貝割れ大根の育て方!水耕栽培(水栽培)で家庭菜園を始めよう
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- 貝割れ大根の育て方
- 目的(解決できる悩み)
- 水栽培を行って貝割れ大根を育てて収穫できるようになること
- 準備に必要な費用
- 種、ザル、バケツを購入して約400円です
- 目次
- 1.貝割れ大根の基礎知識
- 貝割れ大根って何ですか?
- 貝割れ大根の栄養素
- 2.貝割れ大根の栽培手順
- 道具の用意
- 種撒き
- 暗い場所に置く
- 明るい場所に移動させる
- 収穫
1.貝割れ大根の基礎知識
貝割れ大根とは、大根の新芽を食べる芽もの野菜です。貝割れ大根のことをカイワレスプラウトともいいます。
新芽(スプラウト)はビタミンが豊富に含まれているので栄養価が高く健康維持に活躍する野菜です。
スーパーにも売っていますが採れたての貝割れ大根は食感はシャキシャキしているのでサラダして食べると美味しいです。
貝割れ大根って何ですか?
貝割れ大根は、スーパーに行くとタイムセールで特価で販売されていることが多いので節約志向の人でも購入しやすい野菜です。
貝割れ大根は名前に大根という言葉が含まれているのに、見るからに全然白い大根のような形をしていないと疑問に思っている方いますよね。
貝割れ大根はひょろひょろした茎と葉を食べる野菜で、普通の大根は白く太った根っこを食べる野菜です。
貝割れ大根と普通の大根は食べる部分が違う野菜ですがどちらも大根なんです。
なぜ大根なのかというと、貝割れ大根は大根の新芽のことで、普通の大根は根っこが肥大したものだからです。
また、最近、かいわれスプラウトといわれる野菜が人気がありますが、スプラウトとはタネが発芽してから7~10日くらいの葉と茎を食べる芽もの野菜(新芽野菜)のことです。
つまり、かいわれスプラウトは貝割れ大根(貝割れ系のスプラウト)のことで、かいわれスプラウトも貝割れ大根もどちらも同じ野菜(アブラナ科の大根の新芽)です。
貝割れ大根は家庭菜園をしたことがない方でも自宅のキッチンで種から簡単に栽培できる野菜なので、興味がある方は種から育ててみてはいかがでしょうか。
貝割れ大根の栄養素
貝割れ大根はひょろひょろしている茎と小さい葉を食べる野菜なので、いかにも栄養が少ないように思えますが、実は最近注目されている栄養価の高い野菜です。
貝割れ大根が特に優れている栄養分は、βカロテン(抗酸化効果)、ビタミンK(出血時の凝固)、ビタミンC(抗酸化作用により細胞の老化を防ぎ美肌効果)というビタミン類が多く含まれている点です。
その他には、イソチオシアネート、ジアスターゼ、メラトニンという成分も多く含まれています。
- イソチオシアネート
- ピリッと辛い辛味成分です。抗がん作用や抗酸化作用があるといわれています。
- ジアスターゼ
- 胃もたれをよくする消化酵素です。胃の状態を正常に整える作用があります。
- メラトニン
- 不眠症の改善に役立つ睡眠ホルモンです。免疫力を高める効果もあります。
貝割れ大根のカロリーはどうかというと、100g当たり21kcalなのでカロリーは低いです。
したがって、普通に食べても栄養価が高く、ダイエット時に食べても効果が期待できる野菜です。
なお、貝割れ大根と同じような容姿でブロッコリースプラウトという野菜がありますが、どちらもアブラナ科の新芽なので栄養価は高いです。
貝割れ大根は少しピリッとする味なので料理の脇役として活躍しますし、サラダとして他の野菜と一緒に食べると美味しくいただけます。
2.貝割れ大根の栽培手順
貝割れ大根は、土を使わなくても水耕栽培(水だけで肥料なし)で簡単に育てられます。
貝割れ大根の育て方は、種撒きした後に草丈が6cmになるまでは暗い場所で育てて、その後は明るい場所に移動させて葉が緑色になるまで育てるだけです。
栽培適温は15~25℃、栽培期間は約10日間で、大きく育った貝割れ大根の収穫ができます。
以下に、水耕栽培の貝割れ大根の育て方を紹介しますので参考にしてみてください。
道具の用意
