カーバッテリーの選び方とおすすめのカーバッテリーの紹介
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- 目的(解決できる悩み)
- 自分でバッテリー選びができるようになって購入費用を節約すること
- 節約できる金額
- インターネットで購入すれば3千円~1万円の節約ができます
- 目次
- 1.カーバッテリーの選び方
- バッテリーの性能とサイズ
- バッテリーのグレードと価格の関係
- 充電制御車の基礎知識
- 2.おすすめのカーバッテリーメーカーの紹介
- ACデルコのバッテリーの私の評価
- 古河電池のバッテリーの私の評価
- パナソニックのバッテリーの私の評価
- バッテリーを購入する時の注意点
1.カーバッテリーの選び方
バッテリーは車ごとに搭載できるサイズが決まっていて、充電制御機能が付いている車は充電受け入れ性能と繰り返しの充電・放電に優れたバッテリーが適しています。
バッテリーを選ぶ時は、交換する車に搭載できるバッテリーの性能・サイズと交換する車には充電制御機能が付いているかを確認してください。
バッテリーの性能とサイズ
車のバッテリーは車種によって性能とサイズが異なっていることをご存じでしょうか。
バッテリーを購入する際は、どのバッテリーが自分の車に取り付けれるのかわからなければいけませんので、まずは性能とサイズの選び方を覚えてください。
一般的な国産車の鉛バッテリー(なまりバッテリー)の性能とサイズは上の写真のように70B24Lという英数字で品番が表記されていますので、英数字の見かたを覚えましょう。
例えば、バッテリーに70B24Lと表記されていたら、70、B、24、Lの4つの項目に分けて考えてください。
- 70
- 性能ランクのことです。数字が大きい方がエンジンの始動性が良く、バッテリーの容量が多くなります。
- 例えば、46のバッテリーと70のバッテリーがあれば、70のバッテリーの方が性能がいいということです。耐久性と価格に大きな影響を与える部分なので良く考えて値を選んでください。
- B
- 短側面の長さ(幅×箱高さ)のことです。A、B、Dなどがあります。
- A(127mm×162mm)、B(129mm×203mm)、D(173mm×204mm)
- 24
- 長側面の長さのことです。24は24cmです。19なら19cmということです。
- L
- プラスターミナル側の短側面から見た時のプラスターミナルの位置のことです。
- プラスターミナルが右側にあるタイプはR、左側にあるタイプはLです。
したがって、70B24Lというバッテリーは、性能ランクが70、サイズは129mm×203mm×240mm、プラスターミナルは左側にあることがわかります。
このように、統一されたそれぞれの項目の英数字を組み合わせてバッテリーの性能とサイズは表記されていますので、バッテリーを購入する時は、カタログを見て自分の車に合う表記がされているバッテリーを選ぶようにしてください。
なお、バッテリーの製造年月日を確認したい時は、下の写真のようにバッテリーケースの上面に書かれている数字でわかります。
それぞれの数字を2桁ごとに区切って、上2桁は日、真ん中の2桁は月、下2桁は年に分けてください。
したがって、上記のバッテリーの製造年月日は2017年11月15日となります。
常識がないお店で購入すると2年前に製造されたバッテリーを平気で売りつけてくるので製造年月日の読み方は覚えておいてください。
バッテリーのグレードと価格の関係
バッテリーのグレードは、バッテリーの性能・耐久性の良し悪しを表していて、バッテリーの価格はグレードの高低によって異なってきます。
ですので、バッテリーのグレードを確かめてからバッテリーを選べばバッテリーの価格がある程度予想できます。
一般的な自動車のバッテリーのグレードは、次のように、フラッグシップモデル、ハイクラスモデル、エントリーモデルの3タイプが用意されています。
カーバッテリーのグレードと性能・価格・補償期間
- フラッグシップモデル:最上位モデルです。性能ランクは一番高く、価格は約15000円、補償期間は36カ月又は8万km
- ハイクラスモデル:性能ランクはフラッグシップモデルより劣り、価格は約10000円、補償期間は36カ月又は6万km
