標高が高い山で宿泊トレッキングをする為の山小屋の基礎知識

生活の悩みを解決!節約術

賢いお金の使い方・貯め方

山小屋を活用して宿泊トレッキングを始めよう

  1. トップページ
  2. アウトドアの悩み
  3. 山小屋を活用して宿泊トレッキングを始めよう
カテゴリー
アウトドアの悩み
ジャンル
初心者の山歩き入門
目的(解決できる悩み)
山歩きで活用する山小屋の宿泊料金、設備、利用方法の基本知識がわかるようになること
目次
1.初心者の山小屋の基礎知識
トレッキングコースに建っている山小屋って何ですか?
山小屋の宿泊料金と設備
山小屋を利用した時の宿泊の流れ
宿泊トレッキングの宿泊費用を安くする方法

1.初心者の山小屋の基礎知識

トレッキングコースに山小屋が建っているのを見たことがありますか。

山小屋は何をするものかというと山歩きしている方が宿泊する為の施設です。

山小屋を活用すれば、1泊2日や2泊3日などの日帰りではない山歩きができるようになります。

トレッキングコースに建っている山小屋って何ですか?

雲海に包まれた山小屋

トレッキングコース(登山コース)に建っている山小屋とは宿泊施設のことです。

日帰りの山歩きでは、登山口から山頂まで歩いて下山するまでの工程を1日で行いますが、山小屋を活用すれば登山口から山頂の山小屋までを1日、山頂から下山するまでを1日というように全行程で歩く距離を長くして、山の奥深くまでのトレッキングを数日かけて楽しむことができるようになります。

日帰りの山歩きでは昼間の山頂からの風景を楽しみますが、宿泊を伴ったトレッキングでは夜の星空や早朝の日の出を楽しむことができます。

標高が高い位置にある山小屋では日の出の時間になると目の前に雲海が広がっていることが多くとても綺麗です。

山小屋が建っている場所としては、山頂、稜線、中腹、登山口など様々です。山小屋の位置は登山マップに書きこまれているので宿泊を伴ったトレッキングのコースを計画する時に活用してみてください。

山頂の山小屋
山の頂上付近に建っている山小屋のことです。周りに遮るものがないので景色がとても綺麗です。
稜線の山小屋
山の峰と峰とを結ぶ登山道に建っている山小屋のことです。縦走のトレッキングをしている方がよく利用します。
中腹の山小屋
山頂と登山口との中間地点の登山道に建っている山小屋のことです。山頂まで登りきれない時に利用したり、中腹の山小屋を拠点として山小屋に荷物を預けて身軽な装備で山頂に行って戻ってきて宿泊するという使い方もされます。
登山口の山小屋
登山する前と下山した後の拠点にするのに大変便利な位置にある山小屋です。

山の中にある山小屋やキャンプ地で1泊しなければ決して見ることができない光景もあります。日帰りの山歩きで山に慣れたら次回は宿泊を伴ったトレッキングの楽しさをぜひ味わってみてください。

スポンサーリンク

山小屋の宿泊料金と設備

トッレッキングで宿泊する山小屋

山小屋の設備は簡素なものしかありませんが、トレッキングをしている方にとってはとても頼りになり安心できる宿泊施設です。

主要なトレッキングルートでは午前中に歩き出して午後3時には到着できる距離に山小屋は建っているので利用しやすい環境にあります。

山小屋に宿泊すれば疲れが取れて体力の回復ができますが、山小屋に宿泊するには1泊当たりに対して次のように宿泊料金が掛かります。

山小屋の宿泊料金

  • 1泊2食:約9000円
  • 1泊夕食:約8000円
  • 1泊朝食:約7000円
  • 素泊まり:約6000円

昼食の弁当を1000円で作ってくれる山小屋もあるので活用してみてください。

また、山小屋の基本的な設備としては、売店、自炊室、談話室、食堂、トイレがあります。

山小屋の設備

  • 売店:グッズや簡単な食料品の販売
  • 自炊室:持参した自炊道具で料理を作る人が利用することができる部屋
  • 談話室:いろいろな宿泊客と情報交換する為の部屋
  • 食堂:食事の予約をした人が食事をする時に使う部屋

売店にはカップラーメンや水などが販売されていて、朝食や夕食は予約すれば食事をすることができ、山小屋で食事を食べない方は素泊まりもできるので、山小屋を転々として宿泊していけば、食料や自炊道具、テントや寝袋などの就寝道具を持っていかなくてもトレッキングは可能です。

