資産運用の方法は様々あり、資産運用の違いでリターンとリスクは変わる

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銀行通帳を見る女性

昭和の時代の時では、お金を銀行に預けていれば3%くらいの金利は普通に付いていましたが、現在では銀行にお金を預けていても金利は無いに等しい時代となりました。

資産を増やすには、収入を増やして無駄な支出を減らせば簡単に増えていきますが、現在では給与アップも少ない世の中なので収入を増やすことは難しくお金を増やす方法を自分で探さなければいけません。

お金を増やす方法としては、

  • 定期預貯金
  • 個人年金保険
  • 債券投資
  • 投資信託
  • 株式投資

などの方法があります。

定期預貯金、個人年金保険は、銀行や保険会社が倒産しなければ満期時に元本以上のお金を受け取ることができます。

債券では、社債なら会社が倒産しなければ、国債なら国が破綻しなければ満期時に元本以上のお金を受け取ることができます。

投資信託や株式投資では、運がいいと資産を大きく増やすことができる半面元本以下となるリスクがあります。

このように、資産運用の方法によっては元本割れすることもあります。資産を増やそうと思って始めた資産運用で逆に資産が減ってしまってはやる意味がないのでリターンとリスクをよく考えてから行いましょう。

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定期預貯金

定期預貯金とは、1カ月~5年という期間をあらかじめ定めてお金を銀行に預けて、その満期日を迎えるとその見返りとして元本に金利を加えたお金を受け取ることができる金融商品です。

定期預貯金を始めるには、銀行で定期預貯金の口座を作って始めます。

定期預貯金の特徴としては元本割れは起きませんが、最近の傾向では金利が低すぎるのでお金は増えません。

変動金利でも固定金利でも0.1~0.2%くらいの金利なので大差はなく、少しでも金利が高い銀行を見つけて定期預貯金することが必要です。

定期預貯金を途中解約すると中途解約利率が適用されて少ない金利がさらに少なくなるので注意しましょう。

定期預貯金の他には、総合口座から定期預貯金口座の方へ毎月引き落としするようにして積み立てていく積み立て定期預貯金でお金を貯める方法もあります。

また、勤務先に次のような財形貯蓄制度があれば利用するのがお得です。

  • 一般財形貯蓄:何の目的でも貯めることはできますが利息は課税されます。
  • 財形住宅貯蓄:マイホームを取得する目的で貯めるものです。通常の利息には20.315%課税されますが550万までは非課税となるのがメリットです。
  • 財形年金貯蓄:老後の生活資金を貯蓄する目的で貯めるものです。60歳になるまで引き出せないのがデメリットです。通常の利息には20.315%課税されますが550万円までは非課税となるのがメリットです。

一般財形貯蓄は課税されるのでメリットはないと思われますが、一般財形貯蓄、財形住宅貯蓄、財形年金貯蓄のどれかを1年以上行い貯蓄額が50万円以上になれば、財形住宅融資を利用することができるようになるのがメリットです。

個人年金保険

年金の種類には、国が運用している公的年金と自分で保険会社で加入する私的年金があります。

個人年金保険とは、自分で保険会社で加入する私的な年金のことで、公的年金だけでは老後の生活が不安という方は個人年金保険に加入しましょう。

個人年金保険のメリットとしては、満期を迎えた時は払い込んだ保険料よりも多くの額を年金として受け取れることです。
※支払った保険料に年率0.5~1.0%くらいの利率を加えて貯蓄していくのと同じようなものです。

また、ある条件を満たせば金額は少ないですが所得税の控除ができることもメリットです。

個人年金保険の種類としては、5年や10年などの期間を決めて受け取る確定タイプの年金が一般的で、年金額は払い込んだ保険料に応じて受け取り額が決まります。
※生きている間受け取れる終身タイプの個人年金保険もあります。

デメリットとしては、個人年金保険を満期を迎える前に途中解約すると支払った保険料の総額よりも受け取る解約返戻金は少なくなるので注意しましょう。

満期日は60歳や65歳とすることが多く払い込み期間が長いので、無理なく払い込める金額を設定し満期日まで運用しましょう。

債券投資

債券とは、国や企業がお金を集める為に償還期限と利率を定めて発行する有価証券のことです。

企業は新規事業を始めたり既存の事業の規模を大きくしたりする為にお金が必要となりますね。

そんな時は、債券を発行して自分の企業へ投資してくれる投資家へ向けて債券を売り出せばお金を集めることができます。

簡単にいえば、企業が発行した債券と引き換えに投資家からお金を受け取り資金集めをしているということです。

債券には、償還日という借りたお金を返す日があらかじめ決まっていますのでその日を迎えると投資家へ元本は全額払い戻され、貸したお金には当然利息が加えられるので、投資家はその利息分が利益になる仕組みです。

債券の種類には、国や地方公共団体が発行する公共債(国債・地方債など)と株式会社が発行する社債があります。

公共債は国や地方公共団体が破綻すれば紙切れとなり、社債は会社が倒産したら紙切れになるので注意が必要ですが、社債よりも公共債の方が紙切れになるリスクは少ないので国債への投資が人気があります。

国債は、国が発行する債券なので国が破綻しない限り満期時に元本と利子を受け取ることができるので、安心して投資するなら個人向け国債で運用しましょう。
※満期を迎える前に換金すると元本割れするリスクがあるので注意すること。

