化粧品の正しい選び方と肌に良いとされる有効成分の紹介

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化粧品の基礎知識

化粧品は何のために使うもの?

化粧水をつける女性

化粧品は女性の肌を美しくする為にはなくてはならないもので、美しくなると気分がよくなったり自信が沸いてくるなど肌以外にも良い効果が生まれます。

化粧といえば、一般的にメイクアップのことを想像しますがスキンケアも化粧に含まれます。

化粧品には、メイクをするメイク用の化粧品とスキンケアをする基礎化粧品(スキンケア化粧品)にわかれます。使用用途に合わせて使い分けましょう。

  • メイクアップの目的:ファンデーション、チークカラー、マスカラ、口紅などをして少しでも美しく魅力的な女性に見せるもの
  • スキンケアの目的:肌を保湿して外敵から守り良い状態に整えること

ですので、メイクアップ化粧品は肌の外側を綺麗に見せる目的、基礎化粧品は肌が荒れた、老化したなどの理由で乾燥してしまった肌自身を保水して綺麗にすることを目的として使います。

化粧品のパッケージには難しい名前の成分がいくつも書かれていますが、その成分が何の役目を果たしているのかも少しづつ勉強していってください。

肌を回復させるには基礎化粧品で保湿することが大切

化粧品を選ぶ時は、広告などを見た化粧品のイメージで選ぶのではなく、自分の肌に合うのかという基準で選んでください。

人それぞれ肌質が異なるので、口コミでいいといわれていても自分には合わないこともあります。

いろいろな肌質のタイプに合うように化粧品の種類はわかれているので、自分の肌が乾燥しているのか脂っぽいのかをよく確かめてください。

スキンケアの基本は保湿です。
乾燥して肌荒れが起き保湿が十分できていないのに機能性化粧品(シミやシワが薄くなるなどといわれる化粧品)を使ってもあまり効果は期待できません。

保湿をして肌を本来の健康な状態へ整えてから、シミが薄くなる、肌がきれいになるという肌質を変えることに働き掛ける機能性化粧品を使います。

但し、誰にでも効果があるわけではないので、肌の状態が悪くなったら化粧品を塗るのを止めるか違うものに変えるかしてください。

肌が荒れる原因は、化粧品の他にも普段の生活習慣も大きく影響しますが、

  • 紫外線から肌を守る日焼止め対策
  • メイクを落とすクレンジングと洗顔
  • 肌の乾燥を抑える為に毎日保湿

することは肌を綺麗に保つ最低限必要なスキンケアです。

化粧品を購入する前に知っておきたいこと

化粧品は基本的に毎日肌につけるものなのでなんとなくで選んだらいけません。

必ずどんな成分が化粧品に含まれているのか確認して、1度にたくさんの種類の化粧品をつけないことです。

たくさんの種類の化粧品をつけてしまうと肌のトラブルが起きた時にどの化粧品が悪いのか特定ができなくなるので欲張らないようにしましょう。

基本的に化粧品の効き目には即効性はありません。
また、皮膚のターンオーバーは一般的には28日掛かるので、最低でも化粧品を1~2カ月間使わないと判断がつきません。
もし、使い始めと肌の状態が変わらない、効果がないと感じたら化粧品を変えるようにしましょう。
※しわが減る、はりが出るなどの効果がすぐに現れる化粧品は、合成ポリマーが皮膚の表面に膜をつくり一時的に改善しているだけです。クレンジングや洗顔をして化粧品を落とすと元の状態に戻ります。

ここで医薬品と化粧品の目的の違いを簡単に説明します。

  • 医薬品:治療・予防を目的とするもの
  • 化粧品:人体への作用が緩和なもの

このような違いがあるので化粧品の効用や効果には限りがあります。
あくまでスキンケア化粧品は肌のうるおいを補い整えるものと考えてください。

このように、化粧品は肌が健康になるための細胞活性の手助けするだけなので日頃の生活習慣の改善が必要不可欠です。

肌に水分が十分あれば細胞の再生は正常に戻るので、乾燥している時よりも角質が早く入れ替わります。

肌を乾燥から守れば細胞は活性化され、皮膚は再生され正常な肌のターンオーバーになるということです。
※肌が乾燥すると肌のターンオーバーは遅くなり、角質が厚くなる、しみやしわの原因にもなります。

肌を保水して正常な状態にして機能性化粧品で有効成分を皮膚の奥へ浸透させればさらに細胞が活性化しますが、保湿が十分にできていなければ有効成分は働きません。

ですので、肌を正常な状態に戻すには、洗顔して汚れや老廃物を洗い落とし、肌に水分を与えて保湿し、分泌される皮脂が少ない体質の人は保湿できたら乾燥しないように乳液やクリームで覆ってください。

