自分が標準体重かどうかはBMIを使って肥満度を計算すればわかる
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- 肥満体型から普通体型に戻すにはどうすればいいの?
- 目的(解決できる悩み)
- 肥満になる原因とBMI・標準体重の式が計算できるようになること
- 目次
- 1.ダイエットを始める前に知っておきたい基礎知識
- 運動をすればダイエットできるってホントなの?
- 肥満になる本当の原因は何?
- 2.自分が肥満なのか痩せているのか知る方法
- BMIを使って肥満度を計算する
1.ダイエットを始める前に知っておきたい基礎知識
肥満になる主な原因は、炭水化物(糖質)や脂質の食材ばかりを食べ過ぎていることです。
スポーツジムに通って運動しても体に付いてしまった体脂肪は中々落とせないものですよね。
ダイエットを成功させるには、いろいろな食材をバランスよく食べるように食生活を見直してください。
運動をすればダイエットできるってホントなの?
世の中には、炭水化物ダイエット、リンゴダイエット、ダイエットサプリメント、断食ダイエットなど、さまざまなダイエット方法がテレビや雑誌で取り上げられており、毎年何かしらのダイエット方法がブームになっていますね。
しかし、実際に話題になっているダイエット方法を試してみたけど効果はあまり感じなかったものも多いのではないでしょうか?
効果があるダイエット方法は人それぞれ違って、合う合わないがあると思いますが、やみくもにいろいろなダイエット方法を試すよりも、なぜ食べ物を食べないといけないのかという食べ物の栄養素の根本的な知識を身につけてからダイエットを始めた方が効率よく行えます。
例えば、たくさん食べ物を食べてもスポーツジムに通って運動すれば痩せると思われている方は注意が必要です。
体についてしまった体脂肪は1kg当たり7200kcalのエネルギーを蓄えているので、単純に考えると7200kcal分運動してカロリーを消費すると体脂肪が1kg減らせられることになります。
では、体重50kgの人が1時間運動するとどのくらいのカロリーが消費されるのかというと、
1時間の運動で消費するカロリー
- 水泳:500kcal
- ランニング:400kcal
- ウォーキング:200kcal
くらいが消費されるカロリーの大体の目安といわれているので、毎日スポーツジムに通って1時間そこそこ運動しても体脂肪は思うように減らせられないのが現状です。
このように、体脂肪を大きく減らすには相当量の運動が必要になり、体についてしまった体脂肪はなかなか減らせられないので脂肪を溜めこまないようにする対策が必要になります。
肥満になる本当の原因は何?
人は運動をする他にも、読書をする、テレビを観る、ふとんで寝るなどのように特に運動をしていない状態でも1時間あたり50kcal程度のカロリーを消費するので最低でも1日当たり1200kcalを食事から摂取しなければいけません。
しかし、ほとんどの人は家の中でじっとしているということは考えられず、仕事をしたり、外に出て歩いたり、趣味でランニングをしたりして体を動かして運動しているので1200kcalよりも多いカロリーが必要となります。
確かに運動をしている人の方がじっとしている人よりもカロリーは消費されますが、運動をするしないの問題の前に食事の量を減らせば過剰なカロリー摂取をすることはなくなります。
人が食べ物を食べる本来の目的は、美味しい食事を味わうためではなく体内に栄養素を補うためです。
美味しいからといって炭水化物(糖質)や脂質の食材ばかりを食べ過ぎていると、消費されなかったカロリー分は中性脂肪となって皮下や内臓に脂肪が蓄積されていきます。
ですので、肥満体型になってしまうのは食生活の乱れによるカロリーの過剰摂取が大きな要因となります。
少しくらいのカロリー摂取オーバーなら少し運動すれば解決できますが、大幅にカロリー摂取オーバーになってしまうと毎日1時間運動しただけではカロリー消費量が追いつかないということです。
食事で摂取するカロリーを減らせばいいということは、単に1回当たりの食事で食べる量を減らせばいいと思われますが、それをやってしまうと栄養が偏るようになるので体を作る為に必要な栄養素が摂取できなくなり、結果的に栄養不足になれば筋肉が低下、骨が作られず不健康になります。
※ヨーグルトやフルーツはヘルシーでダイエットに使う人は多いですが、1つの食材ばかり毎日食べてダイエットしていると栄養素が偏ります。
同じカロリー摂取量の食事でも、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルが含まれる割合が違うので1つの食材ばかり食べないでいろいろな食材をバランスよく食べるように食生活を見直し、摂取カロリーを抑えると同時に栄養素が多い食事をするようにしましょう。
2.自分が肥満なのか痩せているのか知る方法
自分の体重が肥満体型なのか痩せているのかを知る方法はBMIの式を使えばわかります。
また、自分の標準体重と1日に必要な適正のエネルギー量も式を使えば計算できますので気になる方は1度確かめてください。
BMIを使って肥満度を計算する
肥満とは、身長に対して体重が多すぎること又は体脂肪の割合が多すぎることです。
本当に太っている人は痩せないといけないなと自覚していると思いますが、普通の体重なのに太っている体型だと勘違いしてダイエットをしている人もみえます。
そこで、今現在の自分は肥満なのか痩せているのかを確認する為に、身長と体重から導き出し肥満度を表すBMI(Body Mass Index)という指数を下記の計算式から導き出してみましょう。
※BMIとは、18歳以上の肥満度の判定に一般的に使われている方法です。
- BMIの数値の意味
- 18.5未満:痩せている
- 18.5以上25未満:普通の体重
- 25以上:肥満体型
この計算式のように、BMI=体重÷身長の二乗をするだけで自分の体型は太っているのか痩せているのかが判断できます。
もし、BMIを計算した値が25以上になってしまった場合は肥満状態なのでBMI=22くらいになるように食生活を見直してください。
※日本肥満学会では、BMI=22の時を標準体重としており、この値の時は病気にかかりにくいといわれています。
普通体重の人は現状維持でもいいですが、痩せている人と肥満の人はBMI=22の時の体重が標準体重になるので、次の式を使って標準体重を計算してください。
また、標準体重から1日に必要な適正のエネルギー量が計算できるので、次の式で1日当たりの適正エネルギー量を計算すると、どのくらいのカロリーを摂取すればいいのか大体の目安がわかります。
※カロリーとはエネルギーのことです。体は臓器を動かして生きていくためにはエネルギーが必要です。
- 身体活動量の値
- 25kcal/kg~30kcal/kg:座っていることが多い人
- 30kcal/kg~35kcal/kg:普通の生活をしている人
- 35kcal/kg:体を動かすことが多い人
例えば、普通の生活を送っている身長が150cmの人の標準体重と1日当たりの適正エネルギー量の計算方法ですが、
1日の適正エネルギー量の計算結果
- 標準体重=1.5×1.5×22=49.5kg
- 1日の適正エネルギー量=49.5×32.5=1609kcal
このように、身長が150cmの人では、標準体重=49.5kg、1日の適正エネルギー量=1609kcalを目安として食事を摂るようにしていきましょう。
基本的には、食べ物を食べて摂取した糖質や脂質のエネルギー量よりも消費されるエネルギー量の方が少なければ、余ったエネルギーは脂肪として体内に蓄積されていくので、その状態が毎日続けばおのずと自分の体重はどうなっていくのか想像ができますよね。
(記事作成日:2016年12月24日、最終更新日:2019年8月14日)