定期保険の基礎知識を身につけて概要を理解しよう

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定期保険(掛け捨て保険)の基礎知識

定期保険って何ですか?

夫の死亡保険金を妻が受け取る

定期保険とは、契約期間に定めがある生命保険のことで、保険の契約期間内に被保険者(保険の保障の対象となる者)が死亡した場合に限り死亡保険金が保険会社から受取人へ支払われます。

では、定期保険の契約期間内に被保険者が死亡しなかった場合はどうなるのかというと、受取人は死亡保険金を受け取ることはできませんし、契約期間が終わり満期を迎えてしまうと払い込んだ保険料は一切戻ってきません。

定期保険という漢字だけを見ると、銀行の定期預金のように満期後に利息がついてお金が戻ってくるようなイメージを勝手に持ってしまいますが、支払った保険料は1円たりとも戻ってきませんので注意してください。

また、定期保険を契約期間内に途中解約した時は解約返戻金は全くないか又はあったとしても微々たる金額なので、定期保険は掛け捨てタイプの保険ともいわれています。
※解約返戻金(かいやくへんれいきん)とは、加入している保険を途中解約した時に契約者へ払い戻されるお金のことです。

最近の定期保険は、途中解約しても解約返戻金を払わないようにすることで保険料を少しでも割安にする無解約返戻金型が主流となっています。
※解約返戻金があるタイプの定期保険でもほとんど戻ってこないので期待しないでください。

上記の説明だけを読むと、定期保険に加入しても何も得することはないように思われますが、定期保険は終身保険や養老保険よりも保険料が安く、さらに大きな保障が得られるというメリットがあります。

このように、定期保険は、月々の保険料を掛け捨てで安くする代わりに保険の有効期限を迎えるまでは大きな保障で被保険者は守られるという特徴がある保険となります。

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定期保険への加入が適している人とは

生命保険といえば終身保険が有名ですが、定期保険は終身保険よりも保険料が安いので生活費に余裕がない若い世代に人気がある保険です。

定期保険の特徴は、毎月安い保険料ですが大きな保障を得ることができるので、保険期間の満期を迎える前に被保険者が亡くなったら、少ない保険料で高額の死亡保険金を受け取ることができます。

まさに宝くじみたいな感じの保険ですよね。いくら保険料が安いからといっても20歳から60歳になるまで40年間保険料を払い続ければ100万円くらいになり、満期になっても満期保険金はなく、被保険者が死亡しなければ1円たりとも保険金を受け取ることはできないので、ライフサイクルに変化が生じたら保険の見直しを考えるようにしてください。

定期保険の加入が適している人や時期は、

  • 稼ぎ頭の夫が亡くなってもらったら生活費に困る
  • 子供の教育費が多すぎて生活費に余裕がない

という時です。

定期保険は掛け捨てタイプの保険なので加入すると損した気分にはなりますが、子供が成人するまで稼ぎ頭の夫を被保険者として加入する方法が定期保険の賢い利用方法となります。

ある期間のみ死亡保障が欲しいだけなので掛け捨てでもいいと割り切れる人は定期保険に契約、健康な身体のまま満期を迎えた時に支払った保険料は戻ってきてほしい人は終身保険か養老保険に契約することが向いています。

定期保険は、満期になっても支払った保険料は戻ってこないので保険内容を理解してから加入するようにしましょう。また、定期保険は万が一何かあった時の為に備える保険なので、ムダだと思えば加入しないことで節約につながります。

最近の定期保険は、死亡時の保険金額が2000万円くらいまでは健康診断書は無しでも本人の告知のみで加入できる保険が多くあるので加入しやすいです。

定期保険は、保険料が安く保障額も大きいことが特徴の掛け捨て型の保険なので、終身保険(一生涯保障される保険)ではないことを認識しておいてください。

定期保険に加入して落とし穴にはまることもある

定期保険は保険料が安いのなら加入しようかなと購買意欲が湧きますよね。

しかし、定期保険は保険料が安いなりの理由がありまして、満期までに死亡しないと保険金は受け取れない、満期を迎えると払い込んだ保険料は1円も戻ってこないのです。

定期保険の保険金が受取人に支払われる条件は、「契約期間中に被保険者が死んでくれたらお支払いします」ですよ。今まで定期保険の保険金の支払いの条件を勘違いしていた方は考え方を見直してください。

定期保険は保険料が安いといっても、1000万円の死亡保障のプランを60歳になるまで契約すると軽自動車が1台買えてしまうくらいの保険料の総額を満期を迎えるまでに支払うことになるので、そう考えると定期保険は決して安いものではないことがわかります。

それに、定期保険は満期を迎えても保険料は戻ってきませんので、本当に必要なのかよく考えてください。

生命保険はどれかに入っていれば安心できるというものではなく、自分にとって適切な保険に加入することで保険の力が最大限に発揮できるようになります。

せっかく働いて稼いだ給与を目的に合っていない保険に加入して保険会社に保険料を支払い続けていればお金がムダになってしまいます。

保険はどれでも同じではありません。掛け捨てタイプの保険はだらだらと長い期間契約し続けないことが、保険料のムダをなくすコツになります。

(記事作成日:2017年2月12日、最終更新日:2017‎年12‎月20‎日)

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