シイタケの育て方!菌床ブロックを使って家庭菜園を始めよう
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- シイタケの育て方
- 目的(解決できる悩み)
- 菌床ブロックを使ってシイタケを育てて収穫できるようになること
- 準備に必要な費用
- シイタケ栽培キットと霧吹きを購入して約1300円です
- 目次
- 1.シイタケの基礎知識
- シイタケはどこに生えるの?
- シイタケの菌床栽培って何ですか?
- 2.菌床ブロックを使ったシイタケの栽培手順
- 菌床ブロックと道具を用意します
- 菌床ブロックを浸水させます
- 菌床ブロックを保湿します
- シイタケの芽が出ます
- シイタケを収穫します
- 菌床ブロックを休ませた後に浸水させます
- おすすめの菌床ブロック
1.シイタケの基礎知識
シイタケは木にできるキノコなので、コナラやクヌギなどの木材を使って栽培することが普通です。
しかし、菌床といわれるオガクズや米ぬかで作った培地(ばいち)を使っても栽培することができます。
木材はサイズが大きく栽培・管理は難しいですが、菌床はサイズが小さく家の中に置くことができるので、シイタケ栽培は最近人気がでてきている家庭菜園の楽しみ方です。
シイタケはどこに生えるの?
シイタケはキノコといわれる菌類です。
キノコは植物のように太陽の光を受けて光合成をして自ら養分を作りだして大きくなるのではなく、枯れた木や枯れかかっている木や生きている木に寄生して養分を吸い取って大きくなります。
したがって、シイタケを栽培するには養分を含んでいる木が必要になりますので、シイタケ栽培を行う方法は、ホダ木か菌床(きんしょう)を使うことが普通です。
ホダ木と菌床の説明
- ホダ木:コナラ、クヌギ、カシの木などにシイタケ菌を打ち込んだ木のこと
- 菌床(きんしょう):オガクズと米ぬかなどで作ったブロックにシイタケ菌を植え付けたもののこと
ホダ木を使ってシイタケ栽培を行う場合は、ホダ木は長さが90cmあるので置き場に困りますが、菌床は直径10cm、高さ15cmくらいしかないので、菌床を使えば家の中でも手軽にシイタケ栽培をすることができます。
シイタケの菌床栽培って何ですか?
シイタケの菌床栽培とは、培地とよばれる広葉樹のオガクズと米ぬかなどの栄養分の中にシイタケ菌を植え付けて栽培する方法です。
シイタケ菌が培地全体に広がって熟成して茶色くなって温度と湿度の条件が揃うとシイタケの芽が出てくる仕組みです。
シイタケを上手に栽培するコツは、温度と湿度が大きく関係しているので、
シイタケ栽培に適した温度と湿度
- 温度:10~25℃
- 湿度:約70%
を保つことです。
ホダ木で栽培した時にシイタケの芽が出てくる季節は春と秋なので、菌床栽培もそのような温度が適しています。
また、直射日光が当たらない場所に置くことや菌床の表面が乾燥したら霧吹きで水やりをして濡らして、また乾燥したら霧吹きで濡らすという作業を収穫するまで繰り返すことも重要です。
なお、菌床が乾燥し過ぎても湿り過ぎても青カビが発生してシイタケ菌が弱ったり死んだりしますので注意して育ててください。
2.菌床ブロックを使ったシイタケの栽培手順
いろいろなメーカーからシイタケの菌床ブロックが売られていますが、基本的に栽培方法はどれでも同じです。
基本の栽培方法は、菌床ブロックを半日くらい浸水させてから、直射日光が当たらない場所に置いて収穫するまで霧吹きで湿らせるという作業です。
作業自体はとても簡単ですので、どなたでもシイタケ栽培を楽しむことができます。
以下に、菌床ブロックを使ったシイタケの育て方を紹介しますので参考にしてみてください。
菌床ブロックと道具を用意します
菌床ブロックでシイタケを栽培する時に用意するものは、
シイタケ栽培で用意するもの
- 菌床ブロック
- 霧吹き
- 菌床ブロックを置く容器
- 菌床ブロックに被せるビニール袋
などです。
シイタケの菌床ブロックはどこで入手できるのかというと、ホームセンターやインターネットショップです。
ホームセンターでは売れ残っている古い菌床が並んでいることがあるのでインターネットで購入した方がいいと思います。
箱に製造年月日が書いてあるので、できるだけ製造年月日が新しいものを購入してください。
容器とビニール袋などは菌床ブロックとセットになってシイタケ栽培セットとして箱の中に入っていると思うので、シイタケ栽培セットと霧吹きだけ用意すれば栽培を始められると思います。
菌床ブロックを浸水させます
菌床ブロックからシイタケの芽を発生させるには浸水作業が必ず必要です。
菌床ブロックを袋から取り出して水洗いした後に、バケツに水と氷を入れて菌床ブロックを12~24時間浸水させます。
