ペルシードというガラス系コーティング剤で車のボディーの艶を取り戻す
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- 浸透型のガラス系コーティング剤であるペルシードを使って得られる効果と施工方法がわかるようになること
- 目次
- 1.ペルシードの効果・施工方法・施工前後の比較
- ペルシードの効果
- ペルシードの施工方法
- ペルシードの施工前と施工後のボディーの比較
1.ペルシードの効果・施工方法・施工前後の比較
ペルシードは、カー用品メーカーのミラリードが2015年に販売を開始した浸透型のガラス系コーティング剤です。
ペルシードの特徴はグラシアスと同じように、水洗いすればボディーに付着した汚れが落ちるので洗車が楽になることです。
ここでは、ペルシードを使うとどのような効果が得られるのか、どのように使えばいいのか、使った前後はどのように変化するのかを説明します。
ペルシードの効果
ペルシードは今までのガラス系コーティング剤とは少し仕組みが違います。
カー用品店で販売されている普通のコーティング剤とペルシードは何が違うのかというと、普通のコーティング剤は塗装のクリア層の上に液剤で被膜を作ってボディーを守るのですが、ペルシードは塗装表面のクリア層に液剤が浸透してクリア層をガラス質に変えることです。
塗装の表面のクリア層をガラス質に変えて得られる効果は、
ペルシードの2大効果
- 鏡のように映り込む澄んだボディー
- 水洗いだけで汚れが落ちる
という2つです。
説明書を読むと塗装の表面を研磨しなければ半永久的に塗装の表面のクリア層のガラス質は続くので、普通のコーティング剤のように施工した被膜が剥がれ落ちるという心配はありません。
また、液剤をボディーに何回でも塗り込んでいくと天然ガラス成分がより一層浸透して艶が増し汚れが付着しにくくなり耐久性が上がります。
ペルシードは、他のガラス系コーティング剤と同じように作業が簡単で、車のボディー以外には、ウインドウ、ホイール、ヘッドライトレンズ、未塗装の樹脂パーツ、メッキパーツにも使うことができます。
※撥水処理しているウインドウに使うと水弾きが悪くなることがあるので注意してください。
ペルシードと似たような商品でグラシアスというものがありますが、グラシアスにはケイ素系高分子化合物(浅いキズを目立たなくする)と紫外線吸収剤(紫外線による塗装の劣化を防止してボディーを守る)が配合されていてペルシードには配合されていないという違いがあります。
ペルシードの成分は、天然ガラスエッセンス、還元水。
ペルシードでもグラシアスでも、鏡のように映り込む澄んだボディーと水洗いだけで汚れが落ちる効果は同じです。
ペルシードの施工方法
ペルシードは他のガラス系コーティング剤と使い方は同じです。以下にペルシードの施工方法を簡単に紹介します。
手順1.
カーシャンプーで洗車して、ボディーに残っている水滴を軽く拭き取ります。
ペルシードの説明書には洗車後に施工するとしか書かれていないので、ボディーの表面をネンドや水あかクリーナーで整えなくてもいいように思えます。
※シュアラスターのゼロプレミアムの説明書は、洗車した後に鉄粉や水アカ除去をすると効果が一層高まると書いてあります。
手順2.
