紅茶は淹れ方で味が変わる!紅茶を美味しく淹れる方法
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- 紅茶の種類・選び方・淹れ方の基礎知識
- 目的(解決できる悩み)
- 自分で紅茶(ストレートティー、ミルクティー、ティーバッグ、アイスティー)を美味しく淹れれるようになること
- 目次
- 1.ホット紅茶の美味しい淹れ方の基礎知識
- ストレートティーの淹れ方
- ミルクティーの淹れ方
- ティーバッグでの紅茶の淹れ方
- 2.アイス紅茶の美味しい淹れ方の基礎知識
- アイスティーの淹れ方
1.ホット紅茶の美味しい淹れ方の基礎知識
紅茶の淹れ方はいろいろありますが、ここでは、リーフタイプの茶葉を使ったストレートティーとミルクティー、ティーバッグを使った紅茶の淹れ方を紹介します。
なお、紅茶の茶葉の選び方は、自分好みの紅茶の選び方と美味しい紅茶ブランドの紹介を参考にして選んでください。
ストレートティーの淹れ方
ストレートティーは、茶葉本来の風味を味わうことができる飲み方です。紅茶の銘柄を選ぶ時は、お好みの香りや味を調べてから選らんでください。
例えば、紅茶で人気があるダージリン、アッサム、キャンディーを比べてみると、
紅茶の風味の特徴
- ダージリン:個性が強い
- アッサム:味が濃厚
- キャンディー:口当たりが良くて飲みやすい
というように紅茶の銘柄の違いで風味が変わります。
紅茶の茶葉の特徴の詳しい説明については、紅茶の茶葉の種類の基礎知識をご覧ください。
また、紅茶を淹れる時は、紅茶に適した砂糖や水にも気を配らなければ美味しい紅茶は飲めません。
- 紅茶に適した砂糖とは
- 紅茶に入れる砂糖としては、溶けやすく水色がよくなるグラニュー糖が適しています。
※料理で使う上白糖は水色が少し黒くなる傾向があります。 - 紅茶に適した水とは
- 紅茶には軟水(硬度100以下の水)が適しています。
※硬度とは、水1L当たりに含まれるカルシウムとマグネシウムの量のことです。カルシウムとマグネシウムを多く含む水は硬水、カルシウムやマグネシウムが少ない水は軟水といいます。 - 硬水は紅茶の水色や風味を損ねて紅茶には向きませんので、水色と風味をよくする為に軟水を使うようにしてください。
- 日本の水道水や日本のミネラルウォーターは軟水なので紅茶を淹れるのに適していますが、外国のミネラルウォーターは硬水が多いので確かめてから使いましょう。
- なお、水道水のカルキ臭が気になる方は家庭用の浄水器を使えば簡単に臭いは除去できます。
美味しい紅茶を淹れるには紅茶の茶葉、砂糖、水の重要性がわかったところで、ストレートティーを淹れる時に用意するものと淹れる手順を紹介していきます。
- ストレートティーを淹れる時に用意するもの
- 茶葉
- ティーポット
- ティーカップ
- ティーストレーナー
- 軟水の水(水道水や日本のミネラルウォーターなど)
- ストレートティーに適している銘柄
- ダージリン
- アッサム
- ニルギリ
- シッキム
- キャンディ
- ディンブラ
- ウバ
- ヌワラエリヤ
手順1.
やかんなどを使って軟水の水道水やミネラルウォーターを沸騰させます。
※軟水を使ってブクブクと気泡がでるまでしっかりと沸騰させることが美味しい紅茶を淹れるコツです。また、くみ置きした水道水は空気が抜けていて美味しい紅茶は作れませんので使わないでください。
お湯が沸騰しましたら、まずは、お湯を注いでティーポットとティーカップを温めます。
※ティーポットとティーカップが温まったら注いだお湯は捨ててください。
手順2.
ティーポットに茶葉を入れてから、95℃くらいのお湯をティーポットに注ぎます。
- ストレートティー1杯分の茶葉とお湯の量の目安
- 茶葉:約3g(スプーン1杯)
- お湯:約150~170ml
紅茶の成分をしっかり抽出する時の注意点としては沸騰したお湯を使うことです。80℃以下のお湯は抽出不足となるので気をつけてください。
手順3.
ティーポットに蓋をして茶葉を2~3分間蒸らします。
茶葉を蒸らす時はジャンピングを利用すると紅茶成分がしっかり抽出できます。
ジャンピングとは、茶葉を入れたティーポットの中に95℃くらいのお湯を素早く注ぐと茶葉がお湯の中で上下運動をすることです。茶葉がジャンピングすると紅茶の風味を上手く抽出することができるので是非活用してください。ジャンピングが終われば茶葉はティーポットの底に沈み抽出完了です。
※沸騰が不十分だと茶葉は浮いたままになり、沸騰し過ぎると茶葉は沈んだままになります。
なお、茶葉を蒸らす時間は、短すぎると水色は薄く、長すぎると濃くなるので好みで決めてください。
- ストレートティーを淹れる時の茶葉の蒸らし時間の目安
- OPのような大きい茶葉:約3分間
- CTCのような小さい茶葉:約2分間
手順4.
