野菜に発生した病害虫対策で使う殺虫剤、殺菌剤、殺虫殺菌剤の選び方・使い方・注意点

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野菜の病害虫は薬剤で解決できる!殺虫剤・殺菌剤の選び方と使い方

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ジャンル
プランター菜園の殺虫剤・殺菌剤の基本
目的(解決できる悩み)
野菜に発生した病害虫に応じて適切な殺虫剤、殺菌剤、殺虫殺菌剤が選べれるようになること
目次
1.家庭菜園で使う殺虫剤・殺菌剤・殺虫殺菌剤の基礎知識
病害虫の被害を食い止める薬剤の種類
薬剤を使用する時の注意点
2.薬剤の害虫駆除方法の種類と使い方
害虫に直接吹きかけるタイプの薬剤の使い方
有効成分を野菜に浸透させるタイプの薬剤の使い方
害虫に食べさせるタイプの薬剤の使い方
自然派志向の薬剤とは何ですか?

1.家庭菜園で使う殺虫剤・殺菌剤・殺虫殺菌剤の基礎知識

家庭菜園で病害虫の被害が発生したら薬剤で対処することが普通です。

薬剤を購入する際はどれでも同じだと思いいい加減に選ぶのではなく、必ず薬剤の種類と使用方法の注意点を覚えてからにしてください。

なお、高濃度で野菜に吹きかけたり使用回数を間違えると野菜は枯れてしまうので気をつけて扱ってください。

病害虫の被害を食い止める薬剤の種類

野菜に散布する農薬

ホームセンターの園芸コーナーに行くと、様々な殺虫剤や殺菌剤が陳列されているのでどれを選んだらいいのか悩みますよね。

野菜に使う薬剤の種類には、次のように、殺虫剤、殺菌剤、殺虫殺菌剤の3種類があるので、殺虫剤や殺菌剤を選ぶ時は、野菜に発生した被害の原因をはっきりさせてから選ぶことが大切です。

殺虫剤の特徴
野菜に寄生した害虫を駆除したい場合は殺虫剤を使います。
殺虫剤といってもいろいろな種類があります。即効性を重視するなら化学合成の薬剤、環境を重視するなら自然派志向の薬剤を選びましょう。
殺菌剤の特徴
野菜の病気の予防や治療をしたい場合は殺菌剤を使います。
殺菌剤といえば、野菜が病気になってから散布して治療するものだと思われますが、予防効果がある殺菌剤もあるので野菜が病気になる前に散布して病原菌への感染を予防することもできます。
殺虫殺菌剤の特徴
害虫の駆除と病気の予防・治療の両方を同時に行いたい場合は殺虫殺菌剤を使います。
野菜に発生したトラブルが、害虫によるものなのか、病気によるものなのか特定できない時は殺虫殺菌剤を選ぶといいでしょう。

また、薬剤には殺虫や殺菌の効果が期待できる野菜があらかじめ決まっているので、薬剤のパッケージのラベルに記載されている野菜の名前を確認してから購入しましょう。

薬剤を使用する時の注意点

薬剤は使用上の注意事項を守れば野菜や環境に対して安全に使うことができるので、必ずパッケージに記載されている薬剤の使用方法を読んでから使うようにしましょう。

例えば、パッケージには次のことが記載されています。

薬剤を選ぶ時のpoint

  • 効果が望める野菜と病害虫
    ※それぞれの薬剤で適用野菜と害虫・病気の効果が違います
  • 原液と水との希釈倍数
    ※希釈が薄いと効き目が弱く、濃いと野菜に害がでます
  • 収穫までに使える総回数
    ※化学合成の薬剤は総使用回数が決められています

最低でも、上記で説明した記載事項は使う前に確認するようにしてください。

液体(水和剤、乳剤、水溶剤)の薬剤の散布方法は、原液を水で薄めて噴霧器に入れて害虫や野菜の葉へ散布します。散布する時間帯は、気温が低い午前中で風がない時が適しており、長袖の服、帽子、農薬用マスク、園芸用メガネ、ゴム手袋をはめて行いましょう。

また、薬剤の原液を水で薄める時に展着剤を混ぜ合わせると虫や葉に薬剤が付着しやすくなるので殺虫・殺菌効果が上がります。

使いきれなかった薬剤や有効期限が切れた薬剤の処分方法としては、ホームセンターなどで家庭菜園用として売られている薬剤では、排水溝へ捨てずに周りに影響がない場所で土を掘って流しこんで埋めて処分するのが一般的です。

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2.薬剤の害虫駆除方法の種類と使い方

野菜に発生した害虫を駆除する薬剤には、害虫に直接吹きかけるタイプ、有効成分を野菜に浸透させるタイプ、害虫に食べさせるタイプの3種類があります。

人それぞれで使いやすいタイプの薬剤を目的に応じて選びましょう。

害虫に直接吹きかけるタイプの薬剤の使い方

薬剤を害虫に直接吹きかけて駆除する場合は、乳剤、水和剤、水溶剤、スプレー剤を使います。

乳剤、水和剤、水溶剤は原液のまま散布するのではなく、原液を水で規定濃度となるように薄めてから噴霧器で虫や野菜に散布してください。水で薄める手間はかかりますが、広い面積に散布する時はスプレー剤を使うよりも経済的です。

スプレー剤は水で薄める必要がないのでボトルに入ったままの状態で害虫や野菜に散布して使うことができます。値段は少し高いので野菜への散布箇所が少ない時におすすめです。

液体の薬剤を散布する時の注意点としては、葉の表と裏に吹きむらができないようにたっぷりと吹きかけることで薬剤の本来の効果が発揮できることを覚えておきましょう。

有効成分を野菜に浸透させるタイプの薬剤の使い方

野菜に薬剤を浸透させて害虫を駆除する場合は粒剤を使います。

粒剤の使い方は、土の上にばら撒いたり土の中に埋めることにより野菜が根っこから吸収した有効成分を野菜全体に行きわたらせて浸透し、野菜の汁などを吸った虫を退治することができます。粒剤は液体ではないので扱いやすいのが特徴です。

粒剤以外でもスプレー剤などの液体のタイプの薬剤でも野菜に有効成分を浸透させて害虫を駆除する効果を持ったものもあります。

害虫に食べさせるタイプの薬剤の使い方

薬剤を害虫に食べさせて駆除する場合はペレット剤を使います。

ペレット剤の使い方は、夕方に土の上にばら撒いて夜のうちに虫に食べさせて退治させるので、晴れた日に撒きましょう。

ペレット剤の注意点としては、ナメクジやダンゴムシなどの害虫が生息している箇所に撒く薬剤なので、野菜の株元へは撒かないでください。

自然派志向の薬剤とは何ですか?

ホームセンターの園芸コーナーの薬剤売り場をみると、自然派志向という薬剤が販売されていますよね。

最近見かけるようになった自然派志向の薬剤とは、害虫退治や病気の治療に効く有効成分に化学合成された薬剤を使用せず、天然成分や食品成分を使用した環境に優しい薬剤のことをいいます。

自然派志向の薬剤は天然成分を使っているので野菜の収穫日までの散布回数に制限はなく、無農薬派の家庭菜園の方に人気があります。

但し、薬剤の効き目は遅行性で弱いので根気よく複数回散布しないと害虫の駆除や病気の治療が思うようにできないので注意してください。

環境への優しさよりも病害虫への効果を優先したいなら、自然派志向の薬剤ではなく化学合成の薬剤を選ぶようにしましょう。

(記事作成日:2017年12月5日、最終更新日:2023‎年4‎月13‎日)

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