貝割れ大根を育てる時は、まずは栽培に必要となる次の4つの道具を揃えましょう。
貝割れ大根栽培で用意するもの
- 種:貝割れ大根用の種を用意してください。普通の大根の種は殺菌処理されているので使わないでください。
- ザル:種を入れてバケツに落ちないようにするのに使います。100円ショップで売っています。
- バケツ:根に水を供給するのに使います。100円ショップで売っています。
- 箱:光を遮断するのに使います。
道具は100円ショップを活用すると費用の節約ができます。
また、ホームセンターに行くと貝割れ大根用の水耕栽培容器というものが売っていますので活用してみてください。
おすすめの貝割れ大根の種
商品名:中原採種場 かいわれ大根(60ml)
貝割れ大根の種を購入する時は、価格が安く少しでも量が多く入っている商品がおすすめです。
貝割れ大根の種はホームセンターでも購入できますが、インターネットショップで販売されている中原採種場の貝割れ大根の種は価格が安く量が多いのでリーズナブルです。
種撒き
貝割れ大根の栽培適温は15~25℃です。寒いと生長するスピードが遅く、暑いと早くなります。
ザルとバケツの使い方ですが、ザルは水を入れたバケツの上側に置いて使いますので、まずは、ザルの中に重ならないように種を撒きます。
次は、バケツに水を入れるのですが、入れる量は種が少し浸るくらいです。
種が完全に水の中で浸る状態になっていると発芽が悪くなるので少し浸るくらいにしてください。
なお、水は衛生面のことを考えて1日1回新しいものと取り替えてください。水は水道水を使い、肥料を入れる必要はありません。種の中に養分があるので肥料がなくても大きくなります。
暗い場所に置く
貝割れ大根は種撒き後草丈が6cmくらいになるまでは光が当たらない暗い場所で育てますので箱を被せてください。
※キッチン周りの収納スペースなどの光が当たらない空間を活用すると光が当たらない場所を作る箱はいりません。
種が発芽した後に気を付けなければいけないことは、発芽して根が伸びてからは雑菌が繁殖しやすいので水は毎日新しいものに取り替えることです。
バケツに入れる水の量は、空気を根に供給しないといけないので根の半分くらいが浸かる程度です。できれば朝と夜の2回の水替えが適していますが時間がない方は最低でも1日1回の水替えはしてください。
種撒きしてから発芽するまでの日数は1~3日です。発芽した後は茎と根がどんどん伸びていきます。
貝割れ大根の発芽
貝割れ大根の根
明るい場所に移動させる
貝割れ大根の草丈が6cmくらいになったら明るい場所で育てますので窓際に移動させてください。
貝割れ大根に光を当てる目的は葉を光合成させ緑化させる為です。
貝割れ大根の葉に光が当たるようになると黄色だった葉の色が段々緑色に変化します。
緑化させる日数は約1~3日間です。
収穫
種撒きから収穫までに必要な期間は約10日間です。葉が十分に緑化したら収穫します。
貝割れ大根を食べる時に気を付けることは、雑菌が繁殖しやすいので水で綺麗に洗ってから食べることです。
貝割れ大根は根も食べることができるので、根元の箇所で切って茎と葉だけを食べても、根元の箇所で切らずに根・茎・葉の全てを食べても構いません。
しかし、黒く変色している部分がある時は傷んでいるので食べない方がいいです。
また、変な臭いがする時は確実に腐っていますので食べないようにしてください。
傷んで黒ずんだ貝割れ大根の茎
傷んで黒ずんだ貝割れ大根の葉
傷んで黒ずんだ貝割れ大根の根
以下に、貝割れ大根の栽培中に注意しなければいけないことをまとめましたので栽培時の参考にしてください。
貝割れ大根栽培のpoint
- 種が濡れていないと発芽しません。
- 気温が高いと腐りやすいです。
- 雑菌が繁殖しやすいので水替えは1日1回以上が適しています。
- 葉を緑化させてから収穫します。
- 収穫時に黒く変色しているものは捨ててください。
- 食べる時はよく水洗いしてください。
家庭菜園初心者の方でも簡単に栽培できるので興味がある方はチャレンジしてみてください。
(記事作成日:2018年7月1日、最終更新日:2023年1月21日)