賃貸物件の入居申し込みから契約までの流れと契約時に支払う費用

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賃貸物件の入居申込から賃貸借契約までの流れ

賃貸物件の申し込みから契約までの順番とは

賃貸物件の入居申込書

住みたい物件が決まりましたら、次は、物件を所有している大家さんと契約を交わすわけですが、不動産会社で紹介している物件は大家さんから依頼され仲介している形がほとんどなので、入居する前に不動産会社に用意されている入居申込書に記入して審査をする必要があります。

賃貸物件を借りる時の一般的な流れとしては、

  • 入居の申し込みをして入居審査を受ける
  • 入居審査に通過したら契約書を記入して契約金を支払います
  • 部屋のカギを受け取り入居し各種手続きをする

という流れになります。

それぞれの項目の内容を詳しく見ていきましょう。

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入居の申し込みをする

不動産会社に行って、入居申込書に必要事項を記入します。

入居申込書に記入する事項は、

  • 契約する者の氏名、現住所、年齢、生年月日、勤務先、学校名
  • 入居する者の氏名、年齢、職業、年収
  • 連帯保証人とする予定者

などです。

また、入居申込書には、物件の名称、住所、貸主名敷金、礼金、家賃、契約年数、更新料などが書かれているので必ず目を通して内容を確認してください。

入居申込をする時に、申込金として不動産会社へ一時的に1万円程度のお金を預けなければいけないこともあります。
※預ける時は預かり証を発行してもらってください。

申込金は入居審査が終われば戻ってきます。入居申込をキャンセルしたり、入居審査が通る通らない関係なく申込金は戻ってくるので忘れずに受け取ってください。

入居審査を受ける

必要事項を記入した入居申込書の内容を基にして、大家さんが借主を入居させてもいいのかを審査して、審査結果は1週間くらいで連絡が入ります。

契約する者が社会人なら年収、学生さんなら連帯保証人に年収があれば問題なく通ります。

また、連帯保証人の欄には、両親や兄弟姉妹を記入しておけば問題ありませんが、連帯保証人を保証会社へ代行させなければ物件の契約ができない不動産会社もあるので確認してください。

不動産会社は借主と貸主との間の仲介をしているだけなので、その物件へ入居しても良いのか悪いのかの判断は不動産会社が決めるのではなく物件を所有している大家さんが決めることです。入居の申し込みをすれば部屋を絶対に借りられるという保証はありません。

部屋の契約をする

入居審査に無事通過できたら不動産会社へ行って、契約書(重要事項説明書、賃貸借契約書)の内容を確認した後に必要事項を記入して契約を交わします。

重要事項説明書は、日付、住所、氏名を書いて捺印するだけです。

賃貸借契約書は、借主と連帯保証人を記入します。
※連帯保証人の欄は、連帯保証人となる本人に記入してもらってください。

契約時は、連帯保証人が記入された賃貸借契約書の他に、住民票、保証人の印鑑証明などの公的な書類や契約金と仲介手数料などの費用も必要になります。

また、契約時は、宅地建物取引主任者という国家資格を持っている従業員が行うので契約時のみ担当者が変わることがあります。

契約に必要な書類を用意して、契約金と仲介手数料などを支払うと契約が成立し、後日にカギの引き渡しが行われ賃貸借期間が始まります。

契約を交わした時の契約書の控えと領収書は契約が終わるまでは大切に保管してください。

部屋の契約時に注意すること

重要事項説明書、賃貸借契約書の両方の書類には、大家さんの住所、氏名、部屋の間取り、部屋に付属している設備、電気・ガス・水道の整備状況、家賃、共益費、駐車場料金、敷金、礼金、契約の解除時の注意事項、契約期間、更新時の注意事項、特約事項が記載されており重要な書類です。

これらの書類を見れば、

  • ガスはプロパンガスが引き込まれているの?
  • 家賃は月々いくら?
  • 家賃の支払い方法は?
  • 礼金はいくら?
  • 石油ストーブは使用していいの?
  • エアコンは自分で用意するの?
  • 契約の満了日はいつなの?
  • 更新する時は更新料はいるの?
  • 退去する時の手続き方法は?

