ方
- バッテリーのプラスターミナルへプラス端子を入れて端子を固定するナットを右回転させて締めつけて接続する
- バッテリーのマイナスターミナルへマイナス端子を入れて端子を固定するナットを右回転させて締めつけて接続する
※マイナス側から接続すると火花が飛ぶことがあるので注意してください。
ここまでの作業が無事終わったら、メモリーバックアップのワニ口を取り外します。取り外す時はマイナス側の後にプラス側という順番です。
最終チェックとして、各端子の接続箇所と固定金具が緩んでいないか手で引っ張って確認してください。最後にエンジンを掛けてみて異常がなかったら作業は完了です。
※電子機器のメモリーが消えていたらメモリーバックアップのワニ口の接触不良、又は乾電池の電圧不足が考えられます。
バッテリー交換の所要時間は約15分でナットを緩めてバッテリーを取り替えるだけです。自分で交換すれば、交換費用の500~1000円が節約できます。また、インターネットで購入すれば店舗の30~50%OFFくらいで購入できます。
なお、交換が終わった古いバッテリーは、お住まいの市区町村のゴミ収集日に不燃物として回収してもらえませんので、次の方法を使って処分してください。
バッテリーの処分方法
- バッテリーを購入したお店で引き取ってもらう
- バッテリーを購入したお店ではないけどディーラーやガソリンスタンドに持って行き引き取ってもらう
- 車屋で車検・点検・整備をする時についでに引き取ってもらう
- 鉄くずなどを扱っているスクラップ工場で買い取ってもらう。
実はバッテリーはリサイクルされているので不用品回収の専門業者に料金を払って有料で依頼しなくても無料で回収してくれるお店は多くありますし、あまり知られていませんがスクラップ工場に持っていけば1個当たり500~1000円くらいで買い取ってもらえます。
(記事作成日:2018年1月16日、最終更新日:2021年7月2日)