プリンターの基礎知識とおすすめのプリンターの紹介
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- プリンターの基礎知識とインク詰まりの解決方法
- 目的(解決できる悩み)
- インクジェットプリンターを選ぶ時に必要となるいろいろな知識がわかるようになること
- 目次
- 1.プリンターの基礎知識
- プリンターは何をするものなの?
- プリンターの種類
- 2.インクジェットプリンターの基礎知識
- インクの種類と特徴
- インクカートリッジのタイプ
- 色の種類
- プリンターの解像度
- プリンターの印刷速度
- 3.価格が安いおすすめのインクジェットプリンター
- おすすめのインクジェットプリンター1
- おすすめのインクジェットプリンター2
- おすすめのインクジェットプリンター3
1.プリンターの基礎知識
プリンターは、パソコンのデーターを紙に印刷する時に使う機器です。
普通のプリンターの他に複合プリンターという機器があり、複合プリンターは、印刷、スキャン、コピーをすることができます。
複合プリンターを賢く使えば、紙に印刷してある内容をパソコンにデータとして取り込んだり、パソコンのデータを紙に印刷したり、同じ内容の文書を何枚もコピー印刷することができます。
プリンターは何をするものなの?
パソコンで作成したデータは、USBメモリーなどに保存してコンビニ(セブンイレブンの場合は、拡張子がPDF、XPS、XDW(DocuWorks)、JPEG、TIFFのデータ)に持ち込めばプリンタ用紙にプリントはできますが、自宅にプリンターが1台あれば好きな時間に印刷できるので大変便利です。
昔のプリンターといえば、パソコンで作成したエクセルやワードなどのデータ、インターネットのホームページの画面などを用紙へプリントするといったプリントするだけの機能しかありませんでした。
しかし、最近のプリンターはプリント機能の他に、スキャナーとコピー機能も付いている機種があり、1台で3役(複合機という)の仕事をしてくれます。
プリント、スキャナー、コピーは主に次のような仕事をしてくれます。
- プリント
- パソコンで作成したデータなどを用紙に印刷する機能。
- 最近では、USBメモリーにデータを入れてコンビニでもプリントアウトできますよね。
- スキャナー
- 紙に印刷されている文字や絵などに光を当てて読み取り装置で読み取り画像データとしてパソコンに取り込む機能。
- 光の読み取り装置には、撮像素子といわれるCCD又はCISという光に反応するセンサーが取り付けられています。
- CCDは解像度が高いデータが作れるが消費電力が大きい、CISは装置を小型化でき消費電力が小さいが色の再現性が低いという特徴があります。
- プリンターと同じようにdpi(dot per inch)という単位で取りこむ時の解像度を指定します。
- 最近では、コンビニでも紙に印刷されている文字や絵などの情報をUSBメモリーにデータとして取り込むことができますよね。
- コピー
- 紙に印刷されている文字や絵などを違う用紙に複製する機能。
- 昔も今も、学校のテスト週間となればコンビニのコピー機を使ってノートをコピーした経験があるお馴染みの機能ですよね。
また、昔はプリンターケーブルをつなぐことは当たり前でしたが、現在ではプリンターケーブルを使わなくてもプリンターとWi-Fiの電波を使って無線で情報のやり取りをして印刷することもできるようになり使い勝手が向上しました。
プリンターの種類
普段何気なくデータの印刷時に使っているプリンターですが、プリンターの印字方式の種類を大きくわけるとインパクト式プリンター(印字ヘッドをインクリボンに打ちつけて印刷するプリンター)とノンインパクト式プリンター(インパクト式プリンター以外のプリンター)の2種類に分けられます。
そして、一般的に普及しているプリンターといえばインクジェットプリンターとレーザープリンターの2種類があり、どちらもノンインパクト式プリンターに分類されます。
- インクジェットプリンター
- ノズルからインクを噴出して紙に吹き付けて印刷するタイプのプリンターのことで、インクには、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの色のカートリッジを使います。
