車の夏用タイヤの種類の基本!車のタイヤは銘柄で性能が変わる
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- 自動車に装着する夏用タイヤの種類を理解して走行目的に合ったタイヤが選べれるようになること
- 目次
- 1.自動車の夏用タイヤの種類とおすすめの銘柄
- 夏用タイヤのラインナップ
- エコタイヤ(低燃費タイヤ)の特徴
- コンフォートタイヤの特徴
- スポーツタイヤの特徴
- おすすめの夏用タイヤ
1.自動車の夏用タイヤの種類とおすすめの銘柄
自動車のタイヤの種類を大きく分けると、夏用タイヤと冬用タイヤの2種類があります。
夏用タイヤは春~秋の間に履くタイヤ、冬用タイヤは冬に履くタイヤです。
自動車事故を起こさずに車を安全に運転する為には、その時々の季節に応じて適切なタイヤを履いて運転することが重要です。
それでは、夏用タイヤのラインナップについて説明していきます。
夏用タイヤのラインナップ
夏用タイヤ(サマータイヤ)とは、冬の期間以外に履くタイヤのことで、主に4月から11月くらいが夏用タイヤを履く季節となります。
夏用タイヤと一口でいっても、
タイヤのグレードで変わる特徴
- 価格が安いもの
- 価格が高いもの
- グリップ力が良いもの
- 燃費が良いもの
- 乗り心地が良いもの
というように、カー用品店に行くと様々なグレードのタイヤが販売されていてどれを選べばいいのか悩みますよね。
夏用タイヤを大きく分けると、
夏用タイヤの種類
- エコタイヤ(低燃費タイヤ)
- コンフォートタイヤ(快適性重視タイヤ)
- スポーツタイヤ(グリップ力重視タイヤ)
の3種類に分けることができます。
それぞれのタイヤは、天然ゴム、合成ゴム、カーボン、シリカ、硫黄などの原料の配合の違いで性能が大きく異なりますので、走行目的に合った夏用タイヤを選ぶようにしてください。
エコタイヤ(低燃費タイヤ)の特徴
エコタイヤとは、転がり抵抗(タイヤが転がっている時に進行方向と逆向きに加わる抵抗力)を一般的なタイヤよりも極力少なくしてより一層転がりやすくした低燃費タイヤのことです。
低燃費タイヤに指定されている銘柄には、低燃費タイヤであることを証明する転がり抵抗性能とウエットグリップ性能を表したラベルが製品カタログに表記されています。
タイヤのラベルの意味
- 転がり抵抗性能:タイヤが転がりやすいかどうかの性能のことで、AAA、AA、A、B、Cの5段階区分です。AAAが一番転がりやすく最高性能です。燃費をよくしたいならAAAがおすすめです。
- ウエットグリップ性能:路面が濡れた状態でのタイヤの性能のことで、a、b、c、dの4段階区分です。aが濡れた路面での最高性能です。雨の日でも安全に運転したいならaがおすすめです。
しかしながら、全てのラベルの区分が低燃費タイヤと名乗れるわけではありません。低燃費タイヤに該当するラベルの区分はどれかというと、転がり抵抗性能はA以上、ウエットグリップ性能はd以上です。
したがって、低燃費タイヤに分類されていても、転がり抵抗性能がAよりもAAA、ウエットグリップ性能がdよりもaの方が性能が優れているタイヤということです。
※タイヤの性能が高い方が価格が高い傾向がありますので予算に応じて選んでください。
エコタイヤは全般的に硬めのゴムを使っているのでタイヤから発生するロードノイズは大きくグリップ力は劣り、乗り心地・静かさはいまいちですが耐久性は優れていますので、街乗りが多く排気量が小さいコンパクトカーにおすすめです。
また、昔のタイヤよりも今のタイヤの方が転がり抵抗性能は格段に良くなっていますので、少しでも燃費を上げたい方にもエコタイヤはおすすめです。
