プランター菜園のパプリカ栽培に必要な季節・道具・費用
- カテゴリー
- 家庭菜園の悩み
- ジャンル
- パプリカの育て方
- 目的(解決できる悩み)
- プランターを使ってパプリカを育てる時に用意する資材がわかるようになること
- 準備に必要な費用
- 道具、肥料、苗を購入して約2150円です
- 目次
- 1.パプリカのプランター菜園の基本情報・季節・栄養素
- パプリカ栽培の基本情報と気を付けること
- パプリカの栽培に適した季節
- パプリカに含まれる栄養素
- 2.パプリカのプランター菜園で使う道具・肥料・苗と総費用
- パプリカ栽培に必要な道具
- パプリカ栽培の肥料
- パプリカの品種
- パプリカ栽培の総費用
1.パプリカのプランター菜園の基本情報・季節・栄養素
パプリカは5月に苗を植え付けて7~9月にかけて黄色の熟果を収穫する春植え野菜です。
栽培の難易度は難しいでしが育て方を覚えてもらうと黄色に色づいたパプリカの収穫を楽しむことができます。
また、ベータカロテンを多く含んでいる緑黄色野菜なので健康に良いです。
パプリカ栽培の基本情報と気を付けること
- パプリカの基本情報
- 原産地:熱帯アメリカ
- 野菜の科:ナス科
- 育てやすさ:難しい
- 日当たり:よい場所
- 肥料の量:多め
- 土の酸度:pH6.0~6.5
- コンパニオンプランツ:ニラ
- パプリカの栽培で気を付けること
- 日なたと風通しが良い場所を選んでください。
- 高温を好むので暖かくなってから植え付けます。
- 徒長しておらず花が咲きそうな苗を植え付けます。
- 同じナス科の野菜と連作(同じ土で同じ科の野菜を毎年育て続けること)すると生長が悪くなるので3年休みます。
- 土が乾燥すると落花が多くなり収穫量が減ります。
- 黄色く熟すまでに花が咲いてから2カ月以上かかります。
パプリカの栽培に適した季節
パプリカ栽培を始める時は、一般的には5月上旬に市販されている苗を植え付けて、7月~9月中旬にかけて大きく育った黄色に熟した実の収穫を行います。
- 用語の説明
- 支柱立て:50cmくらいの長さの支柱を立てること
- 誘引:倒れないように枝をひもで支柱に結びつけること
- わき芽かき:たくさんの本数伸びた芽をいくつか摘み取ること
- 追肥:肥料を追加して足りなくなった栄養分を補うこと
この日程表は、比較的暖かい地域の場合ですので、北海道や内陸部などの涼しい気候では異なります。
パプリカに含まれる栄養素
パプリカのベータカロテンの量は緑黄色野菜の基準値よりも少ないですが、1回の食事で食べる量が比較的多いので緑黄色野菜に分類されています。
したがって、パプリカをたくさん食べるとベータカロテンをたくさん摂取することができるので、ベータカロテンの役割である抗酸化作用による老化防止効果が期待できます。
その他には、ビタミンCが多く含まれているので肌荒れを抑える美肌効果や疲労回復が期待でき、ビタミンEによる血行促進作用、カリウムによる高血圧予防効果もあります。
ビタミンCといえば熱に弱いですが、パプリカのビタミンCは食物繊維がしっかりしているので加熱調理しても壊れにくい特徴があります。
パプリカは実を着けるまでの育て方はピーマンと同じですが、ピーマンと違うところは、ピーマンは熟す前の緑色の実を収穫、パプリカは熟してから収穫することです。パプリカはピーマンと同じくトウガラシから辛さを取り除いた野菜で、黄色、赤色、オレンジ色に熟すと甘くなります。オレンジ色のパプリカは苦みがないのが特徴です。
なお、パプリカは、ピーマンよりも大型・肉厚で甘みが強いので炒めものやサラダとして食べるのに適しています。
2.パプリカのプランター菜園で使う道具・肥料・苗と総費用
パプリカのプランター栽培を始める時は、プランター、培養土、肥料、苗などの資材を用意しましょう。
ここでは、パプリカ栽培に最適なおすすめの資材を紹介しています。
パプリカ栽培に必要な道具
プランター栽培では畑を耕すという大掛かりな作業はいらないので、家庭菜園が初めての方でも手軽に始められます。ここでは、パプリカのプランター栽培で用意する道具を紹介します。
用意する道具
- プランター:深底型で適しています。鉢底ネットが付属しているか確認。
- 培養土:値段は生長にあまり関係ないので、ホームセンターで安売りしている土でもOK。
- 移植ごて:土をプランターへ入れたり、苗を植え付ける時に使います。
- ジョウロ:ハス口付き(シャワーにして水を出す)のジョウロを購入してください。
- 支柱:50cmくらいの長さの支柱を用意します。
- ひも:誘引する時に使います。柔らかいひもなら何でもいいです。