- 何度も往復して横方向に1文字ずつ印刷していく方式のシリアルプリンターです。
- インクジェットプリンターの特徴
- 紙に印刷するとインクのにじみが起きることがある
- 定期的にヘッドクリーニングが必要
- プリンター本体の値段が安い
- レーザープリンター
- レーザーを利用して印刷するタイプのプリンターのことでインクにはトナーを使います。
- 印刷の仕組みは、感光ドラムに静電気を帯電させた後に印刷する内容をレーザー光で感光ドラムに照射させ、最後にトナーを付着させた感光ドラムを用紙に転写します。
- 1ページ単位で印刷していく方式のページプリンターです。
- レーザープリンターの特徴
- 高速に印刷ができる
- インクジェットプリンターのようにインクが詰まる心配がないので会社のように大量に文字を印刷する方に向いています。
この2種類のプリンターで一般家庭で普及しているプリンターといえばインクジェットプリンターです。
ここでは、インクジェットプリンターについて説明していきます。
2.インクジェットプリンターの基礎知識
インクジェットプリンターとは、インクを極小ノズルから吹き出して紙に吹きつけて印刷するタイプのプリンターのことです。
インクジェットプリンターを選ぶ時に知っておかなければいけない、インクの種類、インクカートリッジのタイプ、色の種類、解像度、印刷速度について説明します。
インクの種類と特徴
インクジェットプリンターで使われているインクの種類には、顔料インクと染料インクの2種類があります。
この2種類のインクは、インクが用紙のどこにとどまるかという特性の違いがあり、それぞれのインクの特徴を説明すると次のようになります。
- 顔料インク
- インクの粒子が溶液中(水や油)に溶けずに浮いているので、インクが紙の表面に付着するタイプのインクのことです。
- 良い点
- 色の表現力に優れる
- にじみにくいのでくっきり見える
- 染料インクよりも乾く時間が早い
- 悪い点
- 紙の表面のこすれに弱く印刷する紙によってはインクがはがれることがある
- 染料インク
- インクの粒子が溶液中(水や油)に溶け込んでいるので、インクが紙の内部に染み込むタイプのインクのことです。
- 良い点
- 発色がすばらしい
- 光沢紙との相性がよい
- 悪い点
- 水濡れやにじみに弱くインクが乾くまで時間がかかる
- 時間の経過とともに色あせる
このように、どちらのインクの種類を使うにしても良い点もあれば悪い点もあります。
文字を印刷するなら顔料、写真を印刷するなら染料というように使用目的に応じて選んでください。
インクカートリッジのタイプ
インクは印刷を繰り返していくと、いずれなくなって交換しなければいけなくなる消耗品です。
インクの交換は印刷費用に大きく影響してきますので、できるだけ費用が少なくなるようなカートリッジのタイプを選んでください。
黒色はほとんどの機種で独立していますが、カラー(イエロー、マゼンタ、シアン)は1色ずつカートリッジに分かれているタイプとすべてのカラーを1つのカートリッジにまとめてあるタイプがあります。
1色ずつ独立していた方が、インク切れの際に切れた色だけ交換すればいいので、色がまとめてあるタイプよりもインクの費用が節約できるメリットがあります。
色の種類
プリンターは綺麗に鮮明に印刷できるものもあれば、いたって普通の画質のものなど様々です。
この印刷時の綺麗さ鮮やかさの違いは、プリンターの機種によって色の数が異なっているからです。
どのようなインクジェットプリンターでも基本は次の4色(B、Y、C、M)が使われています。
色の3原色である、Y、C、Mを配合してカラーを作り、そこにBを加えて黒色の文字の印刷に対応しています。Bのインクが切れたり詰まっているとモノクロ印刷ができなくなります。
インクジェットプリンターのインクの基本の色
- B:ブラック(黒色)
- Y:イエロー(黄色)
- C:シアン(青緑色)
- M:マゼンタ(赤紫色)
※黒色インクのBことをKey plateの頭文字のKで表すこともあります。
上位機種の高画質モデルのプリンターになると4色以外にさらに色が増えて、
上位機種のインクジェットプリンターで使われる色
- ライトシアン
- ライトマゼンタ
- レッド
