車のホイール付きタイヤの履き替え方法
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- ジャンル
- タイヤのメンテナンス
- 目的(解決できる悩み)
- 自分でホイール付きタイヤの履き替え作業を行い履き替え費用を節約すること
- 節約できる金額
- 自分で履き替え作業を行えば約6000円の節約ができます
- 目次
- 1.タイヤの履き替えの基礎知識
- タイヤの履き替え作業は自分でできるの?
- タイヤの履き替え作業の費用と作業時間
- タイヤの履き替え作業時に使う部品と工具
- 2.ホイール付きタイヤの履き替え方法
- ジャッキとハンドル、レンチを車から取り出します
- ジャッキアップしてホイールを取り外します
- 空気圧の点検・充填をします
- 新たに履き替えるホイール付きタイヤを取り付けます
- ジャッキを下ろします
1.タイヤの履き替えの基礎知識
車のホイール付きタイヤを履きかえる時は、車載工具のジャッキとホイールナットレンチを用意します。
2つの工具を用意すれば作業自体は難しくありません。作業時間は1時間くらいあれば履き替えは終わります。履き替えの費用を節約したい方はチャレンジしてみてください。
タイヤの履き替え作業は自分でできるの?
みなさんは、夏用タイヤを車から外してスタッドレスタイヤに履き替える、スタッドレスタイヤを夏用タイヤに履き替える、タイヤをローテーションしたい時はどうしていますか。
毎年3月や12月になるとタイヤを車に積んで、カーショップ、ディーラー、ガソリンスタンドで履き替え作業を行ってもらっている光景をよく目にしますよね。
タイヤを履き替えるといっても次の2種類があります。
タイヤの履き替えの種類
- 車に装着しているホイール付きタイヤを外して、ホイールに付いているタイヤを新しいタイヤに交換して車に取り付けること
- 車に装着しているホイール付きタイヤを別に用意したホイール付きタイヤに履き替えること
ホイールから古いタイヤを外して新しいタイヤを組みつける作業は自分で行うのは難しいですが、別途ホイールにタイヤが装着した状態のホイール付きタイヤを持っているなら自分で車から外して取り付ける作業は簡単にできます。
但し、長期間保管してあったホイール付きタイヤは空気圧がだいぶ減っているので、安全の為に空気圧の点検・充填も同時に行ってください。
タイヤの履き替え作業の費用と作業時間
ホイール付きタイヤの履き替え作業をカーショップに依頼した時と自分で行った時のおおよその費用と作業時間を比較してみます。
- カーショップで履き替えした時の交換費用と時間
- タイヤの履き替え工賃(4本):約6000円
- 作業時間:作業自体は15分くらいで完了しますが、ピットが混雑していると1時間以上待つこともあります
カーショップでホイール付きタイヤを履き替えした時の費用は工賃のみなので6000円です。
- 自分で履き替えした時の交換費用と時間
- 部品代金や工賃:0円
- 作業時間:作業は1時間くらいで完了できます
自分でホイール付きタイヤの履き替えを行うと部品代も工賃もいらないので費用は0円です。
※レンチなどの工具代は含まれていません。
6000円-0円=6000円となるので、自分でホイール付きタイヤの履き替えを行えば6000円の節約ができます。
タイヤの履き替え作業時に使う部品と工具
ホイール付きタイヤの履き替え作業を自分で行う時は、ホイールを車に取り付ける際に使うホイールナットを用意してください。
基本的には車載工具のみで作業を行うことはできますが、場合によってはホイールナットを回すレンチやアダプターが必要になります。どのような物を用意しないといけないのか見ていきましょう。
タイヤの履き替え作業時に使う部品
タイヤの履き替え作業で使うもの
- ホイールナット(ホイールを車に固定する時に使用します)
ホイールナットの種類には、袋ナットと貫通ナットがあります。