培養土以外は100円ショップで売っているもので対応できます。100円ショップを利用すれば費用の節約ができます。
パプリカ栽培で使うおすすめのプランター
商品名:アイリスオーヤマ ベジタブルプランター 480
アイリスオーヤマのベジタブルプランター480は、土の深さは約20cm、土の量は約20L入るので、パプリカの栽培をするにはちょうどいい大きさのプランターです。
また、ベジタブルプランターにはスノコがついているので、鉢底ネットを別途購入しなくてもそのまま使える手軽さがあります。
480サイズのプランターでパプリカの苗は1本植え付けられるスペースがありますが、苗をたくさん植え付けたい方は480サイズより一回り大きい680サイズが適しています。680サイズのプランターでパプリカの苗は2本植え付けられるスペースがあります。
パプリカ栽培で使うおすすめの培養土
商品名:アイリスオーヤマ ゴールデン粒状培養土25L GRBA-25
ゴールデン粒状培養土は、普通の土ではなくペレット状の土で、粒が大きく団粒構造になっているので、保水性・通気性・排水性は抜群に良く、花と野菜用の培養土です。
粒状培養土の特徴は、加熱処理しているので雑菌が少なく安心して使うことができることです。
また、木質が入っていないのでキノコの発生確率は少なく、粒状なので雑草が生えてくる確率も少ないです。
家庭菜園が初めてでどの土を選べばいいのかわからない方や土に付着している菌が心配な方は試してみてください。
ゴールデン粒状培養土を使うと根の張りが良くなるので野菜が大きく育っていきますよ。
パプリカ栽培の肥料
プランター栽培では、肥料の効き目に速効性がある液体肥料か緩効性の化成肥料を用意してください。肥料の効き具合が早い方が育てやすいです。
肥料の効き具合が早い方が肥料の扱いは簡単で、肥料を追肥するかしないかで野菜の生長に大きく影響してきます。
プランター菜園で使う肥料の種類
- 液体肥料:原液を水で500~1000倍に薄めた後に定期的に水やりの代わりとして使います。
- 化成肥料:小さな粒状になっていて臭いはなく扱いやすいです。定期的に土の上にばら撒いて使います。
なお、1回野菜を育てた土を再利用してパプリカの栽培をする時は苦土石灰も用意してください。
パプリカ栽培で使うおすすめの肥料
商品名:住友化学園芸 マイガーデンベジフル 1.6kg
マイガーデンベジフルは、窒素・リン酸よりカリが多く含まれている緩効性の粒状コーティング肥料です。
一番の特徴は、肥料の表面がコーティングされているので気温の違いで肥料が溶ける量をコントロールして普通の化成肥料よりも肥料効果が長持ちすることです。
また、腐植酸と植物性の有機質が配合されているので土の環境を整える効果も期待でき、元肥・追肥のどちらでも使うことができます。
パプリカの品種
パプリカと一口でいってもいろいろな品種があります。ここでは、家庭菜園で人気があるおすすめの品種を紹介します。
パプリカの各品種の特徴
- フルーピーイエロー:肉厚で甘く重さが120gあります。極早生なので作りやすく家庭菜園の人気商品です。
- ソニアミックス:肉厚で甘く重さが160gあります。大きな実の収穫におすすめです。
おすすめのパプリカの品種
商品名:【てしまの苗】パプリカ苗 フルーピーイエロー 実生苗 9cmポット
パプリカ栽培が初めてでどの品種を選べばいいのか迷っている方は、まずは育てやすいフルーピーイエローを選んでみてはいかがでしょうか。
パプリカ栽培の総費用
プランターを使ってパプリカを育てる時に用意する道具、肥料、苗などのおおよその費用を紹介します。
パプリカのプランター菜園の資材と費用
- プランター:500円(土が20Lくらい入るサイズ)
- 培養土:400円(ホームセンターで安売りしている培養土)
- 移植ごて:100円(100円ショップを利用)
- ジョウロ:100円(100円ショップを利用)
- 園芸ハサミ:100円(100円ショップを利用)
- 支柱:100円(100円ショップを利用)
- 誘引用のひも:100円(100円ショップを利用)
- 肥料:500円(液体肥料でも化成肥料でも構いません)
- 苗:250円(接ぎ木タイプ)
上記で紹介したアイテムはプランターのパプリカ栽培で最低限必要となるもので、それぞれの費用を合計すると2150円くらいとなります。
100円ショップのアイテムで代用できるものがあれば費用の節約になります。
各資材の準備が整いましたら、次はパプリカの育て方を見ていきましょう。
(記事作成日:2019年1月13日、最終更新日:2021年5月19日)