  • 化粧水は肌に水分を補い保湿するもの
  • 乳液は肌に油分を補って皮膚の表面に膜を作り肌を乾燥から守って保護するもの

化粧品には、さっぱりタイプとしっとりタイプがあると思いますが、一般的には、さっぱりタイプはアルコール、しっとりタイプはオイルが配合されています。

肌を整える順番は、

  • 洗顔して汚れを落とす
  • 水分を与えて保湿する
  • 乾燥しないように油分を塗る

保湿しなければ肌の状態はよくなりませんし、肌の新陳代謝は正常に戻りません。
その他に、栄養バランスがとれた食事を摂ったり十分な睡眠をして体調を整えることも大切です。

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化粧品の正しい選び方

CMなどの企業イメージで選ばないこと

化粧品

化粧品は毎日肌につけるものなので、少しでも安全なものを選びたいですね。

みなさんは、化粧品を購入する時はどのように考えて選んでいますか?

例えば、化粧品を選ぶ時は、

  • CMに出ている女優が好きだから
  • 高級感があるイメージだから
  • 店員に勧められたから
  • パッケージのデザインが素敵だから
  • 同じシリーズだから

などの理由で選んでいませんか?

その他では、商品の説明で良さそうなうたい文句が書かれているからだとか、値段で選んでいる、なんとなく選んでいるという理由もあると思います。

実際に使ってみないと良いのか悪いのか判断できませんが、企業イメージなどのような曖昧な判断基準で選ぶことは止めましょう。

化粧品は安いものではないので途中で使わなくなって使いかけのままほこりをかぶって放置するのはもったいないです。

他の人の肌には良い化粧品でも自分の肌には刺激が強すぎて赤くかぶれたりして合わないこともあるので、自分の肌に合った化粧品を選ぶことが大切です。

保湿成分が含まれている化粧品を選ぶ

乾燥した肌を正常な肌に戻すスキンケアでまず初めにすることは保湿です。

乾燥した肌を保湿するには、化粧品に天然保湿因子(NMF)や角質細胞間脂質に近い成分が入っていることが重要となります。

この成分に近いものとしてはヒアルロン酸が有名で、表皮や真皮にもあるので保水力に優れています。
ですので、保湿成分としてヒアルロン酸を塗れば角質層を健康な状態にでき乾燥を抑えることができます。

また、肌の表面には、皮脂腺から分泌される皮脂と汗腺から分泌される汗によって天然の皮脂膜があります。

皮脂膜と同じように化粧品(乳液やクリーム)で肌の表面を脂で覆ってバリアーを作り、水分の蒸発を防いで乾燥しないようにすることも効果的です。
※アルコールは皮膚から水分を奪うのでアルコールが入っていないものがいいです。また、有効成分の他に防腐剤などのような化粧品の品質を維持する為の成分が微量に入っているので、肌に合わない時はその成分が入っている化粧品を使わないようにしてください。

基礎化粧品で肌を保湿する他に、機能性化粧品でさらに肌に良い成分を与えて肌の性質を変えることも肌を綺麗にする方法の1つです。

基礎化粧品で保湿をしっかりして肌の状態がよくなったら、しみを取り美白にする、しわを改善するなどの働きを売りにしている機能性化粧品を使うようにします。
※機能性化粧品は浸透力が強いので肌の状態が悪い時に使うと肌が赤くなったりとトラブルが起こることもあります。

肌が弱い人は天然由来の化粧品を選ぶ

肌が弱く敏感ですぐに赤くなってしまう方は、無添加化粧品、自然派化粧品、天然素材を使った化粧品を選ぶのがいいでしょう。

基本的には、どの化粧品にも合成化学物質は配合されているので、無添加・自然・天然イメージを売りにしている化粧品を購入する時は、

  • 無添加化粧品は何の成分を添加しなくなったのか?
  • 自然派・天然素材の化粧品は天然成分はどのくらいの量配合されているのか?
  • 天然成分を配合した代わりに何の成分を添加しなくなったのか?
  • 天然成分を配合すると同時に違う合成化学物質を配合したのか?

