山歩きの3つの基本道具を揃えよう
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- 山歩きで使うバックパック、トレッキングシューズ、レインウェアの基本知識がわかるようになること
- 目次
- 1.バックパック、トレッキングシューズ、レインウェアの基礎知識
- バックパックの基本
- トレッキングシューズの基本
- レインウェアの基本
1.バックパック、トレッキングシューズ、レインウェアの基礎知識
山歩きに行こうと思い立ったら、まずは、バックパック、トレッキングシューズ、レインウェアを揃えましょう。
バックパックとは荷物を入れるバッグ、トレッキングシューズとは山歩き用の靴、レインウェアとは服が濡れないようにするもので、この3つの道具は山歩きの基本装備です。
標高が低い山なら家にあるもので代用できるものもあると思いますので、すべて揃えなくても構いません。
バックパックの基本
バックパックとは、山歩きに必要な荷物を背負って運ぶ為のバッグのことです。
バックパックの種類は、サイズが小さく見た目重視で日常生活の普段使いで使うバックパックと機能性重視のサイズが大きいアウトドア用のバックパックの2種類があるので、山歩きで使う時はアウトドア用のバックパックを使うようにしてください。
※バックパックのことを、リュックサック、ザックともいいます。
バックパックを選ぶ時のポイントは、バッグの容量と体へのフィット感を確認することです。
バックパックのサイズは、リットルでバッグの中に収容できる荷物の容量が分けられていますが、1Lとはどのくらいの大きさかわかりますか。
1Lとは、縦10cm×横10cm×高さ10cmのことです。
例えば、バックパックのサイズが縦25cm×横25cm×高さ60cmならば、37.5Lの容量ということです。
山歩きに使うバックパックのサイズの目安としては、
バックパックのサイズの確認
- 日帰りの山歩き:30Lくらいの小型のバックパック
- 山小屋泊の山歩き:45Lくらいの中型のバックパック
- キャンプ泊の山歩き:60Lくらいの大型のバックパック
が適しています。
また、バックパックの体へのフィット感は次のことを確認して選んでください。
体へのフィット感の確認方法
- 背面パッドのクッション性は良いか?
- バックパックの幅が自分の背中の幅よりも大きくないか?
なお、サイズが大きいバックパックでは、トップベルト、コンプレッションベルト、ウエストハーネス、チェストハーネス、ショルダーハーネスなどのストラップが内蔵されていて、荷物が荷崩れしないようにハーネスでバックパックに固定できるか、バックパックをハーネスで体へ固定ができるかも確認してください。
特にウエストハーネスがないものは歩くとバックパックが左右に揺れて歩きにくいので注意してください。
このように、バックパックは山歩きの日数や宿泊方法、自分の体へのフィット感で決めると失敗はありません。
バックパックは、日帰りの山歩きでも宿泊を伴った山歩きでも必要になる道具なので目的に合ったものを選んでください。
- バックパックのパッキングのコツ
- バックパックへ入れる荷物をパッキングする時のコツは、よく使うものを上側、あまり使わないものを下側、重たいものを背中に近い側に入れると歩きやすくなります。
- また、バックパックの素材には防水性がある化学繊維が使われいますがそれだけでは雨はしのげれません。バックパックの中の荷物を雨から濡れないようにするにはレインカバーをバックパックに被せることが多いですが、カバーを被せても濡れることがあるのでビニール袋に荷物を小分けしてパッキングすると雨が降っても荷物は濡れずに済みます。
おすすめのバックパック
商品名:モンベル(mont‐bell) ガレナパック 30
日帰りの山歩き用のバックパックをお探しの方は、モンベルのガレナパック30がおすすめです。
大きな特徴は、背中のパネルの通気性がいいので長時間背負っていても蒸れにくいことと、後ろ・サイド・腰ベルトなどに小物入れが付いているので小さい荷物なら出し入れが簡単なことです。
なお、ガレナパックは女性専用モデルもあるので間違えないようにしてください。
どのメーカーの登山用品を選べばいいのかわからない時は、モンベルを選んでおけば失敗はほとんどありません。
トレッキングシューズの基本
