プランター菜園のサツマイモ栽培に必要な季節・道具・費用
- カテゴリー
- 家庭菜園の悩み
- ジャンル
- サツマイモの育て方
- 目的(解決できる悩み)
- プランターを使ってサツマイモを育てる時に用意する資材がわかるようになること
- 準備に必要な費用
- 道具、肥料、芋つるを購入して約2100円です
- 目次
- 1.サツマイモのプランター菜園の基本情報・季節・栄養素
- サツマイモ栽培の基本情報と気を付けること
- サツマイモの栽培に適した季節
- サツマイモに含まれる栄養素
- 2.サツマイモのプランター菜園で使う道具・肥料・芋つると総費用
- サツマイモ栽培に必要な道具
- サツマイモ栽培の肥料
- サツマイモの品種
- サツマイモ栽培の総費用
1.サツマイモのプランター菜園の基本情報・季節・栄養素
サツマイモは5月に芋つるを植え付けて10~11月に収穫する春植え野菜です。
栽培の難易度は簡単なのでどなたでも大きく育ったサツマイモの収穫を楽しむことができます。
また、ビタミンC、カリウム、食物繊維を多く含んでいる健康に良い野菜でもあります。
サツマイモ栽培の基本情報と気を付けること
- サツマイモの基本情報
- 原産地:中南米
- 野菜の科:ヒルガオ科
- 育てやすさ:普通
- 日当たり:よい場所
- 肥料の量:少なめ
- 土の酸度:pH5.5~6.0
- サツマイモの栽培で気を付けること
- 日当たりがよい場所で高い気温(25~30℃)を好みます。
- 水はけが良い土を好みます。
- 適応範囲が広く酸性の土でも育てられます。
- 同じヒルガオ科の野菜と連作(同じ土で同じ科の野菜を毎年育て続けること)しても大丈夫です。
- やせた土(栄養分が少ない土)でもよく育ちます。
サツマイモの栽培に適した季節
サツマイモ栽培を始める時は、一般的には5~6月中旬に市販されているサツマイモの苗(芋つる)を植え付けて、10~11月にかけて肥大したサツマイモの収穫を行います。
- 用語の説明
- つる返し:伸び過ぎたつるを裏返すこと
- 追肥:肥料を追加して足りなくなった栄養分を補うこと
この日程表は、比較的暖かい地域の場合を対象としていますので、北海道や内陸部などの涼しい気候では日程は異なります。
サツマイモに含まれる栄養素
サツマイモは、でんぷんなどの糖質が主成分なので可食部100g当たり140kcalというようにエネルギーが多いですが、カリウムやカルシウムなどのミネラル、ビタミンCや食物繊維が豊富に含まれているので体に良い野菜です。
カリウムは体内の塩分を排出して高血圧予防、カルシウムは骨を作り、ビタミンCは肌を整え、食物繊維は腸の働きを助ける効果があります。糖質とはタンパク質や脂質とともにエネルギー源となり、体にとって欠かすことができない栄養素です。
また、最近人気がある果肉が紫色の品種は抗酸化作用があるアントシアニン、昔からあるオレンジ色の品種は抗酸化作用があるカロテンが多く含まれています。
このように、サツマイモは体によい食べ物ですが、摂りすぎると脂肪に変わり内臓周りや皮下にたまるので気をつけましょう。
サツマイモの調理方法ですが、熱で壊れにくいビタミンCを多く含むので煮物や炒め物にして食べるのがおすすめです。
サツマイモの皮にも、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれているので皮ごと食べるのが健康にいいです。
2.サツマイモのプランター菜園で使う道具・肥料・芋つると総費用
サツマイモのプランター栽培を始める時は、プランター、培養土、肥料、芋つるなどの資材を用意しましょう。
ここでは、サツマイモ栽培に最適なおすすめの資材を紹介しています。
サツマイモ栽培に必要な道具
プランター栽培では畑を耕すという大掛かりな作業はいらないので、家庭菜園が初めての方でも手軽に始められます。ここでは、サツマイモのプランター栽培で用意する道具を紹介します。
用意する道具
- プランター:深底タイプのプランターを用意します。スノコ付きがおすすめ。
- 培養土:ホームセンターで安売りしている土でOK。
- 移植ごて:土をプランターへ入れたり、苗(芋つる)を植え付ける時に使います。
- ジョウロ:ハス口付き(シャワーにして水を出す)のジョウロを購入してください。
培養土以外は100円ショップで売っているもので対応できるので、100円ショップを有効に活用しましょう。
サツマイモ栽培で使うおすすめのプランター
