FXのメリットを覚えて外国の通貨への投資の始め方

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FXの基礎知識

FXで何ができるの?

FXの利益と損失のイメージ図

最近はFXという言葉をよく耳にするようになりましたね。

FXの本を読むと通貨がどうのこうの書かれていますが、FXとは外国為替証拠金取引のことで2国間での異なる通貨の交換(両替)のことをいいます。

外国為替市場には、銀行と銀行の間で取引するインターバンク市場と、銀行と企業、銀行と個人の間にFX会社が仲介する対顧客市場があります。

通貨の交換といわれてもイメージがわかない方は、海外旅行に行く時に日本円を両替所の窓口に出して外国の通貨と交換(両替)するイメージを持ってもらうとわかりやすいと思います。

  • アメリカへに旅行に行く時は日本円からアメリカドルへ
  • オーストラリアへ旅行に行く時は日本円からオーストラリアドルへ
  • 中国へ旅行に行く時は日本円から中国元へ

というように、目的の通貨に交換しますよね。そして、日本に帰国する時は外国の通貨から日本円に交換しますよね。

現在の外国為替市場は固定相場制ではなく変動相場制なので、例えば、1ドル100円の時に日本円をドルに交換し、その後に1ドル105円の時にドルを日本円に交換すると、5円分得することになります。

このように、FXは外国の通貨のレートの変動を利用して、買ったり売ったりして利益(為替差益)を得ることができます。

その逆に損をすることもあります。

例えば、1ドル100円の時に日本円をドルに交換し、その後に1ドル95円の時にドルを日本円に交換すると、5円分損することになります。

このように、FXは外国の通貨のレートの変動により買ったり売ったりして損失(為替差損)を被ることもあります。

しかし、為替差益も為替差損も為替レートが変動することによって生まれるものなので、為替差益がでるように上手に取引すれば資産を大きく増やすことが可能となります。

FXは、スマホかパソコンとインターネット回線があれば簡単に始めることができ、現在では株式投資と並んで人気がある投資方法の1つになっています。

FXは株よりも怖い投資方法なの?

FXは決して株よりも怖い投資方法ではありません。FXで資産が減っていくという方はポジション管理ができていないことが原因だからです。

株でも同じことが言え、投資していた企業が上場廃止になれば投資していた資産は大きく減ってしまいます。また、現物で取引していれば資産はゼロ円よりも低くなることはありませんが、信用取引をしていればマイナス資産になることもあります。

なぜならば、業績が悪い株を空売りしていたら意味不明に株価が上がりだして2倍の株価になった、景気減速で株価が1/2倍に暴落したなどに巻き込まれることがあるからです。

業績が悪い株を空売りしていたら、急に上がりだして株価が2倍になるということは普通に起きていることですし、大きな暴落は最近では7年周期で起きています。
※株式市場は予測できない方向へ株価が動きだすことはよくあります。シャープといい、東芝といい、タカタといい、あんな意味がわからない値動き誰も予測できないと思います。

取引金額を比べてみると、東証1部の取引金額は1日当たり2兆円しかありませんが、外国為替市場はすべての通貨を合わせた1日の取引金額は約500兆円になり、為替レートは動き出した方向へ数週間動くというクセがあるので、FXはコツをつかめば株よりも単純な動きをしやすく始めやすいと思います。

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FXを始めるメリット

FXのメリットとしては、手数料がとても安い、金利(スワップ金利)が高い、レバレッジを効かすことができるの3点があります。

手数料が安い

外貨貯金やFXの手数料のイメージ図

FXの1つ目のメリットは手数料が安いことが挙げられます。

外貨を買って貯金する目的なら銀行で外貨貯金をすれば同じことではないかと思われますが、FX取引業者を活用すれば銀行よりも安い手数料で外貨が購入できるメリットがあります。

例えば、1オーストラリアドルを銀行で外貨貯金する時とFX取引業者で取引する時の手数料を比べてみると次のようになります。

大手銀行の場合
日本円からオーストラリアドルに交換(買う)する時に2円、オーストラリアドルから日本円に交換(売る)する時に2円必要なので合計4円。簡単にいえばスプレッドが4円ということです。
ネット銀行の場合
日本円からオーストラリアドルに交換(買う)する時に45銭、オーストラリアドルから日本円に交換(売る)する時に45銭必要なので合計90銭。簡単にいえばスプレッドが90銭ということです。
FX取引業者の場合
スプレッドが1.2銭なので手数料は1.2銭です。

※スプレッドとは、買い値から売り値を引いた差額のことです。買い値と売り値は常に開きがあります。

手数料が4円、90銭、1.2銭といわれてもよくわからないと思いますので、オーストラリアドルを1万通貨往復で交換(買い売り)する時の手数料を計算して見ると次のようになります。

  • 大手銀行の場合:4万円
  • ネット銀行の場合:9000円
  • FX取引業者の場合:120円

さらにわかりやすくする為に、1オーストラリアドルの買い値が85円の時に1万通貨(85万円)を往復で交換すると次のようになります。

大手銀行の場合
85万円-4万円=81万円の現金を受け取れる。
(4円円安になれば元本と同じ値の現金が受け取れる。)
ネット銀行の場合
85万円-9000円=841000円の現金を受け取れる。
(90銭円安になれば元本と同じ値の現金が受け取れる。)
FX取引業者の場合
85万円-120円=849880円の現金を受け取れる。
(1.2銭円安になれば元本と同じ値の現金が受け取れる。)

