日本茶の美味しい淹れ方
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- 日本茶の種類・選び方・淹れ方の基礎知識
- 目的(解決できる悩み)
- 自分で日本茶(煎茶、玉露、粉茶、アイス煎茶、アイス抹茶)を美味しく淹れれるようになること
- 目次
- 1.温かい日本茶の美味しい淹れ方の基礎知識
- 煎茶の淹れ方
- 玉露の淹れ方
- 粉茶の淹れ方
- 2.冷たい日本茶の美味しい淹れ方の基礎知識
- アイス煎茶の淹れ方
- アイス抹茶の淹れ方
1.温かい日本茶の美味しい淹れ方の基礎知識
日本茶の種類はいろいろありますが、ここでは、煎茶、玉露、粉茶の3種類の淹れ方を紹介します。
なお、煎茶の茶葉の選び方は、自分好みの日本茶の選び方と美味しい日本茶の産地の紹介を参考にして選んでください。
煎茶の淹れ方
煎茶は、茶葉の種類、成分の抽出時間やお湯の温度などで風味が違ってきます。いろいろ試して自分好みの風味を探してみてください。
- 煎茶を淹れる時に用意するもの
- 煎茶
- 急須
- 茶碗
- 茶漉し
- 軟水の水(水道水や日本産のミネラルウォーターなど)
水の硬度は、水に溶け込んでいるカルシウムとマグネシウムの含有量の違いで軟水と硬水に分類されます。日本のミネラルウォーターは軟水ですが、外国のミネラルウォーターは硬水が多いのでお茶を淹れる時は注意してください。
手順1.
水道水やミネラルウォーターをやかんなどを使ってお湯を加熱して沸騰させます。
※お茶を入れる時はミネラル分が少ない軟水(水道水など)が適しています。軟水を使って、しっかり100℃のお湯になるまで沸かしてください。水道水のカルキ臭が気になる方は浄水器などを使って匂いを取ってください。
手順2.
お茶を淹れる茶碗を温めつつ、沸騰させたお湯の温度を適温となるように低下させます。
沸騰させたお湯の温度の下げ方は、沸騰させたお湯を湯冷ましや茶碗に数回繰り返して注げば下がりますので、適温(70℃~90℃)になるように温度を下げてください。
※茶碗を使ってお湯の温度を下げるようにすれば、茶碗を温めつつお湯の温度を下げることができます。
手順3.
急須に茶葉を入れ、適温に冷ましたお湯を急須の中に注ぎます。
- 煎茶の1人分の目安
- 煎茶:2~3g
- お湯:70~100ml
煎茶の2人分は4g、3人分は6gくらいが目安です。煎茶を淹れる時は中くらいから小さめの急須が適しています。
手順4.
急須の中にお湯を注いだら、急須に蓋をしてお茶の成分を抽出します。
- 煎茶の抽出時間の目安
- 上級煎茶:低温のお湯で約1分30秒間
- 普通煎茶:高温のお湯で約1分間
- 深蒸し煎茶:高温のお湯で約30秒間
※煎茶は、茶葉の量、お湯の量、お湯の温度、抽出時間を変えると、苦み、渋み、うま味、甘みが変わりますので、自分のお好みの味になるようにいろいろ試してみてください。下記にお湯の温度を変えた時の味の違いを紹介します。
- お湯の温度が低い場合(70℃くらい)の特徴
- 特徴:テアニン(アミノ酸類)が多く抽出され、うま味や甘味が強くなります。
- 適している茶葉:上級煎茶、新茶
- お湯の温度が高い場合(80~90℃くらい)の特徴
- 特徴:タンニン(カテキン類)が多く抽出され、渋みと香りが強くなります。
- 適している茶葉:普通煎茶、深蒸し煎茶
手順5.
急須で成分を抽出したお茶を茶漉しで漉しながら茶碗へ注ぎます。
急須から出てくるお茶は初めは薄いので、注ぐ時は少し注いで手を休めるを繰り返して少しずつ丁寧に注いでいき、急須に残っている最後の一滴まで注ぎきると美味しいお茶になります。
なお、1回使った茶葉で2煎目を淹れる時は抽出時間は短くても構いません。
玉露の淹れ方
玉露は、高級なお茶なので価格は高いですが、低温のお湯でじっくり成分を抽出して作るのでうま味と甘味が濃縮したお茶が楽しめます。
- 玉露を淹れる時に用意するもの
- 玉露
- 急須
- 茶碗
- 茶漉し
- 軟水の水(水道水や日本産のミネラルウォーターなど)
水の硬度は、水に溶け込んでいるカルシウムとマグネシウムの含有量の違いで軟水と硬水に分類されます。日本のミネラルウォーターは軟水ですが、外国のミネラルウォーターは硬水が多いのでお茶を淹れる時は注意してください。
手順1.
水道水やミネラルウォーターをやかんなどを使ってお湯を加熱して沸騰させます。
※お茶を淹れる時はミネラル分が少ない軟水(水道水など)が適していて、軟水を使ってしっかり100℃のお湯になるまで沸かしてください。水道水のカルキ臭が気になる方は浄水器などを使って匂いを取ってください。
手順2.
