自動車のブレーキパッドの交換方法

生活の悩みを解決!節約術

賢いお金の使い方・貯め方

車のブレーキパッドの交換方法

  1. トップページ
  2. 自動車の悩み
  3. 車のブレーキパッドの交換方法
カテゴリー
自動車の悩み
ジャンル
ブレーキのメンテナンス
目的(解決できる悩み)
自分でブレーキパッドの交換作業が行えれるようになること
目次
1.ブレーキパッドの交換方法
ボンネットを開けます
ブレーキオイルの量を確認します
ジャッキアップしてホイールを外します
ブレーキキャリパーの下側のボルトを外します
引き抜いたブレーキパーツを清掃します
ブレーキキャリパーのピストンを押し戻します
ブレーキパッドをセットして元通りに組みつけます

1.ブレーキパッドの交換方法

ブレーキパッドの交換は、ジャッキアップしてホイールを外してブレーキキャリパーにセットされているブレーキパッドを取り外して新品のブレーキパッドと取り替えるだけなので難しくはありません。

1時間くらいの作業時間をみてもらえれば終われますので、自分で交換して交換費用を節約してみてはいかがでしょうか。

ボンネットを開けます

車のボンネットを開けるフック

ブレーキパッドの交換作業を始める前にボンネットを開けてリザーバータンクに入っているブレーキオイルの量を確認してください。

ボンネットを開ける時は、次の3ステップで開けてください。

ボンネットを開ける手順

  • 運転席側にあるボンネットを開けるフックを引くとロックが解除されボンネットが少し開きます。
  • ボンネットの隙間に手を入れてフックを持ち上げてボンネットを上げます。
  • ボンネットを持ち上げたらボンネットを支えるステイをボンネットの穴にセットして固定します。

ステイでボンネットを支える

ボンネットをステイで固定すると上の写真のような状態になります。

ブレーキオイルの量を確認します

ブレーキオイルの量を確認

車検時にブレーキオイルを交換している方は、ブレーキオイルの油面はMAXの当たりにあると思います。

ブレーキパッドを交換するにはピストンを戻さないといけないので、そのままの状態で交換するとブレーキオイルがリザーバータンクから溢れ出ることがあります。キャップを開けてテッシュペーパーなどでブレーキオイルを少し吸い取り溢れ出ないようにしましょう。

油面がMAXの当たりにあると上の写真のようにピストンを戻すと油面がMAXを超えるので気をつけてください。

スポンサーリンク

ジャッキアップしてホイールを外します

ジャッキで車体を持ち上げる

ブレーキパッドを交換するには、ジャッキアップして車からホイールを外さなくてはいけません。

車からホイールを外すまでの作業の流れは、

車からホイールを外す手順

  • ジャッキをセットしてハンドルを5回転くらい回す
  • タイヤが地面に接触している状態でホイールのナットを軽く緩める
  • タイヤが地面から浮くまでジャッキアップする
  • ホイールを車体から外し、外したホイールは車体の下に置く

という流れになります。

地面にタイヤが接触している状態でホイールのナットを軽く緩めておく

ジャッキで車体を少し上げてタイヤが地面に接触している状態で、車載工具のレンチを使ってホイールのナットを軽く緩めておきます。
※ナットは左回り(アナログ時計の指針が回る方向と反対方向)に回すと緩みます。

ジャッキで車を持ち上げる為の車体下面のジャッキアップポイントはへこみが2つある場所です。2つのへこみの間にジャッキを入れてハンドルを回して車を持ち上げてください。

車載工具のレンチはトランクの下側、ジャッキはトランクの側面や助手席の下に格納してあることが多いです。ジャッキアップは傾斜がなく平らな路面で行いましょう。

タイヤが地面から離れたらナットを取ってホイールを外す

ブレーキパッドを交換するところのタイヤが地面から離れるまでジャッキのハンドルを回して車体をジャッキアップします。

外したタイヤは車体の下に置く

タイヤが完全に地面から離れたらホイールのナットをすべて取って車体からホイールを外してください。

何かの拍子でジャッキが外れて車体にダメージを受けた時のことを考えて、外したホイールは車体の下に置いてください。

前輪のディスクブレーキ

上の写真のように、ホイールを外すとブレーキキャリパーが姿を現します。これでホイールを外す作業は完了です。

ブレーキキャリパーの下側のボルトを外します

ブレーキキャリパーの下側のボルトを外す

ホイールを外したら、ブレーキパッドを取り外す作業に取り掛かります。

コンビネーションレンチなどでブレーキキャリパーの下側のボルトを左回り(アナログ時計の指針が回る方向と反対方向)に回して外してください。
※外すボルトは1本のみでOKです。

