車の冬用タイヤとスノーチェーンの種類の基本
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- 自動車に装着する冬用タイヤとスノーチェーンの違いを理解して走行目的に合ったタイヤ・チェーンが選べれるようになること
- 目次
- 1.自動車の冬用タイヤとスノーチェーンの種類
- 冬用タイヤのラインナップ
- スノーチェーンのラインナップ
- おすすめの冬用タイヤ
1.自動車の冬用タイヤとスノーチェーンの種類
自動車のタイヤの種類を大きく分けると、夏用タイヤと冬用タイヤの2種類があります。
春~秋の季節は夏用タイヤ、冬の季節は冬用タイヤを履くことが基本ですが、雪があまり降らない地域では冬用タイヤを履く代わりにスノーチェーンを夏用タイヤに巻き付けて走行することもあります。
自動車事故を起こさず車を安全に運転する為には、その時々の季節に応じて適切なタイヤを履いて運転することが重要です。
それでは、冬用タイヤとスノーチェーンについて説明していきます。
冬用タイヤのラインナップ
車のタイヤは夏用タイヤと冬用タイヤがあることをご存じでしょうか。冬用タイヤはスタッドレスタイヤともいわれています。
夏に履くタイヤは普通のサマータイヤですよね。では、冬に履くタイヤは何かというとスタッドレスタイヤが一般的です。
スタッドレスタイヤとは、凍結した路面や積雪がある路面をチェーンなどの滑り止めを装着しなくても安全に走行できるタイヤのことで、主に12月から3月くらいがスタッドレスタイヤを履く期間となります。
スタッドレスタイヤの特徴は、ブロック型のトレッドパターンを採用し軟らかいゴムが使われているので夏用タイヤよりもトレッド面のゴムの減りが早く燃費も悪いですが、最近は耐久性や低燃費に力を入れている製品はたくさんあります。
スタッドレスタイヤは、冬に履くタイヤなので、完全に凍った路面や積雪がある路面で、
スタッドレスタイヤ選びのpoint
- 走る
- 曲がる
- 止まる
がしっかりできるか製品カタログをしっかり見てから選んでください。
また、スタッドレスタイヤは夏用タイヤよりも制動距離が長くなったり、柔らかいゴムを使っているので安定感がない走りになり、地域によっては冬の季節でも凍結・積雪の路面以外を走ることもあるので、乾いた路面(ドライ)や濡れた路面(ウエット)でも走る・曲がる・止まるがしっかりできるのかも確認しましょう。
下に有名なスタッドレスタイヤの銘柄を紹介します。スタッドレスタイヤのグレードは多くはないので選びやすいと思います。
- 有名なスタッドレスタイヤの銘柄
- ブリヂストン:ブリザック
- 横浜タイヤ:アイスガード
- ダンロップ:ウインターマックス
- ファルケン:エスピア
- トーヨータイヤ:オブザーブ、ガリット
- グッドイヤー:アイスナビ
スノーチェーンのラインナップ
スノーチェーンは、凍結・積雪路面を車で走る時の滑り止めのことです。
スノーチェーンの使い方は、夏用タイヤを包み込むようにスノーチェーンを巻いて走行するのが一般的ですが、スタッドレスタイヤだけではどうしようもない路面に遭遇した時は、最終手段としてスタッドレスタイヤにスノーチェーンを巻くこともあります。
冬はスタッドレスタイヤを必ず履かなければいけないという訳ではないので、比較的温暖で雪が滅多に降らない地域にお住まいなら、スタッドレスタイヤを履く代わりに夏用タイヤにスノーチェーンを巻いて走るのがお手軽で経済的です。
スノーチェーンには、金属チェーン、ゴムチェーン、布チェーンの3種類があるので、使用目的に応じて選びましょう。
- 金属チェーンの特徴
- 金属チェーンは、昔ながらのオーソドックスなタイプのチェーンで、タイヤに金属のくさりを巻きつけて走ります。
- 価格は安く、あらゆる路面に対応できますが、1回も取り付けたことがない人は説明書を読みながらチェーンを取り付けてもかなりの時間がかかるので1度練習しておいた方がいいです。
- デメリットとしては、チェーン装着時の走行振動が大きいので乗り心地がかなり悪いことです。
- ゴムチェーンの特徴
- ゴムチェーンは、比較的新しいタイプのチェーンです。
※ゴムチェーンは非金属チェーンとも言われます。 - 材質は金属ではなくゴムやウレタンを採用しているので、チェーン装着時の走行振動が小さく乗り心地が良く、取りつけが簡単なのが特徴です。
- 但し、価格は金属チェーンよりも高く、耐久性は劣るのでよく考えてから購入しましょう。
- 布チェーンの特徴
- 布チェーンは、最近登場したタイプのチェーンです。
- 材質には特殊繊維が使われており、凍結・積雪共に優れた走行性能が期待できます。
- 布でできているのでチェーン装着時の走行振動がなく乗り心地はとても良いですが、耐久性はかなり低いので応急用として使ってください。
- また、軽量なので着脱はかなり楽で、取り外した後はコンパクトに収納できます。
- 布チェーンのことを、スノーキャップ、スノーカバー、オートソック、バイスソックと呼ぶこともあります。
おすすめの冬用タイヤ
冬用タイヤは特に種類はありませんが、各メーカーによって、雪上に強いタイヤ、氷上に強いタイヤ、雪上・氷上の性能のバランスがとれたタイヤがあります。
どの冬用タイヤを選べばいいのかわからない方は、雪上・氷上の性能のバランスがとれたタイヤがいいと思います。
製品カタログに書いてある各タイヤの特徴を元に各人でタイヤを選んでもらえば大丈夫ですが、私の今までの経験を元に冬用タイヤのおすすめの銘柄を紹介しますと次のようになります。
おすすめの冬用タイヤの銘柄
- ブリヂストンのブリザック
- 横浜タイヤのアイスガード
- ダンロップのウインターマックス
ブリヂストンよりも性能は落ちますが安い価格で選ぶならば、ファルケン(エスピア)、トーヨータイヤ(オブザーブ、ガリット)、グッドイヤー(アイスナビ)です。
あくまで私が今までに履いたことがある冬用タイヤの銘柄で主観的によかったものを選びましたが、タイヤを購入する時の参考にしてもらうと役に立つと思います。
(記事作成日:2018年8月25日、最終更新日:2021年8月13日)