- 有名なエコタイヤの銘柄
- ブリヂストン:エコピア、プレイズ、ネクストリー
- 横浜タイヤ:ブルーアース、エコス
- ダンロップ:エナセーブ
- ファルケン:シンセラ
- トーヨータイヤ:ナノエナジー、SD7
- グッドイヤー:E-Grip Eco
コンフォートタイヤの特徴
コンフォートタイヤとは、グリップ力、乗り心地、静かさ、耐久性、低燃費性能がバランスよく組み合わされたタイヤのことです。
コンフォートタイヤは、室内の静かさを求める車、快適性を重視する車、セダンなどに最適です。
最近はコンフォートタイヤでも転がり抵抗性能が良くなっているので低燃費タイヤのラベルが表示されていることが普通です。低燃費タイヤでは走行中のロードノイズがザーザーうるさく運転に集中できないという方はワンランク上のコンフォートタイヤをおすすめします。
- 有名なコンフォートタイヤの銘柄
- ブリヂストン:レグノ、アレンザ、デューラー
- 横浜タイヤ:アドバンdB
- ダンロップ:ビューロ、ルマン
- ファルケン:アゼニスFK、ジークス
- トーヨータイヤ:プロクセス、トランパス
- グッドイヤー:E-Grip Comfort、EAGLE LS
スポーツタイヤの特徴
スポーツタイヤとは、乗り心地、静かさ、耐久性、低燃費性を犠牲にして、グリップ力をよりいっそう高めたタイヤのことです。
柔らかめのゴムを使っているので、タイヤの減り具合はエコタイヤやコンフォートタイヤよりも早いことがデメリットです。
スポーツタイヤを選ぶ時に気を付けることは、ストリート用とモータースポーツ用の2種類があることです。
無論、モータースポーツ用のタイヤの方が減りが早く、ドライ時のグリップ力は高いがウエット時のグリップ力が弱いというタイヤもあるので製品カタログでタイヤの性能を調べてから購入してください。
スポーツタイヤは、基本的に低偏平率のタイヤしかないのでスポーツカーやセダンのような低偏平率のタイヤがはまる車でスポーツ走行したい方におすすめです。
- 有名なスポーツタイヤの銘柄
- ブリヂストン:ポテンザ
- 横浜タイヤ:アドバンネオバ、アドバンスポーツ、アドバンフレバ、エスドライブ
- ダンロップ:ディレッツァ
- ファルケン:アゼニスRT
- トーヨータイヤ:プロクセスR1R、プロクセススポーツ
- グッドイヤー:EAGLE RS、EAGLE REVSPEC
おすすめの夏用タイヤ
夏用タイヤといってもいくつかの種類(エコタイヤ、コンフォートタイヤ、スポーツタイヤ)があることがわかっていただけたでしょうか。
上記で説明しました夏用タイヤの特徴を簡単にまとめると、
夏用タイヤの特徴
- エコタイヤ:低燃費を重視したい方向けのタイヤ
- コンフォートタイヤ:乗り心地・静かさ・低燃費を求める方向けのタイヤ
- スポーツタイヤ:低燃費や静かさよりもグリップ力を優先したい方向けのタイヤ
になります。
各タイヤの特徴を元に各人でタイヤを選んでもらえば大丈夫ですが、私の今までの経験を元に夏用タイヤのおすすめの銘柄を紹介しますと次のようになります。
おすすめの夏用タイヤの銘柄
- エコタイヤ:横浜タイヤ(ブルーアース)、ダンロップ(エナセーブ)、ファルケン(シンセラ)
- コンフォートタイヤ:ブリヂストン(レグノ)、横浜タイヤ(アドバンdB)
- スポーツタイヤ(ストリート用):横浜タイヤ(アドバンネオバ)、ダンロップ(ディレッツァDZ)
あくまで私が今までに履いたことがある夏用タイヤの銘柄で主観的によかったものを選びましたが、タイヤを購入する時の参考にしてもらうと役に立つと思います。
(記事作成日:2017年12月7日、最終更新日:2021年8月12日)