※菌床ブロックは水に浮くので重しを置くといいです。
次の写真のように、すでに菌床ブロックにシイタケが生えてしまっている場合は取り除いてから浸水させてください。古い菌床ブロックだと初めからシイタケは生えていると思います。
すでにシイタケが生えていた菌床ブロック
シイタケを取り除いた菌床ブロック
菌床ブロックの白いものはシイタケ菌で、木質(オガクズ)や米ぬかなどを栄養分として生長していきます。
菌床ブロックを保湿します
浸水作業が終わりましたら、容器やビニール袋で菌床ブロックを覆って菌床の表面が乾燥しないようにします。
時間が経つと菌床ブロックの表面が乾燥してくるので、菌床ブロックの表面が乾燥しましたら霧吹きで水を吹きかけてください。
霧吹きで水をかけるのは、朝と夜の2回で十分だと思います。
シイタケの芽が出ます
菌床ブロックを保湿して1週間くらい経過すると芽が出てきます。
※昼と夜の温度差が大きいとたくさんの芽が出てきます。もし、2週間経っても芽が出なかったら浸水作業からやり直しです。
芽が出た後も霧吹きで水をかけて乾燥しないようにすると、芽が出てから2週間くらいで収穫できる大きさのシイタケになります。
菌床ブロックを乾燥したままにすると芽が出てきませんし芽が出た後に乾燥させるとシイタケは大きくなりません。菌床ブロックは乾燥と湿っているを繰り返している状態がいいです。
シイタケを収穫します
浸水から収穫までに必要な日数は約20日間です。
シイタケの傘が開いてヒダが見えるようになったら収穫します。シイタケの根元からちぎって収穫してください。
収穫したシイタケを食べる時は、生のシイタケを焼いたり煮たりしても、干しシイタケにして料理に使っても美味しくいただけます。
私が購入した菌床ブロックで栽培した時のシイタケの収穫個数は、
シイタケが収穫できた個数
- 1回目:11個
- 2回目:5個
- 3回目:5個
- 合計:21個
でした。
シイタケの収穫個数が少なかった要因は、菌床ブロックを購入した時点で製造年月が古かった為(5カ月前のもの)です。
袋を開けた時にシイタケはすでに50個くらいできていたので、その分の個数を足し合わせると70個は収穫できたと思います。
製造年月が新しい菌床ブロックならたくさん収穫できると思うので、購入する時は製造年月を確かめてからにしてください。
菌床ブロックを休ませた後に浸水させます
菌床ブロックは浸水させて3~4回収穫ができますので、1回しか収穫していない菌床ブロックは捨てないでください。
収穫が終わった菌床ブロックは、乾燥させないように霧吹きで湿らせながら2週間休ませた後に浸水作業をすればシイタケが生えてきます。
2回目のシイタケの収穫の様子
3回目のシイタケの収穫の様子
なお、青カビが生えてしまった場合は洗い流すかその部分の菌床をもぎ取ってください。
青カビが生えた菌床ブロック
浸水させてもシイタケの芽が出てこなくなったら菌床ブロックに残っている養分ではシイタケの生長に足りない状態なので栽培は終わりです。
養分が少なくなった菌床ブロックからは芽は出てくることはないのでゴミとして捨てるか肥料として花壇に細かくして撒くかしてください。
以下に、シイタケの栽培中に注意しなければいけないことをまとめましたので栽培時の参考にしてください。
シイタケ栽培のpoint
- 気温が30℃以上あると芽がでません。
- 菌床ブロックは湿らせて使います。
- 昼と夜の温度差が大きいと芽がたくさん出て大きく生長します。
- シイタケの収穫後は菌床ブロックを浸水させないと芽はでません。
- 菌床ブロックにカビが生えることがあります。
- 1つの菌床ブロックは3~4回収穫できます。
おすすめの菌床ブロック
シイタケの菌床ブロックはホームセンターに行けばいろいろなメーカーの商品が販売されていますが、私がおすすめする菌床ブロックは森産業のシイタケ栽培キットです。
シイタケ栽培で使うおすすめの菌床ブロック
商品名:シイタケ栽培キット(もりのしいたけ農園)
森産業のシイタケ栽培キットは、たくさんシイタケができると評判がよい商品です。
箱の中に入っているものは、菌床ブロック、説明書、袋です。
※価格は少し高くなりますが同じメーカーで栽培容器付きの栽培キットもあります。
森産業のシイタケ栽培キットの特徴は、一番初めの浸水作業はいりませんので、菌床ブロックを袋から取り出したら水洗いして容器に置いて袋を被せて霧吹きで水やりして栽培を開始できることです。1回目の収穫後は浸水作業をして2回目の栽培を始めてください。
ホダ木を使ったシイタケ栽培は難しいですが、菌床ブロックを使えばどなたでも簡単に栽培できるのでたくさん実ったシイタケの収穫の楽しさを味わってください。
(記事作成日:2018年6月20日、最終更新日:2023年3月11日)