スマホのデータ通信速度は電波の種類によって変わる

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スマホのデータ通信速度の違い

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カテゴリー
PC・家電の悩み
ジャンル
スマホの通信速度と格安SIMの基礎知識
目的(解決できる悩み)
スマホでデータ通信を行う時に使う、3G、LTE、4G、Wi-Fiの電波の速さがわかるようになること
目次
1.デジタルカメラの特徴と選び方の基礎知識
3G、LTE、Wi-Fiを使ったスマホのデータ通信速度はどのくらい?
Wi-Fiでつなげるとデータ通信量は可算されないってホント?

1.スマホのデータ通信速度の基礎知識

スマホからインターネットに接続してホームページや動画を見たりするには携帯電話会社(キャリアといわれているドコモ、au、ソフトバンク)の携帯電話用の電波(3G、LTE、4G)を使って接続することが普通です。

また、携帯電話会社の電波ではなくWi-Fi(無線LAN)を使ってもインターネットに接続することはできます。

携帯電話用の電波(3G、LTE、4G)とWi-Fiの電波の通信速度を見ていきましょう。

3G、LTE、Wi-Fiを使ったスマホのデータ通信速度はどのくらい?

街中でスマホを操作

スマホは、手の平サイズのパソコンに電話機能が付いたような機器で、主に、ホームページを見る、LINEでメッセージのやり取りをする、Skypeで通話するなどインターネット経由で通信をすることに使われています。

また、スマホとガラケーを両方契約して、データ通信はスマホ、音声電話はガラケーで契約するという使い分けをしている方も多くいます。

データ通信を行うには、携帯電話用の電波(3G、LTE、4G)かWi-Fi(無線LAN)で接続しなけらばなりません。

まずは、携帯電話用の電波である3Gのデータ受信時の通信速度の比較をします。
※データ受信時とは、スマホ端末へ向けて送られてくるデータのことです。

3G(第3世代)でのデータ受信時の最大の通信速度
  • ドコモ:14.4Mbps
  • au:9.3Mbps
  • ソフトバンク:14.4Mbps

ドコモとソフトバンクはW-CDMA、auはcdma2000という通信方式を使っているのでドコモとソフトバンクの通信速度は同じです。

3GのGとは世代(ジェネレーション)という意味で使われているので、3Gとは3世代目の通信サービスのことを表します。

3Gの初期の頃は、ドコモではFOMAという名称でデータ受信時の最大通信速度は384kbpsでしたが、14.4Mbpsまで速度を上げて現在に至っています。

初期の頃を3G、後期の頃を3.5Gと区別することもあります。

次は、携帯電話用の電波であるLTEのデータ受信時の通信速度の比較をします。

LTE(第4世代)でのデータ受信時の最大の通信速度
  • ドコモ:375Mbps
  • au:225Mbps
  • ソフトバンク:350Mbps

LTE(Long Term Evolution)とは、3Gでのデータ通信速度を大幅に向上させた技術のことです。

LTEの初期の頃は100Mbps~150Mbpsの通信速度でしたが、現在では複数の周波数を束ねて同時に利用するキャリアアグリゲーションという技術を使って通信しているので大幅に向上しています。

LTEで通信すれば3Gで通信するよりも約15倍速くなり、LTEのことを4世代目の通信サービスともいわれています。正確には、LTE-Advancedのことを4G(第4世代)といいます。

このように、LTEの登場によりスマホが高速でデータ通信できるようになり世の中に普及し始めました。

ちなみに、第1世代と第2世代の頃の通信速度はどうだったのかというと、

1G(第1世代)
  • アナログ方式の自動車電話のことでデータ通信はまだ普及していません。
2G(第2世代)
  • データ受信時の最大の通信速度:9600bps
  • デジタル方式の携帯電話のことで、パソコンに携帯電話をつないでパソコンでメールを送受信する人が徐々に増えてきました。
2.5G(第2.5世代)
  • データ受信時の最大の通信速度:28.8kbps
  • iモード、EZwebなどのデータ通信を行うサービスが提供され始めて、携帯電話の画面でメールやホームページを見ることができるようになりました。