ボルトを外すとキャリパーが上に動く

ブレーキキャリパーの下側のボルトを外すと上の写真のように、上側のボルトを支点としてキャリパーが上方向に動くようになります。

ブレーキパッドをキャリパーから引き抜く

ブレーキキャリパーを上方向に持ち上げた状態にして、ブレーキパッドを左右に引っ張ると引き抜くことができます。

ブレーキパッドは2枚で1組なので2枚引き抜いてください。

引き抜いたブレーキパーツを清掃します

ブレーキキャリパーから取り外したブレーキパッド

取り外したブレーキパッドは上の写真のようにグリスで汚れています。

ブレーキパッドの裏面は、シムという薄い金属板と側面にはパッドウェアインジケーターという金具が付いているので、ブレーキクリーナー(パーツクリーナー)を吹きかけて油汚れを落とした後に新品のブレーキパッドにセットしてください。
※シムとパッドウェアインジケーターは再利用するので捨てないでください。

また、ブレーキの鳴りを抑える為に新品のブレーキパッドの角をヤスリで削って丸くするといいです。

ブレーキパッドについているパッドウェアインジケーター

パッドウェアインジケーターはマイナスドライバーでこじると簡単に外れます。

新品のブレーキパッドの裏面にグリスを塗ってシムとパッドウェアインジケーターをセットする

新品のブレーキパッドの裏面とシムの両面にグリスを塗って元通りに組み付けましょう。

グリスは一般用のグリスではなく耐熱性のグリス(ブレーキ用のグリスやスレッドコンパウンド)を必ず使ってください。

スポンサーリンク

ブレーキキャリパーのピストンを押し戻します

ブレーキキャリパーのピストンを戻す

新品のブレーキパッドは厚みがあるので、ブレーキキャリパーのピストンを押し戻さなければ、ピストンがブレーキパッドにぶつかりキャリパーを閉めることができません。ピストン戻しという特殊工具を使ってピストンを必ず押し戻してください。

ピストン戻しの代わりにプライヤーでピストンを押し戻すこともできますが、ピストン戻しを使った方が簡単です。

ブレーキパッドをセットして元通りに組みつけます

ブレーキキャリパーに新品のブレーキパッドをセットする

新品のブレーキパッドをブレーキキャリパーの元の位置に取り付けます。

ブレーキキャリパーの汚れがひどい時はブレーキクリーナーを吹き付けて綺麗にしてください。但し、ブレーキクリーナーはゴム部分には吹きかけないでください。

ブレーキキャリパーを閉じる

ピストンを押し戻して、ブレーキパッドをセットできたら、ブレーキキャリパーを閉じて下側のボルトを右回り(アナログ時計の指針が回る方向)に回して締めつけたら片側のブレーキパッドの交換作業は完了です。

ホイールを取り付けてジャッキを下げたら、同じ要領でもう片方のブレーキパッドの交換作業を行ってください。

交換作業が終わりましたら、後はホイールを取り付けてジャッキを下げて元通りにして、ブレーキペダルを数回踏んでブレーキの手ごたえがあるか確認します。

最後にボンネットを開けてリザーバータンクに入っているブレーキオイルの油面がMAXを超えていないか確認してすべての作業は完了です。
※油面がMAXを超えていたらテッシュペーパーなどで吸い取ってください。

古いブレーキパッドは燃やすごみ又は粗大ゴミとして捨ててください。詳しい処分方法は役場で確認してください。

ブレーキパッドの交換は難しそうに見えても、実際はホイールを外してキャリパーのボルトを1本外すだけなので簡単です。

但し、ブレーキは保安部品に該当しますので自己責任で作業を行ってください。自分の車なら整備士の資格がなくても自分で作業しても問題ありません。

(記事作成日:2018年3月8日、最終更新日:2021‎年6‎月28‎日)

スポンサーリンク
このエントリーをはてなブックマークに追加

ブレーキパッドのメンテナンスの関連記事