個人向け国債の種類には、固定金利型3年満期、固定金利型5年満期、変動金利型10年満期があります。

金利が高いのは変動金利型10年満期ですが、高いといっても年利は0.15%くらいです。昭和の時代は2%くらいあり、その時代と比べるとお得感は全くありません。

個人向け国債は、銀行や証券会社で購入できます。

社債の特徴としては、企業が発行しているので倒産リスクがあり年利は国債よりも高いですが、償還日を迎える前に企業が倒産したら紙切れになるので信頼できる企業を見極めて投資してください。

社債を購入する時は、信用格付け機関が評価した格付けを目安にして購入しましょう。

信用格付け機関は、AAA、AA、A、BBB・・・などの記号で企業を格付けします。AAAと評価された企業は信用力が一番高いという意味なので、信用力ができるだけ高い企業の社債に投資しましょう。

社債は、証券会社で購入できます。

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投資信託

投資信託とは、ファンドマネージャーという投資経験豊富な運用のプロが投資家から集めたお金を投資家に代わってさまざまなものに投資して、利益を上げて投資家に還元する金融商品です。

自分では株式投資の経験と知識はなく、どの銘柄の株を購入すればいいのかわからないので、自分で株式を購入して運用するのはちょっと無理という人に投資信託はおすすめです。

投資信託での運用方法は、基本的には安い時に買って高い時に売ることです。価格が安い時を見極めることは困難なので、少額で毎月1回ずつ買い続けて長期間保有して買い付けた価格よりも高くなったら売り抜けるという運用方法がいいでしょう。

買い付ける資金として1万円くらいあれば投資信託は購入できるので少額で積み立てていくといいです。また、償還日が決まっている商品はその日を迎えると強制的に運用が終わるので無期限のものを選ぶようにしてください。

投資の種類について
投資信託の投資の種類としては、大きく分類すると債券型、株式型、不動産型の3種類があります。

  • 国内債券型:国内の国債、公社債に投資
  • 国内株式型:国内の株式に投資
  • 外国債券型:海外の国債、公社債に投資
  • 外国株式型:海外の株式に投資
  • 国内不動産型:国内の不動産に投資
  • 海外不動産型:海外の不動産に投資

運用方法の種類について
投資信託の運用方法としては、インデックス型とアクティブ型の2種類があります。

インデックス型(パッシブ型)
日経平均株価(構成銘柄の株価を平均した株価)やTOPIX(時価総額で算出)などの指標に連動して動くように運用する商品のことです。日経平均は株価が高い株に影響を受け、TOPIXは時価総額が大きい株に影響を受ける特徴があります。
※日経平均株価やTOPIXなどの指標を別の言葉ではベンチマークといいます。
アクティブ型
日経平均株価などの指標を上回るように運用する商品のことです。

リターンとリスクについて
投資信託のリターンとリスクの関係として次のようになります。

  • 国内債券:リターン小、リスク小
  • 外国債券:リターン小、リスク小(先進国よりも新興国の方がリスク大)
  • 国内株式:リターン中、リスク中
  • J-REIT:リターン中、リスク中
  • 海外株式:リターン大、リスク大(先進国よりも新興国の方がリスク大)
  • 海外REIT:リターン大、リスク大

また、グロース型といって成長している企業に投資する商品はリスクが大きく、バリュー型といって割安になっている株に投資する商品はリスクは小さい傾向があります。

コストについて
投資信託には次のようなコストがかかります。

  • 信託報酬:商品を保有している間ずっと支払うコスト
  • 信託財産留保額:商品を解約(売却)した時に支払うコスト
  • 販売手数料:商品を購入する時に支払うコスト

信託報酬と信託財産留保額が安い商品を選ぶとお得です。販売手数料は無料の商品がいくつかあるので探してみてください。

購入前に気を付けること
投資信託を購入する前に、次のことを守りましょう。

  • 何に投資した商品で、運用パフォーマンスはどのくらいで、分配金はいくらもらえてという内容を、目論見書と運用報告書で確認すること
  • 投資信託の価格(基準価額)は株式と同様に日々変動するので元本割れすることを理解すること
  • それぞれの商品にはどのような特徴があるのか理解したうえで選ぶこと
  • 内容がよくわからない商品はむやみやたらに購入しないこと

投資信託は銀行や証券会社で購入することができます。

株式投資

株式投資とは、企業が発行した株券を購入して株主となり、企業価値が高まって株価が上がった時に株券を売却して売却益を得る投資方法です。

株式投資では、キャピタルゲインといわれる買った時と売った時の株の価格の差額による売却益の他には、インカムゲインといわれる配当金や株主優待の収益も受け取ることができます。

株式投資での正しい運用方法は、安い時に買って高い時に売ることです。

株の価格は基本的には業績のいい悪いで動きますが、業績が悪化していないのに値下がりしたり、業績がよくないのに人気化して値上がることもあり、思い通りに株価は動かないことが株式投資の難しいところです。

株式投資を成功させるには、10年間保有できる余裕資金で倒産しないだろうと思われる有名企業の株(優良株)を積極的に買い、どのような事業をしている企業なのか理解できない株は買わないようにすることが成功の秘訣です。

お金を効率よく増やそうと考えている方は、株式投資をしてみるのがいいです。また、投資信託でインデックス型を購入している方は、個別銘柄への投資に挑戦してみるのもいいです。

投資信託のインデックス型では価格の変動は大きくありませんが、個別銘柄は大きく価格が動くことは多々あるので、個別銘柄に投資すると高いリターンを期待できます。但し、リスクは高くなるので気をつけましょう。

株は証券会社で購入することができます。

(記事作成日:2017年3月26日、最終更新日:2017‎年6‎月8‎日)

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