商品名:アイリスオーヤマ ベジタブルプランター 480
アイリスオーヤマのベジタブルプランター480は、土の深さは約20cm、土の量は約20L入るので、サツマイモの栽培をするにはちょうどいい大きさのプランターです。
※480サイズのプランターでサツマイモの芋つるは1本植え付けられるスペースがあります。
また、ベジタブルプランターにはスノコがついているので、鉢底ネットを別途購入しなくてもそのまま使える手軽さがあります。
なお、サツマイモの芋つるをたくさん植え付けたい方は、480サイズより一回り大きい680サイズが適しています。680サイズのプランターでサツマイモの芋つるは2~4本植え付けられるスペースがあります。
サツマイモ栽培で使うおすすめの培養土
商品名:自然応用科学 花と野菜の土 W効果 25L
自然応用科学の花と野菜の土(W効果)は、花と野菜の両方に使える繊維質が多いふかふかの培養土です。サツマイモは土の中にできるので硬い土よりもふかふかした土の方が適しています。
花と野菜の土(W効果)の大きな特徴は、ふかふかした土質だけでなく排水性と保水性のバランスがいいこと、天然の有機リン酸などの緩効性の肥料が元肥として配合されているので肥料効果は長い間効くことです。
サツマイモ栽培の肥料
プランター栽培では、肥料の効果が早く現れる速効性タイプの液体肥料か緩効性タイプの化成肥料が向いています。肥料の効き具合が早い方が肥料の扱いが簡単です。
サツマイモは窒素成分を多く与えるとつるボケするので、窒素成分が少なくカリ成分が多い肥料を選びましょう。
プランター菜園で使う肥料の種類
- 液体肥料:原液を水で500~1000倍に薄めた後に定期的に水やりの代わりとして使います。
- 化成肥料:形は小サイズの粒状になっていて臭いはありません。定期的に土の上にばら撒いて使います。
なお、野菜を1回育てた土を再利用して栽培する時は苦土石灰も準備してください。
サツマイモ栽培で使うおすすめの肥料
商品名:サンアンドホープ ホクホク美味しく大きく育てる いもの肥料 500g
サンアンドホープのいもの肥料は、窒素・リン酸よりもカリが多く含有しているので、サツマイモ、サトイモ、ジャガイモなどのいもの栽培に適した肥料です。
サツマイモの栽培には肥料は特に用意する必要はありませんが、いもの生長をよくしたいとお考えの方はいも専用の肥料を使うとつるボケせずに上手に育てることができます。
サツマイモの品種
サツマイモと一言でいってもいろいろな品種があります。ここでは、家庭菜園で人気があるおすすめの品種を紹介します。
サツマイモの各品種の特徴
- 紅あずま:関東で栽培されているサツマイモで、甘みがありねっとりとした食感。多収穫できるので家庭菜園の人気商品です。
- 鳴門金時(高系):関西で栽培されているサツマイモで、甘みがあり味のバランスがとれた品種です。作りやすいので紅あずまと共に家庭菜園の人気商品です。
- 紅赤(金時):とても甘くて美味しいがつるぼけしやすいので作りにくく収穫量も少ないサツマイモです。
- 安納蜜芋:甘さに定評があり、焼くとさらに甘みが増します。ねっとりタイプのサツマイモです。
- 紅はるか:糖度が高くとても甘いしっとりタイプのサツマイモです。
おすすめのサツマイモの品種
商品名:さつまいも 苗 紅はるか 1束10本
サツマイモ栽培が初めてでどの品種を選べばいいのか迷っている方は、まずは育てやすくとても美味しくいただける紅はるかを選んでみてはいかがでしょうか。
サツマイモ栽培の総費用
プランターを使ってサツマイモを育てる時に用意する道具、肥料、芋つるなどのおおよその費用を紹介します。
サツマイモのプランター菜園の資材と費用
- プランター:500円(深底型で土が20L以上入るサイズ)
- 培養土:400円(ホームセンターで安売りしている培養土)
- 移植ごて:100円(100円ショップを利用)
- ジョウロ:100円(100円ショップを利用)
- 肥料:500円(液体肥料でも化成肥料でも構いません)
- 芋つる:500円(20本くらいで1セット)
上記で紹介したアイテムはプランターのサツマイモ栽培で最低限必要となるもので、それぞれの費用を合計すると2100円くらいとなります。
100円ショップのアイテムで移植ごてやジョウロなど代用できるものがあれば費用の節約になります。
各資材の準備が整いましたら、次はサツマイモの育て方を見ていきましょう。
(記事作成日:2016年9月22日、最終更新日:2023年3月3日)