お風呂は一部の山小屋にしかありませんので事前に確認してください。

山小屋を利用する目的は人それぞれ違いますが、山小屋に宿泊しなくても山小屋に立ちよれば最新の山頂の天気などの情報を教えてくれるので利用しなくても覗いてみるといいです。

なお、山小屋の営業期間は通年営業もあれば、春~秋までの期間限定営業など様々です。

山小屋を利用した時の宿泊の流れ

山小屋を利用する場合は事前に予約をして、予約後に山小屋に宿泊できなくなった場合はキャンセルの連絡をすることがマナーです。

素泊まりを予定している方は予約なしでも泊めてもらえますが、夕食を食べたい方は予約せずに山小屋に行くと食事の用意ができないことが多いので予約してください。

山小屋での宿泊の流れですが、

山小屋の宿泊の流れ

  • 14時~16時:チェックイン
  • 17時:夕食
  • 21時:就寝
  • 翌日5時~6時:起床・朝食
  • 翌日6時~8時:チェックアウト

という流れです。

チェックイン
山小屋に到着しましたら、まずは受付でチェックインを行います。チェックインは14時から始まります。遅くても16時までには山小屋に到着できるように計画を立てましょう。
宿泊する部屋の種類は個室と大部屋がありますが、混雑している日は個室でも相部屋として使われます。
チェックインが終わりましたら濡れている服や靴は乾燥室で乾かして明日に備えてください。
夕食
17時くらいになったら食事のアナウンスがされるので食堂に行きましょう。食事の時間は厳密に決まっているので遅れないようにしてください。
なお、山小屋には、食堂で食事を食べない方の為に自炊室があるので、クッカー、バーナー、食材を持参して各自で食事を作ることもできます。
就寝
山小屋の消灯時間は21時くらいなので、その時間に合わせて就寝します。消灯時間になると電気が消えてしまうので歯磨きやトイレは消灯時間までに済ませておきましょう。
基本的には山小屋には風呂の設備はありません。歯磨きは禁止しているところもあります。スマホ・携帯電話の充電は有料(100円くらい)でやってもらえます。
日常生活ではそんなに早い時間に寝る方は少ないと思いますが山の朝は早いので明日の為に早く寝て体力を蓄えましょう。
起床・朝食
朝食の時間帯は朝の5~6時くらいなので、朝食の予約をしている方は時間に遅れないように食堂に行きましょう。
チェックアウト
朝食を食べ終わったら荷造りをして出発します。チェックアウトの時間は朝8時まですが、朝食を食べ終わったら宿泊客のみなさんはすぐに出発してしまうので山小屋の客は7時頃にはほとんどいなくなります。

このように、山小屋を利用すれば食事と寝床を提供してくれるので、日帰りのトレッキングができない標高が高い山でも快適なトレッキングができるようになります。

スポンサーリンク

宿泊トレッキングの宿泊費用を安くする方法

雷鳥沢キャンプ場

山小屋に宿泊すると1泊2食付きで約9000円、素泊まりで約6000円なので、宿泊費用を節約できないかなと考えている方もいると思います。

多くの山小屋は500~1000円くらいで利用できるキャンプ地を併設していることが多いので、宿泊時にキャンプをすれば宿泊費用は安上がりにできます。

キャンプをするには、テント、寝袋、マットをバックパックに詰め込んで持って行かなくてはならないので荷物は増えますが、宿泊料金を安く抑えるには最適な方法です。

また、標高が高くないキャンプ地には無料の水場が備え付けられていることが多いので、クッカー、バーナー、食材を持参すれば食事を作ることもできるので食事代の節約もできます。
※水は山小屋でも有料で販売しています。

山歩きでの宿泊場所といえば山小屋かキャンプ地のどちらかなので、

山小屋とキャンプ地の活用方法

  • 食事を提供してもらい温かい部屋で布団に入って快適に寝たい人は山小屋
  • テントを張って自炊して費用を抑えてアウトドア生活をもっと楽しみたい人はキャンプ

というように目的に応じて宿泊方法を選んでトレッキングを楽しんでください。

但し、キャンプ中心のトレッキングでも体調を崩したら山小屋に宿泊して休んだ方が良いですし、山の天気は変わりやすく晴れていても急に雲り出して大雨、強風、おまけに雷が落ちたりヒョウまで降ってくることもあるので、キャンプにするか山小屋にするかはその日の天候によっても変えた方がいいです。

(記事作成日:2017年9月26日、最終更新日:2019‎年7‎月14‎日)

スポンサーリンク
このエントリーをはてなブックマークに追加

トレッキンングの関連記事