DACを使ってポータブルプレーヤーやPCで高音質な音楽を楽しむ方法
- カテゴリー
- PC・家電の悩み
- ジャンル
- CDよりも高音質なハイレゾの基礎知識
- 目的(解決できる悩み)
- ポータブルオーディオプレーヤーやPCとDACを接続して高音質な音楽を聴くことができるようになること
- 目次
- 1.DAC(デジタルアナログコンバーター)の基礎知識
- DACって何ですか?
- 2.DACやアンプを組み合わせた接続方法
- デジタル信号をDACでアナログ信号に変換する場合
- ヘッドホン端子からのアナログ信号を増幅する場合
- 外付けDACやアンプを使わない場合
- ポータブルオーディオプレーヤーなどの音量について
1.DAC(デジタルアナログコンバーター)の基礎知識
DACとは、デジタル信号をアナログ信号に変換する機器のことです。
DACの値段は安いものから高いものまであり、回路の設計や使われている電子部品や筺体の素材の違いにより値段が違ってきます。
値段が高い方が性能が良い電子部品や高品質な素材が使われていて、単体で使えばノイズが少なくクリアな音が出る傾向がありますが、DACと組み合わせて使うヘッドホンやスピーカーとの相性もありますので一概にはいえません。
DACって何ですか?
DACは、デジタル信号をアナログ信号に変換する機器です。
DACの役割は、パソコンではUSB、ウォークマンではWM-PORT、iPod(iOS搭載機器)ではLightningやDock端子を使ってデジタル信号をDACへ送りDACを通過させてアナログ信号に変えます。
ヘッドホン端子からの出力信号は、そのプレーヤー内のDACを使ってデジタル信号をアナログ信号に変換したものが出力されます。
プレーヤー内に高品質なDACがない場合は、外部のDACを通過させた方がノイズが少なく高品質な信号が出力できるようになります。
したがって、PCやポータブルオーディオプレーヤーに内蔵してあるDACを使うよりも性能が良い外付けのDACを使えば確実に高音質化に成功します。
また、値段が高い製品の方が高音質な信号になりますが、値段に関係なくアンプとヘッドホンなどを組み合わせて視聴し、自分が納得する音質が出る製品なのか確認する必要があります。
なお、ほとんどのDACはアンプも内蔵していますので、新たにアンプを付け加えなくても大丈夫です。その逆にアンプのみでDACを内蔵していないの製品もあるので選ぶ時は気を付けてください。
DACを購入する時は、製品が次のスペックのようにハイレゾに対応しているのか確認してください。
- サンプリング周波数:96kHz以上
- 量子化ビット数:24bit以上
- 対応ファイル形式:リニアPCM方式(WAV、AIFF、FLAC、ALAC)、DSD方式(DFF、DSF、WSD)
また、ウォークマン(WM-PORT)、iPod(Lightning端子やDock端子)などに対応しているのかも確認してください。
おすすめのDAC内蔵アンプ
商品名:ソニー SONY ポータブルヘッドホンアンプ ハイレゾ対応 USBオーディオ対応 PHA-1A
音質は、低音域は控え目ですが中高音域はクリアで解像度が増します。
コストパフォーマンスに優れているので、初めてDACにチャレンジしてみようと考えている方におすすめです。
- 周波数特性:10~100kHz
- サンプリング周波数:最大192kHz
- 量子化ビット数:最大24bit
- 対応機器:PC、WM、Xperia、iPhone、iPad、iPod
- 対応ヘッドホンインピーダンス:8~600Ω
おすすめのアナログアンプ
商品名:Fiio A1
形はいたってシンプルな作りです。音場は狭くなりますが音の力強さが増し解像度が上がります。
インピーダンスが低いイヤホンだとノイズが乗りやすいので、インピーダンスが高いヘッドホンと一緒に使ってください。
- 対応ヘッドホンインピーダンス:16~100Ω
2.DACやアンプを組み合わせた接続方法
音楽を楽しむにはいろいろな接続方法を覚えなければいけません。
PCやポータブルオーディオプレーヤーなど音楽を再生する機器と共に接続する方法としては、
PCやポータブルオーディオプレーヤーの接続方法
- DACを使う接続
- アナログアンプを使う接続
- 何も使わない接続
の3種類が考えられます。
それぞれの接続方法を試して見て自分好みの音を探してみましょう。
デジタル信号をDACでアナログ信号に変換する場合
説明:デジタル信号を出力できるPCやポータブルオーディオプレーヤーなどの端子からデジタル信号をDACへ送り、DACでアナログ信号に変換してアンプで増幅し、アナログ信号をイヤホン、ヘッドホン、スピーカーへ送ります。
この接続方法では、ポータブルオーディオプレーヤーなどに内蔵してあるDACは使用しませんので、音質を改善するには一番期待できる方法です。
ヘッドホン端子からのアナログ信号を増幅する場合
説明:PCやポータブルオーディオプレーヤーなどのヘッドホン端子からアナログ信号を外付けのアンプへ送り、アナログ信号をアンプで増幅してイヤホン、ヘッドホン、スピーカーへ送ります。
この接続方法では、ポータブルオーディオプレーヤーなどに内蔵のDACを使用します。
ヘッドホン端子があれば接続できますが、性能が悪いアナログアンプと低インピーダンスのイヤホンなどの組み合わせで使うとノイズが大きくなります。
外付けのアナログアンプはヘッドホンのインピーダンスが大きくて鳴らしにくい時に使ってください。
この接続方法では、ポータブルオーディオプレーヤーなどの内部のDACの性能により音の良し悪しが決まりますので高音質化はあまり期待できません。
外付けDACやアンプを使わない場合
説明:PCやポータブルオーディオプレーヤーなどのヘッドホン端子からアナログ信号をそのままイヤホン、ヘッドホン、スピーカーへ送ります。
この接続方法では、ポータブルオーディオプレーヤーに内蔵のDACの性能で音質の良し悪しが決まります。
ポータブルオーディオプレーヤーなどの音量について
PCやポータブルオーディオプレーヤーの音量は50%~80%くらいにしておいて最終的な音量の調整はアンプ側で行います。
音量を100%付近にするとノイズや音割れの原因になることがあります。それぞれの機器で確かめながら行ってください。
(記事作成日:2019年2月23日、最終更新日:2021年10月23日)