キーレスエントリーシステムの基礎知識と電池の交換方法
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- キーレスエントリーの基礎知識
- 目的(解決できる悩み)
- 車のキーレスエントリーシステムの使い方、電池の交換が自分でできるようになること
- 節約できる金額
- 自分で電池交換すれば約500円の節約ができます
- 目次
- 1.キーレスエントリーシステムの基礎知識
- キーレスエントリーシステムって何ですか?
- スマートキーの使い方
- スマートキーは定期的に電池交換が必要
- 2.スマートキーの電池交換の方法
- スマートキーの電池交換で用意するもの
- 蓋を開けて電池の型番を確認します
- 古い電池を取り出します
- 新しい電池を入れて蓋を閉めます
1.キーレスエントリーシステムの基礎知識
キーレスエントリーシステムは、電波でドアのカギの解錠・施錠、エンジンの始動・停止を行う装置です。
昔はドアにカギを差してロックの開閉を行っていましたが、現在はドアに触ることなくドアのロックの開け閉めができるようになりました。
最近の車にはキーレスエントリーシステムが搭載されていて当たり前なので、キーレスエントリーシステムとはどんな機能なのか使い方を覚えましょう。
キーレスエントリーシステムって何ですか?
キーレスエントリーシステムとは、スマートキー(電子キー)の本体のリモコンボタンを押したりドアノブに触れることでワイヤレスで車のドアのカギの解錠・施錠を行う装置のことです。
また、エンジンを始動・停止する時は、スマートキーを持っていればエンジンのスタート・ストップボタンを押すとエンジンを掛けることができ、エンジンが掛かっている状態でスタート・ストップボタンを押すとエンジンを停止させることができます。
※スマートキーが車の近くにあれば操作を行うことができます。
つまり、キーレスエントリーシステムは、スマートキーと車両との間で電波のやり取りをして、ドアの解錠・施錠、エンジンの始動・停止を行う装置のことです。
なお、各メーカーでスマートエントリー、スマートキー、インテリジェントキーなどという呼び方がありますが、どれでも同じキーレスエントリーシステムのことを表しています。キーレスエントリーシステムを使えば、昔の鍵型のイグニッションキーを使用せずにワイヤレスで操作することができます。
スマートキーの使い方
昔は、ドアのカギの解錠・施錠は鍵型のイグニッションキーをドアのカギ穴に差し込んで回さなければできませんでした。
また、エンジンを始動・停止する時は、イグニッションキーをエンジンを掛ける為のカギ穴に差し込んでOFFの位置からACC、ON、STARTと回さなければ行えませんでした。
しかし、現在販売されている車はキーレスエントリーシステムが採用されているので、イグニッションキーの代わりにスマートキーを使ってドアの解錠・施錠とエンジンの始動・停止を行わなければいけなくなりました。
まずは、ドアの解錠・施錠を行う時の説明ですが、次のようにスマートキー本体のボタンを押すかドアノブに触れることで操作できます。
ドアの解錠・施錠の方法
- ドアの解錠をする時:スマートキー本体のドアロック解除ボタンを押します。
※ドアロック解除ボタンを押さなくてもスマートキーを持った状態でドアノブに触れても解錠できます。 - ドアの施錠をする時:スマートキー本体のドアロックボタンを押します。
次は、エンジンの始動・停止する方法ですが、エンジンスタート・ストップボタンで行います。エンジンスタート・ストップボタンはプッシュ式のボタンになっているので、エンジンを掛ける時も止める時も次のようにボタンを押して操作します。
エンジンの始動・停止の方法
- エンジンを始動させる時:ブレーキを踏んだ状態でプッシュボタンを押せばエンジンが始動します。
- エンジンを停止させる時:エンジンが掛かっている状態でプッシュボタンを押せばエンジンが停止します。
※アクセサリー電源をONにする時は、ブレーキを踏まずにプッシュボタンを押します。
スマートキーは定期的に電池交換が必要
スマートキーの利点は、カギをカギ穴に差し込むことなくドアのカギの解錠・施錠、エンジンの始動・停止が行えることですが、スマートキーは電池で動作していますので動作させるにはコイン電池が必要です。