紅茶成分の抽出が終わりましたらティーストレーナー(茶こし)で茶葉をこしながらティーカップに注ぎます。
※茶こし付きのティーポットを使っている時は、別途ティーストレーナーは要りません。
紅茶を美味しく淹れるコツは、ゴールデンドロップ(最後の一滴のこと)は紅茶の味を引き締める大切な役割を持っているので最後まで注ぎきることです。
最後に、渋み苦みを和らげる時はお好みでミルクや砂糖を入れて味を調整してください。
ミルクティーの淹れ方
ミルクティーはミルクを入れることによって紅茶の風味が落ちるので、アッサムのようなミルクに負けない個性を持った銘柄がおすすめです。
また、ミルクには低温殺菌処理された牛乳を使うと紅茶の味わいが深まります。ミルクの量は、紅茶の量に対して3~5割くらいが普通で、お子さんの場合は7割くらいがいいと思います。
- ミルクティーを淹れる時に用意するもの
- 茶葉
- ミルク
- ティーポット
- ティーカップ
- ティーストレーナー
- 軟水の水(水道水や日本のミネラルウォーターなど)
- ミルクティーに適している銘柄
- アッサム
- ニルギリ
- キャンディ
- ディンブラ
- ウバ
- アールグレイ
手順1.
やかんなどを使って軟水の水道水やミネラルウォーターを沸騰させます。
※軟水を使ってブクブクと気泡がでるまでしっかりと沸騰させることが美味しい紅茶を淹れるコツです。また、くみ置きした水道水は空気が抜けていて美味しい紅茶は作れませんので使わないでください。
お湯が沸騰しましたら、まずは、お湯を注いでティーポットとティーカップを温めます。
※ティーポットとティーカップが温まったら注いだお湯は捨ててください。
手順2.
ティーポットに茶葉を入れてから、95℃くらいのお湯をティーポットに注ぎます。
- ミルクティー1杯分の茶葉とお湯の量の目安
- 茶葉:約3g(スプーン1杯)
- お湯:約150ml
紅茶の成分をしっかり抽出する時の注意点としては沸騰したお湯を使うことです。80℃以下のお湯は抽出不足となるので気をつけてください。
手順3.
ティーポットに蓋をして茶葉を3~4分間蒸らします。
茶葉を蒸らす時はジャンピングを利用すると紅茶成分がしっかり抽出できます。
ジャンピングとは、茶葉を入れたティーポットの中に95℃くらいのお湯を素早く注ぐと茶葉がお湯の中で上下運動をすることです。茶葉がジャンピングすると紅茶の風味を上手く抽出することができるので是非活用してください。ジャンピングが終われば茶葉はティーポットの底に沈み抽出完了です。
※沸騰が不十分だと茶葉は浮いたままになり、沸騰し過ぎると茶葉は沈んだままになります。
なお、茶葉を蒸らす時間は、短すぎると水色は薄く、長すぎると濃くなるので好みで決めてください。
※ミルクティーはストレートティーより1分くらい長く蒸らし濃くするのが美味しく作るコツです。
- ミルクティーを淹れる時の茶葉の蒸らし時間の目安
- OPのような大きい茶葉:約4分間
- CTCのような小さい茶葉:約3分間
手順4.
紅茶成分の抽出が終わりましたらティーストレーナー(茶こし)で茶葉をこしながらティーカップに注ぎます。
※茶こし付きのティーポットを使用している場合は、別途ティーストレーナーは必要ありません。
紅茶を美味しく淹れるコツは、ゴールデンドロップ(最後の一滴のこと)は紅茶の味を引き締める大切な役割を持っているので最後まで注ぎきることです。
紅茶をティーカップに注ぎ終わったらお好みの量でミルクを入れたら完成です。
※ミルクは冷蔵庫から取り出してすぐのものではなく、常温のものや温めたものを使うとよりおいしくいただけます。
なお、ミルクはティーカップに紅茶を注いでから入れても、ティーカップにミルクを入れてから紅茶を注いでもどちらでも構いません。
ティーバッグでの紅茶の淹れ方
ティーバッグを使えば熱湯を注ぐだけで誰でも簡単に紅茶を淹れることができます。ティーバッグで美味しい紅茶を淹れるコツは、紅茶成分をしっかり抽出する為にティーカップに蓋をしてしっかり蒸らすことです。
- ティーバッグを淹れる時に用意するもの
- ティーバッグ
- ティーカップ
- お皿
- 軟水の水(水道水や日本のミネラルウォーターなど)
手順1.
やかんなどを使って軟水の水道水やミネラルウォーターを沸騰させます。
※軟水を使ってブクブクと気泡がでるまでしっかりと沸騰させることが美味しい紅茶を淹れるコツです。また、くみ置きした水道水は空気が抜けていて美味しい紅茶は作れませんので使わないでください。
お湯が沸騰しましたら、ティーカップにお湯を注いで温め、ティーカップが温まったら注いだお湯は捨ててください。
手順2.