などを確認しましょう。

このような化粧品は合成化学物質に代わる天然成分の配合量が重要です。
ほんの少し配合しただけで自然派や天然素材だと言っている商品は数多くあるので注意してください。

自然派・天然素材を売りにしているものでも、原料の残留農薬、成分を抽出する時に使う化学物質の残留などで合成化学物質が含まれてしまうことがあります。

化粧品を使ってみて、肌がヒリヒリする、吹き出物ができる、炎症をおこす、乾燥するなどの異常が出た時や、元々肌が弱く症状が悪化した時は、自分の肌に合っていないのですぐに使用を止めましょう。
※化粧品のボトルにはだいぶ残っているしもったいないからという理由で使い続けないこと。

化粧品は肌を治療するわけではなく、肌が正常な状態になるのを助ける効果があるだけなので、値段が高いから優秀、安いから劣等ではなく自分の肌に合うものを使うことが大事です。

例えば、天然だから安全だと思っていても、肌によい天然由来の油で有名なホホバオイルやスクワランオイルでも肌に合わない人はいますし、ユリやスズランの植物から抽出した天然の香りでも合わない人には合いません。

油分はしっかり洗顔して肌から落とさないと過酸化脂質となり、毛穴が詰まった状態になれば吹き出物やしみができ肌にダメージを与えてしまいます。

肌質は人によって異なるので、使い心地がよい化粧品を選んでください。
アレルギーなどの肌のトラブルを1度起こした成分が含まれる化粧品は購入しないことと、どうしても気になる化粧品がある時は配合量が少ないものを選ぶようにしましょう。

肌が弱い人の理想的な化粧品の条件は、

  • 通気性が悪い鉱物油が配合されていないもの
    油分は酸化して過酸化脂質となりメラノサイトを刺激してメラニン色素が増えてシミの原因になります。洗いきれずに毛穴に詰まった鉱物油は要注意です。通気性がよい油が配合されている化粧品を選んでください。
  • 防腐剤の配合量が少ないもの
    化粧品の品質を維持するには必要ですが肌には悪い成分です。
  • アルコールが配合されていないもの
    アルコールは水分を奪うので肌の乾燥と刺激につながります。

その他、顔料や香料も刺激になる人がいるので使われていない、又は配合量が少ない化粧品がいいでしょう。

肌に悪い成分が少ないものを選ぶ

化粧品は、品質を保持する為に防腐剤、界面活性剤、酸化防止剤、香料などの肌に悪い影響を与える成分を配合しているものが多数あります。

防腐剤の役割
防腐剤の役割は、細菌の繁殖によって化粧品が腐らないように殺菌することです。
工場で作ってすぐに使われるなら話は別ですが、在庫として残していたり、店の棚に並べてもすぐには売れないので消費者の手にはすぐに届かないこともあります。
防腐剤は、化粧品が売れる前に腐敗してしまわないように、また、雑菌がついた手で化粧品のボトルや液に触れれば、化粧品は雑菌だらけになってしまい衛生的によくないので入れてあります。
合成界面活性剤の役割
合成界面活性剤の役割は、水と油を混ぜ合わせることです。
界面活性剤(乳化剤)は、水になじみやすい部分(親水基)と油になじみやすい部分(疎水基)を持ち合わせているので水と油を混ぜる(乳化)ことができます。
合成界面活性剤が入っていなければ油と水が均等に混ぜられないので化粧品の使用感が悪くなります。また、湿潤、保湿、分散作用もあり、他の成分を肌の奥へ送り届ける働きも持っています。
酸化防止剤の役割
酸化防止剤は、化粧品が空気とふれた時に酸化して品質が落ちないように入れてあります。
香料の役割
香料は、化粧品に香りをつけて消費者が精神的に不快にならないようにする為に入れています。

これらの成分は化粧品の本来の機能を維持する為に必要な成分ですが、殺菌する成分などが合成界面活性剤の働きで肌の奥深くまで浸透したら良くありません。

では、どうして防腐剤が入れてあるのかというと、薬機法では化粧品が未開封の状態で3年間品質を保持できれば使用期限などを表示しなくてもよいとされているからです。
ですので、ほとんどのメーカーは防腐剤を入れて化粧品を作っています。

防腐剤で有名な成分は石油から作られるパラベンで、使われている歴史が古く安全性があり、価格が安い化粧品を作るのにも有効とされています。

化粧品の品質を維持する為の成分で肌が荒れた経験がある人は、配合されていないものや配合量が少ないものを選んでください。

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肌に良いとされる有効成分を補う

化粧水

化粧品には、スキンケアをする為の基礎化粧品と、メイクアップする為のメイク用化粧品があります。

肌を綺麗にしようと考えているなら、メイクアップ化粧品で肌の外側を綺麗にするのではなく、基礎化粧品(スキンケア化粧品)で肌自身をしっかり保湿して正常な肌に回復させましょう。

そして、保湿を十分にしてカサカサな肌を正常な肌に整えてから機能性化粧品(より美肌を追求するもの)を使うようにします。

化粧品のパッケージには様々な成分が表示されていますが、それぞれの成分の効果は理解できていますか?

