プランター菜園のタマネギ栽培に必要な季節・道具・費用
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- 家庭菜園の悩み
- ジャンル
- タマネギの育て方
- 目的(解決できる悩み)
- プランターを使ってタマネギを育てる時に用意する資材がわかるようになること
- 準備に必要な費用
- 道具、肥料、種を購入して約1800円です
- 目次
- 1.タマネギのプランター菜園の基本情報・季節・栄養素
- タマネギ栽培の基本情報と気を付けること
- タマネギの栽培に適した季節
- タマネギに含まれる栄養素
- 2.タマネギのプランター菜園で使う道具・肥料・種と総費用
- タマネギ栽培に必要な道具
- タマネギ栽培の肥料
- タマネギの品種
- タマネギ栽培の総費用
1.タマネギのプランター菜園の基本情報・季節・栄養素
タマネギは春と秋の年2回種撒き時期があります。どちらの季節が育てやすいかというと、9月に種を撒いて翌年の4~6月に収穫する秋撒き栽培の方です。
栽培の難易度は難しくありませんので、どなたでも大きい球に生長したタマネギの収穫を楽しむことができます。
タマネギはミネラルを多く含んでいる健康に良い淡色野菜です。
タマネギ栽培の基本情報と気を付けること
- タマネギの基本情報
- 原産地:西アジア
- 野菜の科:ヒガンバナ科(昔はユリ科)
- 育てやすさ:簡単
- 日当たり:よい場所
- 肥料の量:普通
- 土の酸度:pH5.5~6.5
- タマネギの栽培で気を付けること
- 寒さに強いので冬の栽培に適しています。
- 乾燥・多湿・高温に弱いので夏の栽培に適していません。
- 砂質の土壌では育ちが悪いので堆肥などの有機質が豊富な土を使ってください。
- 酸性土壌に弱いの苦土石灰でpHを中和してください。
- 同じヒガンバナ科(昔はユリ科)の野菜と連作(同じ土で同じ科の野菜を毎年育て続けること)しても連作障害は出にくいです。
- 苗の植え付け時期は1年で春と秋の2回ありますが、秋に植え付けた方が育てやすいです。
タマネギの栽培に適した季節
タマネギ栽培は、1年の間に春と秋に苗を植え付けれるように種撒き時期を考えて育てますが、一般的には9月に種撒きして翌年の4~6月にかけて収穫を行います。
- 用語の説明
- 追肥:肥料を追加して足りなくなった栄養分を補うこと
この日程表は、比較的暖かい地域の場合を対象としていますので、北海道や内陸部などの涼しい気候では日程は異なります。
タマネギに含まれる栄養素
タマネギに多く含まれる栄養成分は糖分とカリウムの2種類です。
したがって、タマネギを食べるとカリウムの作用で、血液をさらさらにしたり、生活習慣病(成人病)の予防に効果が期待できる健康によい野菜です。
また、イオウを含んだ刺激性の硫化アリルを含んでいるので、生のままでタマネギを包丁で切ると刺激で涙が出てきますが、熱を加えるとタマネギの甘味が増すという特徴を持っています。
※みなさんも経験があると思いますが、タマネギを生のままで食べると辛味が強く、フライパンで炒めると甘みが増すと感じますよね。
タマネギの賢い調理方法としては、タマネギに含まれている硫化アリルは臭いを消す作用、甘み成分は肉を柔らかくする性質があるので、タマネギを肉料理と一緒に調理するのが一番相性がよい組み合わせの調理方法です。
甘みが増したタマネギは美味しいので、ステーキ、肉じゃが、カレーなどいろいろな料理に活用してみてください。
2.タマネギのプランター菜園で使う道具・肥料・種と総費用
タマネギのプランター栽培を始める時は、プランター、培養土、肥料、種などの資材を用意しましょう。
ここでは、タマネギ栽培に最適なおすすめの資材を紹介しています。
タマネギ栽培に必要な道具
プランター栽培では畑を耕すという大掛かりな作業はいらないので、家庭菜園が初めての方でも手軽に始められます。ここでは、タマネギのプランター栽培で用意する道具を紹介します。
用意する道具
- プランター:深底タイプのプランターを用意します。鉢底ネット(スノコ)付きがおすすめ。
- 培養土:ホームセンターで安売りしている土でも育ちます。
- 移植ごて:土をプランターへ入れたり、苗を植え付ける時に使います。
- ジョウロ:ハス口付き(シャワーにして水を出す)のジョウロを購入してください。
培養土以外は100円ショップで売っているもので対応できますので、100円ショップを活用して費用の節約をしましょう。