などの重要事項が確認できるので、しっかり目を通して疑問に思うことは不動産会社に尋ねて解決してから契約してください。

契約内容が正しく理解できていないのに契約し入居してしまうと後々トラブルにつながります。

例えば、物件の設備に含まれているものが故障した時は大家さんが費用を出して修理しますが、含まれていないものは実費での修理となることを覚えておいてください。

エアコンは部屋に付いているけど物件の設備に含まれていないので壊れた時は借主の実費で修理しなければいけないということもあります。また、ガス給湯器はよく壊れるので物件の設備に含まれているのか確認しておいた方がいいでしょう。

特に、敷金、礼金、家賃の金額、物件の住所(部屋番号)と契約期間は正しく契約書に書かれているのか確認してください。

部屋を契約した後の各種手続き

部屋を契約した後は不動産会社からカギを受け取って入居できるようになりますが、電気、ガス、水道は不動産会社では使用開始の手続きしてくれないので自分で手続きしてください。

電気、ガス、水道を使えるようにするには自分で事前にそれぞれの営業所へ連絡するようにしましょう。

電気と水道は使用開始の申し込み用紙に記入して郵送するだけで使用可能となりますが、ガスを使えれるようにするには、ガス会社の従業員が開栓する作業に住人が必ず立ち合わないといけないので引越してきた当日に行うのがいいです。

その他の手続きでは、

  • 役所での住民票の転出転入手続き
  • 郵便局で転居届を記入して郵便物の転送手続き
  • 運転免許証の住所変更
  • 銀行口座、生命保険、クレジットカード、スマホ、インターネットのプロバイダの住所変更

などを必要に応じて行うようにしてください。

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お部屋を借りる時に必要な費用

賃貸物件を新規契約する時は家賃以外の費用も必要

賃貸契約の費用

賃貸情報などを使ってお部屋をいろいろ調べて、そして、お部屋を内見して気に入った物件が見つかった後は不動産会社と賃貸借契約を結ぶ作業に入るのですが、賃貸借契約を結ぶ時は家賃以外にも費用が発生することをご存じですか?

家賃の他には、最低でも、敷金、礼金、共益費、仲介手数料、火災保険の費用を支払わなければ入居できません。

まずは、それぞれの費用は何に使われるものなのかをしっかり覚えましょう。

敷金(しききん)
敷金は、契約時に不動産会社へ支払うと大家さんに預けられ、家賃を滞納した時の支払いにあてたり、部屋の中で借主が故意に損傷させた箇所の修理費用として退去時に使われます。
一般的には、退去後に敷金はいくらか戻ってきますが、部屋がキズだらけになっていると修復費用がかさみ1円も戻ってこないこともあります。
※敷金の相場は、家賃の1~2カ月分とすることが多いです。
礼金(れいきん)
礼金とは、部屋を貸してもらったお礼として支払うお金のことで、契約時に不動産会社へ支払うと大家さんに渡されます。
敷金は退去時に部屋の修理個所が少ないと退去後に修理費用を差し引いた残りの額が返還されますが、礼金は退去しても1円も戻ってきません。
※礼金の相場は、家賃の1~2カ月分とすることが多いです。中には礼金無しの物件もあります。
家賃
家賃とは部屋の賃貸料のことです。
契約時に前家賃として1カ月分を前倒しで支払います。月の途中で契約する時は、月の途中から月末までの日割家賃と翌月の1カ月分の家賃を支払います。
契約後の家賃の支払方法は、大家さんの銀行口座へ支払い期日までに家賃1カ月分を毎月振り込んでいきます。
月々支払う家賃は数千円くらいなら値引きしてくれることが多いので契約する前に交渉してみましょう。
共益費(きょうえきひ)
共益費とは、建物の廊下や階段などの共用部分の維持管理を行う為の費用です。
※家賃の他に共益費も月々支払わなければいけません。共益費のことを管理費ということもあります。
仲介手数料(ちゅうかいてすうりょう)
部屋を借りる人と大家さんとの間に入って、その大家さんの物件を紹介した不動産会社へ支払う手数料のことです。
※仲介手数料の相場は、家賃の0.5~1カ月分とすることが多いです。
なお、大家さんが不動産会社を通さずに直接入居者を募集している物件には仲介手数料は掛かりません。
火災保険と家財保険
ほとんどの賃貸アパートは、火災保険と家財保険への加入が入居する為の必要条件となっています。
※不動産会社が勧めてくる火災保険の保険料は、2年間有効で1万5千円~2万円くらいが相場です。
部屋を契約更新する時は火災保険の更新も必要になるので保険料を安くしたい方は、不動産会社が勧めてくる保険会社ではない安い火災保険への加入でも入居できるのか不動産会社や大家さんへ確認してください。

