車のエンジンオイルの点検方法
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- 自動車の悩み
- ジャンル
- エンジンオイルのメンテナンス
- 目的(解決できる悩み)
- 自分でエンジンオイルのメンテナンスを行い交換費用を節約すること
- 節約できる金額
- 自分で交換すれば約1450円の節約ができます
- 目次
- 1.エンジンオイルのメンテナンス
- エンジンオイルの点検方法と交換時期
- オイルフィルターの交換時期
- エンジンオイルの交換費用と作業時間
- エンジンオイルの交換時に使う用品と工具
- おすすめのエンジンオイル
1.エンジンオイルのメンテナンス
車のエンジンの内部にはエンジンオイルが注入されています。
エンジンオイルは長期間使うと劣化する消耗品なので1年に1回又は5千km~1万km走行ごとに定期的に点検して汚れていたら交換が必要です。
なお、エンジンオイルはベースオイル(鉱物油、部分合成油、化学合成油の区分の全合成油)の違いでオイルの寿命は極端に変わりませんので1年に1回又は5千km~1万km走行ごとに点検してください。
エンジンオイルの点検方法と交換時期
エンジンオイルを点検する時は、エンジンオイルの量が規定量入っていることと色を見て汚れていないかの2つの確認をします。
エンジンオイルの量と色の点検方法は、ボンネットを開けてエンジンに付いているレベルゲージで行います。上の写真でいうと、黄色い取っ手の棒がレベルゲージです。
点検の作業手順は、まずは、レベルゲージを1度引き抜いてレベルゲージに付いているエンジンオイルをウエスで拭き取ってください。次は、レベルゲージを元の場所に奥まで差し込んだ後に再度レベルゲージを引き抜いて下の写真のようにしてエンジンオイルの量と色を確認してください。
エンジンオイルの点検内容
- エンジンオイルの量の確認:レベルゲージのアッパーレベルとロアレベルの間(網掛け部分)であれば適正です。上の写真でいうと網掛け部分の上限に油面があるので適正です。
- エンジンオイルの色の確認:真っ黒に汚れていなければ適正です。上の写真でいうと汚れはないので適正です。
エンジンオイルを交換する目安としては、1年に1回又は5千km~1万km走行ごとに1回ですが、何年間も交換を怠っていて真っ黒に汚れていたら即交換してください。
古いエンジンオイルを使い続けていると、エンジンの音が大きくなる、燃費が悪くなるなどの症状が出ますが、その症状よりもエンジンにキズがついて部品の寿命が短くなることの方が心配なので定期的に交換するようにしましょう。
オイルフィルターの交換時期
エンジンにはオイルフィルターが取り付けられています。
オイルフィルターとは、エンジンオイルの汚れや金属粉などを取り除く部品のことで、金属ケースの中にオイルをろ過する素材が入っています。長期間使っているとエンジンオイルを綺麗にしたフィルターが汚れなどで目詰まりするので定期的に交換が必要になります。
なお、万が一オイルフィルターが詰まった時の為にバイパスが備わっているのでエンジンオイルが流れなくなることはありませんが異物の除去はできなくなります。
オイルフィルターの交換の目安は、オイル交換2回に1回の頻度での交換をおすすめします。
エンジンオイルの交換費用と作業時間
エンジンオイルをカーショップに依頼して交換してもらった時と自分で交換した時のおおよその費用と作業時間を比較してみます。
- カーショップで交換した時の交換費用と時間
- エンジンオイル代金と交換工賃:約3000円
- オイルフィルター代金と交換工賃:1000円
- 作業時間:作業自体は15分くらいで完了しますが、ピットが混雑していると1時間以上待つこともあります
カーショップで交換した時の費用は合計すると4000円です。
- 自分で交換した時の交換費用と時間
- エンジンオイル:約1500円
※今回使ったオイルは、ホームセンターで安売りしているモービルスーパー1000 5W-30というエンジンオイルです。 - オイルフィルター:750円
- 廃油処理箱:300円
- 作業時間:作業は30分くらいで完了できます
- エンジンオイル:約1500円
自分で交換した時の費用は合計すると2550円です。
※レンチなどの工具代は含まれていません。
4000円-2550円=1450円となるので、自分でエンジンオイルを交換すれば1450円の節約ができます。
なお、インターネットショップでエンジンオイルを4L購入すると、
エンジンオイル4L缶の価格
- 鉱物油:2000円
- 部分合成油:3500円
- 全合成油:5000円
- 100%化学合成油:10000円
くらいが相場です。商品のこだわりがなければ価格が安い鉱物油へ交換すれば問題ありません。
昔は安かった純正品の鉱物油でも最近は値上げされて4Lで2500円以上するようになりましたので、社外品の鉱物油や数百円プラスして社外品の部分合成油を購入した方がお得かと思います。
価格が安いオイルと高いオイルの違いは、オイルの寿命が短いか長いかの違いではなく、熱による潤滑・冷却などのエンジンオイルの性能低下が大きいか小さいかの違いです。
※100%化学合成油はオイルの寿命も伸びます。
街乗りがメインでスポーツ走行しない方は価格が高いオイルを入れる必要はほとんどありません。
エンジンオイルの交換時に使う用品と工具
エンジンオイルを自分で交換する時は、エンジンオイルだけ用意すれば交換ができるわけではありません。
エンジンオイルの他には、古いエンジンオイルを捨てる廃油処理箱やドレンボルトを回すレンチなどが必要になります。どのような物を用意しないといけないのか見ていきましょう。
エンジンオイル交換時に使う用品
エンジンオイル交換で用意するもの
- エンジンオイル(指定されている粘度のオイルを購入すること)
- オイルフィルター(適合表で確認すること。オイル交換を2回行うごとにフィルターを1回交換することをおすすめします。)
- ドレンボルトのワッシャー(適合表で確認すること)
- 廃油処理箱(4.5L以上が適しています)
- オイルジョッキ(ペットボトルで代用できます)
エンジンオイルを選ぶ時の注意点としては、エンジンオイルは自動車メーカーが指定している粘度のオイルを選ぶこと、オイルフィルターとドレンボルトのワッシャーは商品を製造しているメーカーの適合表で自分の車に合う品番を確認してから選ぶことを守りましょう。
エンジンオイル交換時に使う工具
エンジンオイル交換で用意する工具
- コンビネーションレンチやソケットレンチ(14mm、17mm)
- オイルフィルターを回すレンチ(車用の工具売場で購入できます)
- ジャッキ(車載工具)
ジャッキは購入しなくても車に載っていますので、レンチを用意してください。
おすすめのエンジンオイル
私がおすすめするエンジンオイルは、自動車メーカーが販売しているトヨタ純正のキャッスルオイル、ホンダ純正のウルトラオイルなどの純正オイル、又はモービルというメーカーのエンジンオイルです。
おすすめのガソリンエンジン用のエンジンオイル
商品名:Mobil エンジンオイル モービル1 5W-30 SP/GF6 4L
Mobilのモービル1は、可もなく不可もなく価格が普通なガソリンエンジン車用の4サイクルエンジンオイルです。
ベースオイルは合成油、粘度は5W-30、品質の規格はSPです。メーカーはガソリンスタンドでおなじみのモービルなので品質は問題ありません。
Mobilのモービル1は、ホームセンターで特売していることがあるのでインターネットショップとホームセンターで価格を比較してから購入した方がお得です。
なお、エンジンオイルには、5W-30、10W-30などの種類があるので車の取り扱い説明書で指定されている粘度のエンジンオイルを選んでください。
(記事作成日:2018年2月8日、最終更新日:2021年7月12日)