ティーカップに95℃くらいのお湯を注ぎ、その後にティーバッグ1個をお湯の中に入れます。
※ティーバッグを入れてからお湯を注ぐという順番ではないので間違えないでください。
ティーバッグ1杯分の紅茶を作る時に使うお湯の量は約150~170mlです。
手順3.
ティーカップに蓋をしてティーバッグを蒸らします。
※お皿などで蓋をして紅茶成分をしっかり抽出させてください。蒸らし時間は1~3分です。
紅茶の成分をしっかり抽出する時の注意点としては沸騰したお湯を使うことです。80℃以下のお湯は抽出不足となるので気をつけてください。
また、1つのティーバッグは1人分ですので、使いまわすと味や香りが損なわれます。
手順4.
蒸らし終わったらティーバッグを数回振ってから引き上げます。ティーバッグを引き上げる時に絞ると苦みが強くなるので止めましょう。
最後は、お好みで砂糖やミルクを入れて完成です。砂糖はグラニュー糖、ミルクは低温殺菌処理された牛乳を使うと美味しい紅茶を作ることができます。
2.アイス紅茶の美味しい淹れ方の基礎知識
紅茶の淹れ方はいろいろありますが、ここでは、リーフタイプの茶葉を使ったアイスティーの淹れ方を紹介します。
アイスティーの淹れ方
アイスティーを作る時は、タンニンとカフェインが結合して白く濁るクリームダウンという現象が起こるので気をつけてください。クリームダウンすると見た目が悪く風味が落ちますので、濁りがなく透き通った紅茶を味わってください。
クリームダウンを防ぐ対策としては、
クリームダウンの防ぎ方
- 水色が薄い銘柄を選ぶ
- ゴールデンドロップを軽く取る
- 冷やす前にグラニュー糖を入れる
- 急速に冷やす
などを行うと起こりにくくなります。
- アイスティーを淹れる時に用意するもの
- 茶葉
- ティーポット
- グラス
- ティーストレーナー
- 軟水の水(水道水や日本のミネラルウォーターなど)
- 氷
- アイスティーに適している銘柄
- ダージリン
- ニルギリ
- シッキム
- キャンディ
- ディンブラ
- ヌワラエリヤ
- アールグレイ
手順1.
やかんなどを使って軟水の水道水やミネラルウォーターを沸騰させます。
軟水を使ってブクブクと気泡がでるまでしっかりと沸騰させることが美味しい紅茶を淹れるコツです。また、くみ置きした水道水は空気が抜けていて美味しい紅茶は作れませんので使わないでください。
お湯が沸騰しましたら、初めにお湯を注いでティーポットを温めます。ティーポットが温まったら注いだお湯は捨ててください。
手順2.
ティーポットに茶葉を入れてから、95℃くらいのお湯をティーポットに注ぎます。
- アイスティー1杯分の茶葉とお湯の量の目安
- 茶葉:約3g(スプーン1杯)
- お湯:約75~100ml
アイスティーは紅茶成分を濃く抽出するのでホットストレートティーよりもお湯の量は少なくしてください。
紅茶の成分をしっかり抽出する時の注意点としては沸騰したお湯を使うことです。80℃以下のお湯は抽出不足となるので気をつけてください。
手順3.
ティーポットに蓋をして茶葉を2~3分間蒸らします。
茶葉を蒸らす時はジャンピングを利用すると紅茶成分がしっかり抽出できます。
ジャンピングとは、茶葉を入れたティーポットの中に95℃くらいのお湯を素早く注ぐと茶葉がお湯の中で上下運動をすることです。茶葉がジャンピングすると紅茶の風味を上手く抽出することができるので是非活用してください。ジャンピングが終われば茶葉はティーポットの底に沈み抽出完了です。
沸騰が不十分だと茶葉は浮いたままになり、沸騰し過ぎると茶葉は沈んだままになります。
なお、茶葉を蒸らす時間は、短すぎると水色は薄く、長すぎると濃くなるので好みで決めてください。
- アイスティーを淹れる時の茶葉の蒸らし時間の目安
- OPのような大きい茶葉:約3分間
- CTCのような小さい茶葉:約2分間
手順4.
氷をいっぱい入れたグラスを用意しておき、ティーストレーナー(茶こし)で茶葉をこしながらグラスに注ぎます。
茶こし付きのティーポットを使用している場合は、別途茶こしは必要ありません。
ゴールデンドロップ(最後の一滴のこと)は紅茶の味を引き締める大切な役割を持っていますが、アイスティーを作る場合は軽めに取ってください。
最後にお好みで砂糖やミルクを入れて味を整えて完成です。
砂糖は紅茶が冷たいとなかなか溶けないので、熱いうちに溶かすか、冷たくした後はガムシロップが適しています。
(記事作成日:2016年5月5日、最終更新日:2021年12月19日)