お茶を淹れる茶碗を温めつつ、お湯の温度を下げます。
沸騰させたお湯を湯冷ましや茶碗、急須に交互に数回移し替えて適温(約50~60℃)になるように温度を下げてください。
※茶碗を使ってお湯の温度を下げるようにすれば、茶碗を温めつつお湯の温度を下げることができます。
手順3.
急須に茶葉を入れ、適温に冷ましたお湯を急須の中に注ぎます。
- 玉露の1人分の目安
- 玉露:約3g
- お湯:20ml
玉露の2人分は4g、3人分は6gくらいが目安です。玉露を淹れる時は小さめの急須が適しています。
手順4.
急須にお湯を注いだら、急須に蓋をしてお茶の成分を抽出します。
- 玉露の抽出時間の目安
- 50~60℃くらいの低温のお湯で約2分間
手順5.
急須で成分を抽出したお茶を茶漉しで漉しながら茶碗へ注ぎます。
急須から出てくるお茶は初めは薄いので、注ぐ時は少し注いで手を休めるを繰り返して少しずつ丁寧に注いでいき、急須に残っている最後の一滴まで注ぎきると甘みが凝縮された美味しいお茶になります。
なお、1回使った茶葉で2煎目を入れる時も抽出時間は1煎目と同じくらいで淹れてください。
粉茶の淹れ方
煎茶は急須で成分を抽出しますが、粉茶は急須を使わずに淹れることができるので、短時間で濃厚なお茶が作れます。
- 粉茶を淹れる時に用意するもの
- 粉茶
- 茶碗や湯のみ
- 茶漉し
- 軟水の水(水道水や日本産のミネラルウォーターなど)
水の硬度は、水に溶け込んでいるカルシウムとマグネシウムの含有量の違いで軟水と硬水に分類されます。日本のミネラルウォーターは軟水ですが、外国のミネラルウォーターは硬水が多いのでお茶を淹れる時は注意してください。
手順1.
水道水やミネラルウォーターをやかんなどを使ってお湯を加熱して沸騰させます。
※お茶を入れる時はミネラル分が少ない軟水(水道水など)が適していて、軟水を使ってしっかり100℃のお湯になるまで沸かしてください。水道水のカルキ臭が気になる方は浄水器などを使って匂いを取ってください。
手順2.
湯のみや茶碗を温めます。
湯のみや茶碗を温めた後に、湯のみや茶碗に茶漉しにをセットして、茶漉しに茶葉を入れます。
※温めに使ったお湯は捨ててください。
手順3.
沸騰したお湯を注いで完成です。
粉茶は急須なしで簡単に濃厚なお茶が楽しめますので興味がある方淹れてみてください。
2.冷たい日本茶の美味しい淹れ方の基礎知識
お茶の種類はいろいろありますが、ここでは、アイス煎茶、アイス抹茶の2種類の淹れ方を紹介します。
アイス煎茶の淹れ方
水出しのお茶を作るとどうしても抽出時間が長くなってしまいますが、深蒸し煎茶を使うと短時間で冷たく美味しいお茶が作れます。簡単に作れますので是非試してみてください。
- アイス煎茶を淹れる時に用意するもの
- 深蒸し煎茶
- お茶の成分抽出用の容器
- グラス
- 茶漉し
- 軟水の水(水道水や日本産のミネラルウォーターなど)
- 氷
手順1.
お茶の成分抽出用の容器に茶葉を入れます。
- アイス煎茶の1人分の目安
- 深蒸し煎茶:約5g
- 水:150ml
アイス煎茶の2人分は7g、3人分は10gくらいが目安です。
手順2.
容器に水を入れて成分を抽出する為に約3分間待ち(ちょうど良い濃さとなるように時間は調整してください。)、成分が抽出できたらよくかき混ぜてください。
※お茶を作る時の水は軟水を使うと美味しくできます。また、水でお茶の成分を抽出するので、渋みが少なく甘みがある味になります。
手順3.
氷を入れたグラスに茶漉しで漉しながらお茶を注いで完成です。
アイス抹茶の淹れ方
抹茶は茶葉からお茶の成分を抽出するのではなく、臼で細かく砕いた茶葉ごと飲むので健康にとてもよい飲み物です。渋みがなくまろやかな味わいを楽しんでください。
- アイス抹茶を淹れる時に用意するもの
- 抹茶
- ペットボトル
- グラス
- 軟水の水(水道水や日本産のミネラルウォーターなど)
- 氷
手順1.
ペットボトルに抹茶と水を入れてキャップを閉めて約1分間(泡立つまで)振り続けます。
※お茶を作る時の水は軟水を使うと美味しくできます。
- アイス抹茶の1杯分の目安
- 抹茶:約3g(スプーン1杯)
- 水:90ml
アイス抹茶の2杯分は6g、3杯分は9gくらいが目安です。
手順2.
氷を入れたグラスによく振って混ぜ合わせた抹茶を注いで完成です。
※抹茶はよく振って混ぜ合わせてください。まろやかになりおいしくいただけます。
抹茶は、お茶そのものを水に溶かして飲むので栄養が多い飲み物なので是非作ってみてください。
(記事作成日:2017年10月21日、最終更新日:2021年12月31日)