※金利は考慮して計算していません。

このように、大手銀行よりもネット銀行の方が手数料はお得で、ネット銀行よりもFX取引業者の方が手数料がさらにお得であることがわかります。たとえ金利を考慮しても大手銀行では外貨貯金はしない方が無難ではないでしょうか。

金利が高い

FXの金利の説明

FXの2つ目のメリットは金利(スワップ金利)が高いことが挙げられます。

スワップ金利とは、2国間の通貨の金利差のことで、金利が高い国の通貨を買って保有すると保有している間毎日金利がもらえます。

例えば、次のようなAの国の通貨とBの国の通貨があり、Aの国の通貨を買って保有すると、

  • Aの国の通貨の金利:5%
  • Bの国の通貨の金利:1%

スワップ金利=Aの国の通貨の金利-Bの国の通貨の金利=5%-1%=4%となり、4%の金利を受け取ることができます。

実際の話では、オーストラリアの通貨を買って保有すると、

  • オーストラリアの政策金利:1.5%
  • 日本の政策金利:0.1%

なので、1.5%-0.1%=1.4%の金利がもらえることになります。
※銀行でオーストラリアドルの外貨貯金をしても金利は0.8%くらいなのでFXの方が断然お得です。

FXで取引できる主要通貨の政策金利は、

  • アメリカ:1.25%
  • ユーロ:0%
  • イギリス:0.25%
  • オーストラリア:1.5%
  • ニュージーランド:1.75%
  • カナダ:0.5%
  • スイス:-1.25%
  • 南アフリカ:7%
  • 日本:0.1%

などがあります。

気を付けないといけないことは、政策金利は毎月変動し、日本よりも金利が低い国の通貨を買うと金利をもらうのではなく支払うことになるので注意しましょう。
※現在は、ユーロとスイスフランは日本よりも金利が低いです。

レバレッジを効かすことができる

FXのレバレッジの説明

FXの3つ目のメリットはレバレッジを利用できることが挙げられます。

レバレッジとは、てこの原理のことで少ない資金で大きな取引ができます。

FXではレバレッジを効かせて元本以上の取引をすることが可能なので、外貨貯金のつもりでFXを始めるのならレバレッジが1倍となるように取引してください。

例えば、1ドル100円の為替レートなら、

  • レバレッジ1倍で取引するなら、1000通貨買うと10万円必要です。
  • レバレッジ2倍で取引するなら、1000通貨買うと5万円必要です。

FXのレバレッジは最大で25倍まで大きくできますが、レバレッジを大きくし過ぎると大きな損失を被ることがあるので5~10倍くらいで取引しましょう。
※FXでの取引と銀行での外貨貯金との違いは、証拠金がいるかいらないかです。FXでは、証拠金を担保として口座の現金残高よりも高額な取引ができる仕組みです。

銀行の外貨貯金でもFXでも為替変動により元本割れするリスクがあるのでよく考えてから行動してください。

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FX口座の準備方法

FX取引業者の選び方

FXの外貨投資

FXを始めるには、まずはFXの口座を開設しなければいけません。

現在ではFXの取引業者はたくさんあるので選ぶ時に迷ってしまいますが、手数料の安さ、スプレッドの小ささで選ぶのが賢い方法です。

昔は、新規注文・決済注文が約定するごとに手数料を取られていましたが、最近はどこのFX取引業者でも手数料は無料になっていることが多いです。
※銀行でも外貨の取引はできますが高い手数料がかかるので注意しましょう。

手数料の次は、スプレッドが小さいFX取引業者を選ぶようにしてください。

スプレッドとは、買い値(Ask)から売り値(Bid)を引いた差額のことです。
※いわゆる手数料みたいなもので、スプレッドの開きが小さいと少額ですが得をします。

例えば、スプレッドが0.3銭と0.2銭のFX取引業者を比べてみましょう。

1万通貨取引する場合
スプレッドが0.3銭では300円、スプレッドが0.2銭では200円となります。
10万通貨取引する場合
スプレッドが0.3銭では3000円、スプレッドが0.2銭では2000円となります。

このように、たくさんの数量取引するFXトレーダーにとっては、スプレッドが大きいか小さいかは大きな問題になり、利益の痛手になります。できるだけスプレッドが小さいFX取引業者を探しましょう。

手数料とスプレッドの他には、取引できる通貨ペアの種類も確認した方がいいでしょう。
※取引できる通貨ペアの種類はFX取引業者によって違うので、マイナーな通貨を取引したい方はよく調べてください。

インターネットから口座開設できますが、まずは数社から資料請求して比較検討した方がいいです。手数料が安い、スプレッドが小さい、取引できる通貨の種類が豊富な業者を選びましょう。

私が思うには、株式の値動きよりもFXの為替レートの動きの方が予想しやすいですし、少額でも取引できるのでFXで外貨投資を始めてみてはいかがでしょうか。

(記事作成日:2017年7月10日、最終更新日:2018‎年5‎月7‎日)

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