というように、昔と現在の通信速度を比べたら比較にならないくらい昔は低速だったので、動画をダウンロードしたら1時間以上かかることは当たり前の時代でした。

では、最近メジャーになったWi-Fi接続で使うWi-Fiの通信速度はというと、

Wi-Fiの電波での最大の通信速度
  • IEEE 802.11ac:一般的な通信速度は866Mbps
  • IEEE 802.11n:一般的な通信速度は300Mbps
  • IEEE 802.11g:54Mbps
  • IEEE 802.11a:54Mbps
  • IEEE 802.11b:11Mbps

なので、IEEE 802.11ac、nのWi-Fiの電波を使えばLTEと同じくらいの速度で高速データ通信ができます。

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Wi-Fiでつなげるとデータ通信量は可算されないってホント?

フリーWi-Fi

Wi-Fiとは無線LANのことです。データ通信はできますが音声通話はできない特徴があります。

携帯電話会社と契約しなくても使うことができる電波なので、Wi-Fiの電波自体には利用料金はかからずデータ通信量にも制限はありません。

但し、Wi-Fiスポット(アクセスポイント)の利用料金として必要な場合もあります。

携帯電話会社の電波を使う時は、契約しているプランの2GBや5GBというデータ通信量を毎月気にしてインターネットに接続しなければいけませんね。特に動画を観るとデータ通信量が大きいのですぐに上限になってしまいます。

もし、契約しているプランのデータ量を超えてしまうと速度制限がかけられてしまうので、通常では150Mbps程あった通信速度が月末まで128kbpsに落とされてしまいデータの送受信がサクサクできなくなります。

そのような状況を回避するには、Wi-Fiの電波を使ってデータ通信するかプランをより大きいデータ量のものに変えるかの方法がありますが、データプランを大きくすると月額料金が増えるので現実的ではありません。

そのような時は、Wi-Fiの電波で接続すれば解決します。

スマホは元々初期設定では接続先の優先順位が次のように設定されています。

  1. Wi-Fi:最大速度一般的に300Mbps
  2. LTE(4G):最大速度375Mbps
  3. 3G:最大速度14.4Mbps

この順番で優先順位が高い方からインターネットにつなげていきます。

ですので、Wi-Fiでつながる場所ではWi-Fiで接続する、Wi-Fiがつながらない場所では携帯電話会社の電波(3G、LTE、4G)でつなげるのが賢い方法です。

Wi-Fiの電波を使えば携帯電話会社の電波とは違う経路を通ってインターネットにつながるのでデータ通信量はカウントされません。

スマホでインターネットに頻繁につながない人にはあまりお得感はありませんが、小さいデータ量のプランを契約して月額料金を節約しているが動画をたくさん観る人やインターネットに頻繁につなぐ人は積極的にWi-Fi接続した方がお得です。

Wi-Fi接続はどこの場所でできるのかというと、自宅に設置してあるWi-Fiルーターや街中にあるWi-Fiスポット(公衆無線LAN)でインターネットに接続できます。

Wi-Fiルーター
光回線やADSLなどのインターネット回線を引いた時に初めから設置されていることもあります。Wi-Fiルーターが設置されていない時は、家電量販店で購入して自分で設置してください。
Wi-Fiスポット
ファミレス、コンビニ、カフェ、マクドナルド、ショッピングセンターなどの建物の中やその近隣、電車やバスの中又は駅、街中などいたるところに設置されています。
Wi-Fiスポットの種類は、無料と有料の2種類があります。
無料で利用できるWi-Fiスポットでは、ファミリーマート、セブンイレブン、ローソンなどが有名で、1日当たりに接続できる回数と時間を制限してサービスを提供しています。
有料で利用するWi-Fiスポットでは、ドコモ、au、ソフトバンクが運営しており契約内容によっては無料で利用できます。

Wi-Fiの電波は、Wi-FiルーターやWi-Fiスポットから距離が離れると弱くなってつながりにくくなり、人混みの中では接続できる上限に達していてつながらないこともありますので注意して使ってください。

(記事作成日:2016年12月18日、最終更新日:2021‎年11‎月13‎日)

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