現在の車はキーレスエントリーとキーレススタートを備えていて、ドアのロック・アンロックとエンジンのスタート・ストップに電池が必要なので、スマートキーの反応が鈍くなってきたら早めに電池交換してください。
電池が消耗してくるとドアの解錠と施錠はできるがエンジンが掛からないという状況に遭遇することがあります。
その時は、スマートキーをスタートボタンの真ん前に置いてスタートボタンを押すとエンジンは掛かります。
また、ドアの解錠ができない時はスマートキーの本体からキーを分離してドアのカギ穴に差して回すとドアロックは解除できます。
このように、電池切れになるとドアとエンジンは動かなくなるので、2~3年を目安として定期的に電池交換が必要になります。電池交換をするのを忘れてエンジンが掛からなくなった時の為に予備電池をグローブボックスの中に1個置いておくことをおすすめします。
次は、スマートキーの電池交換の方法を見ていきましょう。
2.スマートキーの電池交換の方法
スマートキーの電池交換は、スマートキー本体の蓋を開けて古い電池を取りだして新しい電池に替えるだけです。
5分あれば作業は終わりますので自分で交換して交換費用を節約してみてください。
スマートキーの電池交換で用意するもの
スマートキーの電池交換をする時に用意するものは、
スマートキーの電池交換で用意するもの
- リチウムコイン電池(スマートキーの種類によって電池の型番が違います)
- 精密マイナスドライバー
の2点です。
リチウムコイン電池は型番が違うと装着できませんので、車の取り扱い説明書を見て確認するか、スマートキーのカバーを開けて確認してください。
費用を安くしたい方は100円ショップで電池も精密ドライバーも販売しているので探してみてください。
蓋を開けて電池の型番を確認します
スマートキーの電池交換を行う時は、まずは、スマートキーに装着されているリチウムコイン電池の型番を確認しましょう。
蓋を開けてリチウムコイン電池の型番を確認する場合は、次のように作業を行ってください。
手順1.上の写真のように作業を行いスマートキーに収められているキーを取り出します。
手順2.上の写真のように作業を行い取り出したキーの先端を使ってスマートキーの蓋を開けます。
スマートキーの蓋が開きましたら、リチウムコイン電池の型番を確認してください。
リチウム電池とは、マイナス極の素材にリチウムという物質が使われている一次電池のことです。自己放電が少ないので長期間使用したり保管しておくのに適しています。
上の写真では、CR1632と書いてありますので、このスマートキーはCR1632という電池を使って動作しています。
CR1632の英数字の意味
- C:電池の種類のことです。プラス極に二酸化マンガンが使われていて、二酸化マンガンリチウム電池のことです。
- R:電池の形状のことです。円形で円筒型やコイン型のことです。
- 16:電池の直径16mmという意味です。
- 32:電池の高さ3.2mmという意味です。
このように、電池にはサイズがあります。スマートキーは、主に、CR1632、CR2032が使われていますのでスマートキーの蓋を開けて電池の型番を確認してください。
電池の型番がわかりましたら、ここで一旦蓋を閉めてリチウムコイン電池を買いに行ってください。リチウムコイン電池は100円ショップ、ホームセンター、家電量販店で売っています。
古い電池を取り出します
交換するスマートキーの電池が購入できましたら、これまでと同じ手順で蓋を開けてください。
蓋が開きましたら、精密マイナスドライバーを使って電池を取り外してください。
電池を取り外すと上の写真のような状態になります。
新しい電池を入れて蓋を閉めます
古い電池が収まっていた場所に新しい電池を表と裏を間違えずに押しこんで、蓋を閉めて初めと同じ状態にします。
電池の向きが間違えていると反応しないので、型番などが刻印されている面が上側になって電池ボックスに装着されているか蓋を閉める前に確認してください。
蓋を閉めた後は、ドアの解錠・施錠、エンジンの始動・停止ができるか確認して異常がなかったら作業は完了です。
電池交換をカーショップに頼むと500~1000円取られますので自分で取り替えて交換費用の節約をしてみてください。
古い電池は、家電量販店や郵便局などに置いてある電池回収ボックスに入れて処分してください。
(記事作成日:2018年1月21日、最終更新日:2021年7月30日)