- グレー
- 黒系
- 透明
などを組み合わせて、6色、8色、10色といったインクを装備しています。
インクの色が多いと色の表現力が増え高画質になりますが、色が増えた分インクの費用も増えますので購入する際は本当に高画質が必要なのかよく考えてください。
プリンターの解像度
プリンターを使って用紙に印刷する時は、インクの粒を用紙にいくつも打って画像や文字を表現しています。
このインクの粒の細かさのことを解像度といいます。プリンターを使って用紙に印刷する時の解像度は、dpi(dot per inch)という単位を使い、1インチ(1インチ=2.54cmのこと)の範囲内に何個のドット(インクの点)を使って表現しているのかを表したものです。
dpiという単位の説明
- 解像度が5dpiなら、1インチ当たり5つのドットなので、1インチの面積では25個のドットで表現します。
- 解像度が10dpiなら、1インチ当たり10つのドットなので、1インチの面積では100個のドットで表現します。
dpiの数字が大きい方がドットの数(インクの点)が多く細かくできるので高画質の印刷ができます。
プリンターの印刷速度
プリンターの印刷速度を表す指標として、ppm(page per minute)とipm(image per minute)が使われます。
どちらも1分間にA4の用紙にどれだけ印刷できるかを表したものです。
- ppm
- 1分間に印刷できる用紙の枚数のことです。
- 1分間に3枚印刷できるなら3ppmとなります。
- ipm
- 1分間に印刷できる面の枚数のことです。
- 1分間に両面に3枚印刷できるなら6ipmとなります。
その他には、A4の用紙1枚の印刷にどのくらいの時間がかかるのかで見ることもあります。
製品のカタログに用紙への印刷にかかる時間は載っていますが、カラーで印刷するかモノクロで印刷するか、解像度の違い、データの大きさなどで印刷速度は異なります。
3.価格が安いおすすめのインクジェットプリンター
プリンターはいろいろなメーカーが製造していてどれを購入すればいいのか悩みますが、メンテナンスのことを踏まえるとキャノンかエプソンのエントリーモデルを購入しておけば問題ないと思います。
高画質や速い印刷スピードを求めている方はハイスペックの機種を選んでください。
おすすめのインクジェットプリンター1
商品名:CANON PIXUS TS203
PIXUS TS203には余計な機能は何もついていません。
※USBケーブルも付属していません。
スキャナーもコピー機能も必要なく、画質にこだわらずに普通に印刷できればいいという方はプリント機能しかついていないこの機種がおすすめです。
黒色インクだけでも印刷できるので、特に黒色で文書をたくさん印刷するという方に向いています。
プリントヘッドはインクカートリッジについているのでヘッドが詰まってもカートリッジを交換すれば解決できますし、4色インクなのでインク代の節約ができます。
TS203はiP2700の後継機にあたります。iP2700はインクの価格でプリンター本体(インク付属)が購入できてしまいましたが、TS203になってからはプリンター本体の価格が上がってしまいました。
おすすめのインクジェットプリンター2
商品名:CANON PIXUS TS3330
PIXUS TS3330は、プリンター1台でプリント、スキャナー、コピーの3つの機能がある複合機です。
※TS3330は、TS3130S、TS3130、MG3630の後継機にあたります。
Wi-Fiに対応しているのでプリンターケーブルがなくてもワイヤレスで印刷可能です。スマホに保存してあるデータもWi-Fiでつなげれば印刷できます。
4色インクなのでインク代の節約ができます。
おすすめのインクジェットプリンター3
商品名:EPSON カラリオ EP-713A
カラリオ EP-713Aは、プリンター1台でプリント、スキャナー、コピーの3つの機能がある複合機です。
無線LANやWi-Fiに対応しているのでプリンターケーブルがなくてもワイヤレスで印刷可能です。スマホに保存してあるデータもWi-Fiでつなげれば印刷できます。
6色インクなのでインク代がかかりますが、高画質で印刷スピードは速いです。
(記事作成日:2016年8月6日、最終更新日:2021年10月31日)