タマネギ栽培で使うおすすめのプランター
商品名:アイリスオーヤマ ベジタブルプランター 480
アイリスオーヤマのベジタブルプランター480は、土の深さは約20cm、土の量は約20L入るので、タマネギの栽培をするにはちょうどいい大きさのプランターです。
また、ベジタブルプランターにはスノコがついているので、鉢底ネットを別途購入しなくてもそのまま使える手軽さがあります。
480サイズのプランターでタマネギの苗は5つ植え付けられるスペースがありますが、苗をたくさん植え付けたい方は480サイズより一回り大きい680サイズが適しています。680サイズのプランターでタマネギの苗は9つ植え付けられるスペースがあります。
タマネギ栽培で使うおすすめの培養土
商品名:自然応用科学 花と野菜の土 W効果 25L
自然応用科学の花と野菜の土(W効果)は、花と野菜の両方に使える繊維質が多いふかふかの培養土です。タマネギは硬い土よりもふかふかした土の方が球の肥大がいいです。
花と野菜の土(W効果)の大きな特徴は、ふかふかした土質だけでなく排水性と保水性のバランスがいいこと、天然の有機リン酸などの緩効性の肥料が元肥として配合されているので肥料効果は長い間効くことです。
タマネギ栽培の肥料
プランター栽培では、肥料の効果が早く現れる速効性の液体肥料か緩効性の化成肥料が向いています。
肥料の効き具合が早い方が肥料の扱いは簡単で、肥料を追肥するかしないかで野菜の生長に大きく影響します。
プランター菜園で使う肥料の種類
- 液体肥料:原液を水で1000倍に薄めた後に定期的に水やりの代わりとして使います。
- 化成肥料:形は小サイズの粒状になっていて臭いがなく扱いやすいです。定期的に土の上にばら撒いて使います。
なお、1回野菜を育てた土を再利用してタマネギの栽培をする時は苦土石灰も準備してください。
タマネギ栽培で使うおすすめの肥料
商品名:住友化学園芸 マイガーデンベジフル 1.6kg
マイガーデンベジフルは、窒素・リン酸よりカリが多く含まれている緩効性の粒状コーティング肥料です。
一番の特徴は、肥料の表面がコーティングされているので気温の違いで肥料が溶ける量をコントロールして普通の化成肥料よりも肥料効果が長持ちすることです。
また、腐植酸と植物性の有機質が配合されているので土の環境を整える効果も期待でき、元肥・追肥のどちらでも使うことができます。
タマネギの品種
タマネギと一言でいってもいろいろな品種があります。ここでは、家庭菜園で人気があるおすすめの品種を紹介します。
タマネギの各品種の特徴
- 貴錦(たかにしき):秋撒き用のタマネギで、種撒きから収穫までの栽培期間が短い極早生種です。4月上旬には甘みがあるタマネギの収穫ができます。
- 泉州中高黄(せんしゅうちゅうこうき):秋撒き用のトウ立ちしにくい中生種のタマネギです。大玉で作りやすく5月には収穫できるので、家庭菜園の人気商品です。
- OK黄:秋撒き用のトウ立ちしにくい中生種のタマネギです。収穫時期は5月で、甲高球が収穫できます。
- もみじ3号:秋撒き用のタマネギで、種撒きから収穫までの栽培期間が長い晩生種です。病気に強く栽培しやすいのが特徴です。収穫の目安は6月上旬です。
おすすめのタマネギの品種
商品名:タマネギの種 泉州中高黄 3.5ml タキイ種苗
タマネギ栽培が初めてでどの品種を選べばいいのか迷っている方は、まずは秋撒き品種で育てやすい泉州中高黄を選んでみてはいかがでしょうか。
タマネギ栽培の総費用
プランターを使ってタマネギを育てる時に用意する道具、肥料、タネなどのおおよその費用を紹介します。
タマネギのプランター菜園の資材と費用
- プランター:500円(深底型で土が20L以上入るサイズ)
- 培養土:400円(ホームセンターで安売りしている培養土)
- 移植ごて:100円(100円ショップを利用)
- ジョウロ:100円(100円ショップを利用)
- 肥料:500円(液体肥料でも化成肥料でも構いません)
- タネ:200円(中生種が育てやすいです)
上記で紹介したアイテムはプランターのタマネギ栽培で最低限必要となるもので、それぞれの費用を合計すると1800円くらいとなります。
移植ごてやジョウロなど100円ショップのアイテムで代用できるものがあれば費用の節約になります。
各資材の準備が整いましたら、次はタマネギの育て方を見ていきましょう。
(記事作成日:2018年6月13日、最終更新日:2023年3月14日)