上記以外の費用としては、駐車場を借りる時は駐車場の賃貸借費用と仲介手数料、部屋を消毒する時は消毒料、玄関のカギを交換する時はカギ交換費用が必要となります。

このように、お部屋を契約する時は様々な費用が必要になりますが、オーソドックスな費用は、建物の賃貸借費用(敷金、礼金、家賃、共益費)、仲介手数料、火災保険料となります。

部屋を新規契約する時はどのくらいの費用を用意すればいいの?

賃貸物件を新規で契約する時は家賃以外にも費用が掛かることは理解できたと思いますが、実際にどのくらいの費用を用意すればいいのか悩みますね。

大まかな費用は家賃の金額がわかれば計算して算出することができるので一度計算してみましょう。

例えば、家賃が50000円、共益費が2000円の賃貸アパートに15日から契約が始まるように手続きを行うと、次のような費用の総額を契約時までに用意する必要がでてきます。

  • 敷金(家賃の1カ月分):50000円
  • 礼金(家賃の1カ月分):50000円
  • 家賃(今月分):25000円
  • 家賃(翌月分):50000円
  • 共益費(今月分):1000円
  • 共益費(翌月分):2000円
  • 建物仲介手数料(家賃の半分):25000円
  • 火災保険料(2年間):約20000円

上記の費用を合計すると22万3千円となります。

このように、部屋を契約する時は、家賃の4~5倍くらいを目安にして入居費用を用意しましょう。

その他に、部屋の中の消毒をすれば消毒料として約1万5千円くらい、駐車場を借りた時は月々の駐車場代と駐車場仲介手数料が必要です。

また、荷物を自分で新居へ運ぶのではなく引っ越し業者へ依頼する時は引っ越し費用も必要となるので、家賃が5万円の物件に契約して引っ越し業者へ依頼して引っ越す時は、すべてトータルすると最低でも30万円くらいは入居費用として用意しておいた方が無難です。

部屋の契約更新時に必要な費用

賃貸アパートは、新規契約してから2年経過すると契約期間が終了する場合がほとんどです。契約期間が過ぎた後もその物件に住み続けるには契約期間が切れる前に契約更新という手続きが必要になります。

物件の契約更新をする時は、月々の家賃の他に契約更新料という費用を支払います。
※契約更新料の相場は、家賃の1カ月分とすることが多いです。

また、火災保険は2年間加入する必要があるので、5万円の家賃の物件を契約更新する時は、家賃5万円、更新料5万円、火災保険料2万円で合計12万円の費用が必要になります。

家賃は、更新時に値上げされることもあるので、更新する時に作成される書類にはしっかり目を通しておきましょう。

(記事作成日:2017年3月6日、最終更新日:2017‎年3‎月13‎日)

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