- エントリーモデル:性能ランクは低く、価格は約5000円、補償期間は24カ月又は4万km
※上記の他にアイドリングストップ車、ハイブリッド車の補機専用のバッテリーもあります。
このように、バッテリーのグレードと価格の間には、グレードが高くなると価格も高くなるという相関関係がありますので、バッテリーを選ぶ時の目安としてください。
充電制御車の基礎知識
昔の車も今の車もエンジンルームにオルタネーターといって発電機が備え付けられていてバッテリーを充電していますが、今の車はバッテリーに充電させる充電状況が違うことをご存じでしょうか。
充電制御とは何かというと、バッテリーへの充電を開始する充電量の下限とバッテリーへの充電を終了する充電量の上限を決め、その範囲内でバッテリーの充電を行う制御方式のことです。
昔の車はオルタネーターを常に回転させてバッテリーの充電量を100%にさせることが普通でしたが、今の車はバッテリーの充電残量によってオルタネーターの回転・停止を制御する充電制御を行うことが普通になっています。
要するに、充電制御装置が搭載された車は、
充電制御機能の動作
- 充電量の上限に達したらバッテリーの充電を止める
- バッテリーに蓄えられている電気が電装品で消費される
- 充電量の下限に達したらバッテリーの充電を始める
を繰り返しています。
実はオルタネーターが駆動・回転している時はエンジンが回っているからオルタネーターはついでに回っているわけではなく、オルタネーターを回転させる目的で使われる燃料は別として消費されているので、オルタネーターの回転を止めればその分の燃料は節約できるのです。
最近のほとんどの車は充電制御装置を採用しているので、バッテリーの充電量は電流センサーとコンピューターを使って常に監視されていて、オルタネーターのON・OFFを制御することで燃料の無駄使いを少なくして燃費の向上に役立っています。
充電制御機能の良いところ、悪いところ、注意点をまとめますと次の通りです。
充電制御機能のまとめ
- 良いところ:オルタネーターがOFFしている時はエンジンの負荷が減るので燃費が良くなることです。
- 悪いところ:バッテリーが充電・放電を何回も繰り返すのでバッテリーの劣化が激しいことです。
- 注意点:充電制御を採用している車に廉価版(れんかばんとは低価格のバッテリーのこと)のバッテリーを使うとすぐに寿命を迎えてバッテリーの交換サイクルが早くなってしまうことです。
フラッグシップ・ハイクラスのバッテリーは充電制御車に対応していますので、繰り返しの充電・放電に耐えれる設計がされていて、さらに電受け入れ性能が良いバッテリーを使うと充電時間が短くなり充電制御システムの良さを最大限に生かすことができます。
また、アイドリングストップ車にも繰り返しに強いバッテリーを選ぶとアイドリングストップ機能を最大限に発揮できるので低燃費に貢献できます。
2.おすすめのカーバッテリーメーカーの紹介
カーバッテリーは様々なメーカーから様々な種類が販売されているのでどのバッテリーを購入した方が得なのか頭を悩ませますよね。
私が実際に使ってみて良かったと思えたバッテリーと使っていませんがコストパフォーマンスに優れているバッテリーを紹介したいと思います。
ACデルコのバッテリーの私の評価
おすすめのACデルコのバッテリー
商品名:ACDelco(エーシーデルコ)国産車バッテリー 充電制御車用 AMS60B24L
※バッテリーのサイズは車種ごとに異なります。必ずバッテリーメーカーの適合表で確認してから購入してください。
ACデルコとは、アメリカのゼネラルモーターズ系のブランドでバッテリーなどの自動車パーツを作って世界中に供給しているメーカーです。
キャンピングカーやボートに乗っている方ならお馴染みのメーカーですよね。
キャンピングカーのサブ電源バッテリーとしてマリン用のバッテリーとしてディープサイクルメンテナンスフリーバッテリーを使っている方は多いと思います。
実は、トヨタ自動車のディーラーに行くとACデルコのバッテリーが普通に売っていますので品質は問題ないんです。
私がACデルコの充電制御車対応のバッテリーを使った時は4年持ちました。コストパフォーマンスに優れ長持ちするバッテリーです。
また、ACデルコのバッテリーはメンテナンスフリーなのでバッテリー液の補充は必要ありません。