純正の鉄のホイールの場合は貫通ナットを用意、アルミホイールの場合は袋ナットを用意してください。また、ホイールナットには各種サイズがあるので注意してください。
タイヤの履き替え作業時に使う工具
タイヤの履き替え作業で用意する工具
- ジャッキとハンドル(車載工具)
- ホイールのナットを回すL形レンチ(車載工具)
- ホイールのナットを回す十字レンチ(ホームセンターで購入できます)
純正以外のアルミホイールの場合はナットの径が違うことがあるので車載工具のレンチが使えないことがあります。また、ロックナットを装着する場合はアダプターがないと着脱できません。
2.ホイール付きタイヤの履き替え方法
ジャッキとホイールナットレンチの準備ができたら、ジャッキで車体を上げてホイールナットレンチでホイールナットを外していきホイール付きタイヤの履き替え作業を行います。
作業が終わったら最後にナットの締め忘れで緩みがないか確認する為に必ず増し締めを行ってください。
ジャッキとハンドル、レンチを車から取り出します
現在、車に装着しているホイール付きタイヤを物置に保管しておいたホイール付きタイヤに交換したい、車からホイール付きタイヤを外して前後でローテーションがしたいという方は、履き替え作業を始める前に車載工具を車から取り出しましょう。
ホイール付きタイヤの履き替え作業は車載工具で行えれるのでホームセンターなどで購入する必要はありませんが、社外品のアルミホイールではナットを回すレンチがはまらないことがあります。
ホイール付きタイヤの履き替え作業に必要な車載工具は、ジャッキ本体、ジャッキを回すハンドル、ホイールのナットを回すレンチの3点です。
ジャッキ本体の場所
ジャッキのハンドルとレンチの場所
それぞれの車載工具が備え付けられている場所としては、
車載工具の場所
- ジャッキ本体:助手席の下やトランクの中の下側や側面
- ジャッキのハンドル:トランクの中の下側
- ナットを回すレンチ:トランクの中の下側
に備え付けられているので探し出してください。
※車載工具は標準装備されている工具なので、上の写真のように車のどこかに備え付けられています。
私の車では、ジャッキは助手席の下の樹脂のカバーの中、ジャッキのハンドルとナットを回すレンチはトランクの下側のカバーを持ち上げたらありました。
また、タイヤのローテーションがしたい方は、スペアタイヤも用意してください。スペアタイヤはトランクの下側にあります。
ジャッキアップしてホイールを取り外します
ホイール付きタイヤの履き替え作業をするには、ジャッキアップして車に装着しているホイール付きタイヤを外さなくてはいけません。
ホイール付きタイヤを外すまでの作業の流れは、
車からタイヤを外す手順
- ジャッキをセットしてハンドルを5回転くらい回す
- タイヤが地面に接触している状態でホイールのナットを軽く緩める
- タイヤが地面から浮くまでジャッキアップする
- ホイール付きタイヤを車体から外し、外したホイール付きタイヤは車体の下に置く
という流れになります。
まずは、ジャッキを車の下側にセットします。その際にジャッキを車体の下にセットする位置(ジャッキアップポイント)としては上の写真のように2つのくぼみがある間です。
ジャッキの側面のネジを回せばジャッキの高さが変動するので、車体に当たるまでネジを手で回しましょう。なお、ジャッキアップは傾斜がなく平らな路面で行いましょう。
車体の下にジャッキをセットできたら、次は、ジャッキ本体にジャッキを回すハンドルをつなぎ合わせます。
ジャッキのハンドルを右回り(アナログ時計の指針が回る方向と同じ方向)へ回して車体を少し上げてタイヤが地面に接触している状態で、車載工具のレンチを使ってホイールのナットを軽く緩めておきます。
※ナットは左回り(アナログ時計の指針が回る方向と反対方向)に回すと緩みます。
タイヤが地面から離れるまでジャッキのハンドルを回して車体をジャッキアップします。
タイヤが完全に地面から離れたら、ホイールを固定していたナットをすべて取って車体からホイール付きタイヤを取り外してください。