缶を振ってからボディーにスプレーして、付属のクロスでコーティング液を伸ばしながら塗り広げていきます。
※塗り広げる面積の目安は、1秒間の噴射量で80cm四方。
上手に施工するコツは、液剤はたくさん吹きつけるのではなく少量吹き付けて薄く塗り広げることです。
液剤の塗り広げができたらクロスの乾いているところを使って仕上げ拭きします。
※液剤が乾く前に塗りこまないとムラができますし、拭き残しがあるとムラができるみたいなので注意してください。
要はコーティング液をボディーにスプレーして液剤が乾く前に付属のクロスで拭き上げるだけです。
※使用済みのクロスは洗えば繰り返し使えれると思います。
ペルシードのスプレー缶1本で中型車で約3回分の施工ができます。手順1と手順2の作業を施工したい箇所に行ってください。
ペルシードを施工する時に注意することは次の4つです。
ペルシードの施工時の注意点
- 液剤をスプレーしたまま拭き取らずに放置するとシミやムラができること。
- 塗装が劣化している車は色落ちやムラになる場合があること。
※新車で納車されたボディーに使うとペルシードの本当の効果が得られるみたいです。 - 専門業者にコーティングを施工してもらった車は施工業者に使ってもいいのか確認すること。
- 1回施工するだけではダメみたいなので、最低でも3回施工すること。
※3回施工するとクリア層がガラス化して、4回以上施工すると効果がアップすると説明書に書かれています。3週間以内に3回施工するのがオススメみたいです。
結局のところ、特殊な使い方をせずに普通のガラス系コーティング剤と同じ使い方をしていれば問題ないようです。
ペルシードの施工前と施工後のボディーの比較
今回、ペルシードの施工に使った車は、新車を購入した時にカーディーラーでガラスコーティングを施工してから8年経過した銀色のコンパクトカーです。塗装の状態はあまり良くないルーフ部分に施工しました。
施工前と施工後のボディーの映り込みは次の通りです。
施工前(天気:曇り)
1回目施工後(天気:曇り)
2回目施工後(天気:曇り)
3回目施工後(天気:晴れ)
3回目施工後から1週間後の雨の日の水滴(天気:雨)
3回目施工後から3カ月後(天気:晴れ)
1回目施工から3回目施工まで2週間で終えました。
施工前と3回目施工後の比較をしてみると、曇りと晴れの違いはありますがボディーへの映り込みは良くなったと思いますし、何より手でボディーを触ってみるとつるつる感がだいぶ増したように思います。
1回目の施工をしてみて施工前よりも映り込みがぼやけていたのでどうしようかと思いましたが、3回施工してみたら施工前よりも反射するボディーになりました。
説明書には新車の時が効果抜群と書いてあったので古い車に使ってもあまり効果がないものと思っていましたが、古い車でも風景が映りこむようになったので効果はあると思います。
私がペルシードを使ってみた感想を、良いところと悪いところに分けて下にまとめておきます。
ペルシードの良いところ
- 他のガラス系コーティング剤と同じように施工がとても簡単
- ボディーがすごくつるつるになる
- 水滴の粒が大きいので風が当たると流れ落ちる
- 汚れの付きやすさは変わりませんが水洗いで汚れがとれるので洗車が楽になる
- 3回施工すると艶はシュアラスターのゼロプレミアムと同じくらい
- 外箱やスプレー缶のデザインがオシャレ
ペルシードの悪いところ
- 内容量が少なく価格が高いので経済的ではない
- 1回塗っただけでは塗る前とあまり変わらないので塗り重ねが数回必要
- 本当に半永久的な効果なのか疑問
私が思うには、効果は半永久的ではないような気がするので3回施工したらペルシードの上に親水性のゼロウォーターやスマートミストを塗り重ねる使い方がいいかと思います。
浸透型のガラス系コーティング剤のボディーの仕上がりがどうなるのか興味を持たれた方は1度試してみてはいかがでしょうか。
新しい発想の浸透型ガラス系コーティング剤
商品名:ミラリード(MIRAREED) ガラス系浸透タイプコーティング剤 ペルシード(pellcid) ナチュラルガラスエッセンス 150ml
ペルシードは、今までの塗装の上に被膜を作るガラス系コーティング剤とは違い塗装に浸透するガラス系コーティング剤です。
ペルシードの特徴は、ボディーの映り込みが良くなり、水洗いだけで汚れが落ちることです。
コーティング液の容量は150ml(クロス1枚付き)で全塗装色に対応しています。
商品の外箱にMADE IN JAPANと書かれているので日本で作られているみたいです。
(記事作成日:2018年10月14日、最終更新日:2019年5月11日)