一般的に肌に良いとされている成分の名前を紹介しますので、化粧品を選ぶ時の参考にしてください。

肌に潤いを与える

美肌の基本は、肌にうるおいを与える成分で皮膚を保水させしっとりさせることです。
※化粧品に保水作用がある成分が含まれていないとつける意味がありません。

また、肌に水分を与えただけでは皮膚の表面に脂のバリアがないので、すぐに水分が蒸発して乾燥してしまいます。

本来は皮脂が皮膚の表面にバリアを張って乾燥しないように角質層の水分を閉じ込めていますので、肌に水分を与えた後に乾燥しないように保湿成分をどのようにして閉じ込めるかも重要になってきます。

肌の潤いに有効な成分
  • セラミド
  • トレハロース
  • ヒアルロン酸
  • コレステロール
  • フィトスフィンゴシン
  • 尿素
  • ポリグルタミン酸
  • バオバブエキス

コラーゲンの合成作用を助ける

コラーゲンはたんぱく質の一種で、真皮ではコラーゲンが合成と分解を繰り返しながら入れ替わり表皮を支えていますが、年齢を重ねると真皮のコラーゲンの量が減ってきます。

皮膚の弾力はコラーゲン線維で保たれており、真皮のコラーゲンが減ると弾力も同時に減ってしまいしわの原因になります。
また、コラーゲン線維に傷がついても基底膜がたわんでしまいしわになります。

多くの化粧品にはコラーゲンが含まれていますが、コラーゲンの分子量は大きいので真皮まで到達できません。

化粧品に入っているコラーゲンは保湿をすることが目的なので、真皮のコラーゲンに働きかける成分が他に必要になります。

コラーゲンのマメ知識
真皮にはコラーゲンがあるので、肌にコラーゲンを塗れば吸収されて真皮のコラーゲンが増えると思われている方いませんか?

コラーゲンは分子量が大きいので、皮膚の奥まで浸透することは物理的に無理な話なのです。
したがって、真皮のコラーゲンは増えません。肌に塗るコラーゲンは、主に、角質層を保湿することが目的でしょう。

では、コラーゲンが含まれている食品を食べたらどうなるでしょうか?
コラーゲンはタンパク質なのでカロリー(1gあたり4kcal)は高くありませんが、脂(脂質1gあたり9kcal)と一緒にくっ付いていることが多いので高カロリーな食品が多いです。

また、食材に熱を加えるとコラーゲンはゼラチンに変わりますが水に溶けにくく分子量もまだ大きいので吸収しにくいですし、そのまま食べてもコラーゲンは胃液でアミノ酸などに分解されてしまいますし、脂質も一緒に摂っているので太りやすくなります。

コラーゲンは体内で生成されるものです。生成に役立つ成分は、分子量が小さいアミノ酸やコラーゲンペプチド、ビタミンCと覚えてください。

コラーゲンの合成に有効な成分
  • アミノ酸
  • コラーゲンペプチド
  • ビタミンC誘導体

しみを減らし肌を美白にする

メラノサイトには、指令を受けてメラニンを生成する酵素(チロシナーゼ)と、メラニン生成を指令する伝達物質(エンドセリンなど)があります。

皮膚が紫外線に当たる、乾燥する、炎症などを起こすと基底膜にあるメラノサイトが刺激され活性化してメラニン色素を作りしみの原因になります。

肌にしみを作らないようにするには紫外線に当たらないようにする、刺激を与えないようにすることが望ましいですが、メラニン色素の生成を抑える成分を補うことも効果的です。

ビタミンCは、チロシナーゼの活性化を抑えて、できたメラニン色素を分解する作用を持つ成分なのでシミをできにくくします。

しみを抑えるのに有効な成分
  • ビタミンC誘導体

肌の若さを保つ

女性ホルモンの1つである排卵を促進させるエストロゲンは年齢を重ねるごとに減少していきます。

女性ホルモンは皮膚の保水力や弾力を保つ働きがあるので、女性ホルモンと似た働きをする成分を化粧品で補うと、しみ、しわ、乾燥などが抑えられ肌の若さを保てます。
※人工的に合成して作った女性ホルモン剤はガンのリスクが高くなるので選ぶのは止めましょう。

また、皮膚のコラーゲンやヒアルロン酸の合成を促進し、活性酸素を抑える作用もあるので肌にはりやうるおいを与えることもできます。

肌の若さを保つ有効な成分
  • イソフラボン
  • ダイズエキス

(記事作成日:2016年12月5日、最終更新日:2017‎年12‎月13‎日)

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