アイドリングストップ車はEFBから始まる品番、充電制御車はAMSから始まる品番、充電制御車でない車はSMFから始まる品番を選んでください。
店舗で購入するよりもインターネットから購入した方が各段に安いです。
古河電池のバッテリーの私の評価
おすすめの古河電池のバッテリー
商品名:FURUKAWA(古河電池) 国産車バッテリー FB9000 70B24L
※バッテリーのサイズは車種ごとに異なります。必ずバッテリーメーカーの適合表で確認してから購入してください。
古河バッテリーの知名度はとても低いですが、自動車・バイクのバッテリー、航空・宇宙・鉄道用の畜電池を作っている日本の電池メーカーです。
古河バッテリーの特徴は電池の専門メーカーなので技術面に優れていて品質は問題ないことです。
私が古河バッテリーのFB9000を使った時は購入して3年後にバッテリー上がりをさせてしまったにも関わらず充電器で充電したら復活してトータルで7年持ちました。価格は高いですが申し分ない性能を発揮してくれます。
アイドリングストップ車はエクノIS、ハイブリット車の補機はエクノHV、充電制御車はFB9000又はFB7000、充電制御車でない車はFB5000を選べば満足できると思います。
エクノISとFB9000の電極にはC-21特殊合金が使われているので耐久性が向上していて、エクノIS、FB9000、FB7000は充電受け入れ性能が高いので充電制御車に使うと燃費が向上します。
廉価版のバッテリーとフラッグシップモデルのバッテリー(FB9000)は何が違うのかというとバッテリーの電極の耐久性です。電極がしっかりしていればバッテリーの耐久性がアップします。
日本のメーカーのバッテリーでいうと、私の経験では価格が安いバッテリーは2年でダメになりますが、価格が高いバッテリーは6年くらい持ちます。
海外のアジアメーカーのバッテリーで品質が悪いものは1年でダメになることもあるのでバッテリー選びは慎重に行ってください。
パナソニックのバッテリーの私の評価
おすすめのパナソニックのバッテリー
商品名:Panasonic(パナソニック)国産車バッテリー Blue Battery カオス 標準車用 N-80B24L/C6
※バッテリーのサイズは車種ごとに異なります。必ずバッテリーメーカーの適合表で確認してから購入してください。
パナソニックは、家電などを作っている誰もが知っている日本の電気機器メーカーです。
パナソニックのバッテリーは、カオス、カオスライト、サークラなどのグレードがありますが、私がおすすめするのはカオスというフラッグシップモデルのバッテリーです。
カオスバッテリーの特徴は、他のメーカーよりも性能ランクが高いバッテリーであることです。
カオスバッテリーはホームセンターやカー用品店で購入すると値段は高いですが、不思議なことにインターネットではなぜか店舗の半額くらいの値段で販売されています。
インターネットから購入するとコストパフォーマンスに優れ、店舗で購入すると割高なバッテリーなので、カーディーラーでバッテリー交換が定価35000円+工賃1000円かかりますといわれた方はインターネットで購入してカーディーラーで取り付けてもらった方がお得です。
私はカオスを1度使ったことがありますが4年持ちました。性能ランクが良く値段が安いバッテリーをお探しの方におすすめです。
今までカオスを使ってきて次もカオスを検討している方やカオスを試してみたい方は、店舗で買うと高いのでインターネットから購入すると費用は抑えられます。
バッテリーを購入する時の注意点
バッテリーを購入する時は、サイズが異なるバッテリーを購入してしまうと載せ替えることができませんので、必ずボンネットを開けて交換する車のバッテリーサイズを確認してからにしてください。
バッテリーのサイズは、バッテリーのケースの上面・側面に70B24Lというように英数字が書かれています。
バッテリーに70B24Lと書かれていたら70は性能ランクなので気にしなくてよく、必ずB24Lというサイズのバッテリーを選んでください。
バッテリーのサイズがわからない場合は、各バッテリーメーカーが作成した車種別適合表やカー用品店などで確認してください。
なお、バッテリーを交換する際は、カーバッテリーの交換時に使う工具と交換方法を参考にして作業を進めてください。
(記事作成日:2018年1月15日、最終更新日:2021年7月1日)