地面と唯一接している部位は足の裏なので靴は疎かにできません。
山歩きをする時は、普段履いている靴ではなく山歩き用の靴を使うことが普通です。
山歩き用の靴には、ローカットのウォーキング用、ミドルカットのトレッキング用、ハイカットのトレッキング用などの種類があります。
- ローカットのウォーキング用
- アッパー部分が低く足首が覆われないタイプのシューズです。
- ソールが軟らかく重量が軽いので普通の運動靴のように歩きやすいです。荷物が軽い日帰りの低山のトレッキングにおすすめです。
- ミドルカットのトレッキング用
- ローカットモデルよりもアッパー部分が少し高いので足首が少し覆われるタイプのシューズです。
- ソールが軟らかくアッパーが低く重量も軽いので歩きやすいです。荷物が軽い日帰りの低山のトレッキングにおすすめです。
- ハイカットのトレッキング用
- アッパー部分が高く足首が覆われるタイプのシューズです。
- 全体的に作りが軟らかいモデルと硬いモデルの2種類があります。
- 軟らかい作りのモデルは化学繊維が部分的に使われており重量が軽いので荷物が少ない登山におすすめです。ソールが軟らかくつま先部分が曲がるので歩きやすいですが硬い作りのモデルよりは足を守る性能は低いです。
- 硬い作りのモデルは天然の革が使われており重量が重たいので岩場が多い本格的な登山におすすめです。ソールが硬くつま先部分が曲がらないので慣れないと歩きにくいですが足を守る性能は高いです。
初心者の方が標高が低い山で山歩きを始める場合は、足場が悪い場所を長時間歩けるように頑丈に作られている各トレッキングシューズを使うことをおすすめします。
どうしてかというと、普段履いている運動靴で山歩きをすると足をケガしやすいからです。
標高が低い山ならスニーカーでも歩けないことはありませんが、スニーカーは靴底がとても柔らかく作られているので、
スニーカーで山歩きした時に起きやすいトラブル
- ゴツゴツした岩場を歩くと足の裏が痛くなる
- 足場が悪い所を歩くと靴底が剥がれる
- 荷物を背負うと足の裏が痛くなる
などのトラブルが起きるので止めた方がいいです。
※靴底はボンドで本体と接着してあるだけなので無理な力を長時間加えると剥がれます。
標高が高い山歩きで使うなら本格的な登山靴が適していますが、標高が低く日帰りの山歩きで使うならゴアテックスなどの防水透湿性を兼ね備えて靴底が比較的硬いが足に馴染みやすく履き心地が良いミッドカットモデルのトレッキングシューズの方が重宝します。
※本格的な登山靴は履き心地が硬く馴染むまでは足が痛くなるので標高が低い日帰りの山歩きでは不向きです。
トレッキングシューズを選ぶ時のポイントは、アッパー部分がくるぶし付近まであり、自分の足にフィットするものを選ぶことです。
また、足の長さのサイズが同じでもメーカーによって足囲の大きさが多少違うので、インターネットショップで買おうと考えている方は普段履いている靴のサイズを目安にするのではなく、店頭で試着してサイズを確かめてから注文しましょう。
トレッキングシューズは自分の足のサイズに合わないと歩きにくいし何よりも少し歩いただけで足が痛くなることがあるので必ず試着してから購入するようにしてください。
レインウェアの基本
山の中では天気が変わりやすく、朝は晴れていたのに午後からは雨が降るなんてことは普通にあります。
山歩きになぜレインウェアが必要なのかというと、アンダーウェアが濡れたままで風に当たると体温が奪われて体調を崩すからです。
雨が当たらない場所を探して着替えることができればいいのですが山の中ではそう簡単には見つけられません。少しくらいの雨だから大丈夫だと思わずに、服がベタベタになる前に雨が降ってきたらすぐにレインウェアを着る習慣をつけるようにしてください。
レインウェアはいろいろな種類がありますが、外側からの雨の侵入を防いで、内側から蒸れた湿気を排出できる防水透湿素材を採用したものがおすすめです。
レインウェアの本来の使い方は雨を防ぐ為に使いますが、気温が低い時は防寒、風が強い時は防風の役割も果たしますので、防寒・防風着として使うこともあります。
山の天気は変わりやすいので、天気がいい悪いに関係なく山歩きに行く時は必ずレインウェアを持参するようにしてください。
(記事作成日:2017年9月27日、最終更新日:2019年9月24日)