何かの拍子でジャッキが外れて車体にダメージを受けた時のことを考えて、外したホイール付きタイヤは車体の下に置いてください。
上の写真のように、車に装着していたホイール付きタイヤを外すとハブボルトが姿を現します。これでホイール付きタイヤを外す作業は完了です。
空気圧の点検・充填をします
車に取り付ける前に、車に取り付けるタイヤの空気圧の点検をしてください。
もし、空気圧が適正値よりも低い場合は空気入れを使って空気を充填します。
空気圧の適正値は運転席側のドアを開けた時にセンターピラーにラベルが貼り付けてあるので数値を参考にしてください。
タイヤの空気圧の詳しい点検方法は、車のタイヤの点検方法と交換時期をご覧ください。
新たに履き替えるホイール付きタイヤを取り付けます
車に装着していたホイール付きタイヤを取り外したら、新たに履き替えるホイール付きタイヤを車に取り付ける作業に取り掛かります。
※タイヤをローテーションする時は取り外した箇所にスペアタイヤを取り付けて、取り外したホイール付きタイヤはローテーションしたい箇所に取り付けてください。そして、ローテーション先で取り外したホイール付きタイヤはスペアタイヤの箇所と取り替えてください。
ホイールの穴にハブボルトを入れたらホイールナットを右回り(アナログ時計の指針が回る方向と同じ方向)へ回して締めつけていきます。
ここで注意することは、いきなりレンチを使ってナットを締めつけるとネジ山を潰す恐れがあるので、ナットをある程度手で締めつけた後にレンチを使って締めつけてください。
また、しっかり締めつけるには上の写真のように、1、2、3、4という対角線の順番で少しずつ数回にわたり締めつけてください。ナットに緩みがあると走行中に外れて大変危険なので緩みがないことを必ず確認してください。
ホイールナットには、貫通ナットと袋ナットがあります。車メーカーの標準装備のスチールホイールはホイールキャップ(ホイールカバー)を付けるので貫通ナット、社外のアルミホイールは袋ナットを使いましょう。
ホイールナットをハブボルトに取り付ける時に覚えておきたいことは、純正で装着していたホイールにはメーカーの専用ナットを取り付けた方がいいです。また、一般的なアルミホイールのナットはホームセンターで売っているもので大丈夫ですが、高級なアルミホイールでは盗難防止対策としてロックナットを使っていることが多く、ロックナットを使う場合は専用のアダプターがないと着脱できないので気を付けてください。
※どのメーカーの車でもナットのネジ部分の径は同じですが、ナットの外側の径とピッチが違うので注意してください。
ジャッキを下ろします
ホイールナットを締めつけたらジャッキを下ろします。
ジャッキを下げてタイヤが地面に少し接触した状態になったら最後にホイールナットが緩んでいないか増し締めを兼ねて行いましょう。
※ナットは対角線の順番で締めつけてください。
アルミホイールを取り付けた場合はジャッキを下ろしたら作業は完了ですが、スチールホイールを取り付けた場合はホイールキャップ(ホイールカバー)を取り付けましょう。
ホイールキャップを取り付ける際は、ホイールキャップのエアバルブの位置が少しへこんでいるので、その位置とホイールのエアバルブを合わせて取り付けてください。
ホイールにホイールキャップをはめ込むにはコツがいるので中々はまらないと思いますが力をいれて押し込んでみてください。
ホイールキャップは上の写真のように樹脂の突起物でホイールと噛み合っているだけなのでしっかりはめ込まないと走行中に外れます。失くしてしまった場合はディーラーやカー用品店などで購入しましょう。
ホイールにタイヤが装着されている状態で物置などに保管されている場合は履き替え作業は難しくありませんし、カーショップに依頼するよりも自分で交換した方が節約につながるので、次回からは自分で履き替え作業を行ってみてはいかがでしょうか。
(記事作成日:2017年7月1日、最終更新日:2021年8月8日)