NASとNASキットのHDDを選ぶ時のコツ

生活の悩みを解決!節約術

賢いお金の使い方・貯め方

NASとNASキットのHDDの選び方

  1. トップページ
  2. PC・家電の悩み
  3. NASとNASキットのHDDの選び方
カテゴリー
PC・家電の悩み
ジャンル
NAS(記憶装置)をネットワーク上に構築する方法
目的(解決できる悩み)
NASの選び方とNASに使うHDDの選び方がわかるようになること
目次
1.NASの選び方
ベイ数の確認ポイント
対応ストレージの確認ポイント
RAIDの確認ポイント
おすすめのNASの紹介
2.NASキットのHDDの選び方
HDDの用途の種類の確認ポイント
容量の確認ポイント
回転数の確認ポイント
おすすめのHDDの紹介

1.NASの選び方

NASの各部の名称

いろいろなメーカーからNASが販売されていますが、外見は同じように見えてもNASの中身の性能は全く異なります。

NASを選ぶ時は、製品カタログから最低でも、

NASを選ぶ時のpoint

  • ベイ数
  • 対応ストレージ
  • RAID

がどのように対応しているのか確認するようにしてください。

ベイ数の確認ポイント

NASの製品カタログを見るとベイ数という項目があります。

ベイ数とはHDD(ハードディスクドライブ)をNAS本体にいくつ搭載できるのかという数のことを表しています。

一般的なNASでは、

ベイ数の種類

  • 1ベイ
  • 2ベイ
  • 4ベイ

を採用する製品が多いです。

1ベイよりも2ベイ、2ベイよりも4ベイの方がHDDをたくさん搭載できるので故障に対する信頼性は向上します。

ベイ数を見て、HDDをいくつ搭載できるのかということ確認してから選ぶようにしてください。

対応ストレージの確認ポイント

NASの製品カタログには、対応ストレージという項目があります。

対応ストレージとは、NAS本体に搭載可能なHDDのインターフェイスの種類のことです。

現在使われているHDDの種類はというと、

HDDの種類

  • 2.5インチ Serial ATA
  • 3.5インチ Serial ATA

の2種類があります。

ですので、NASに搭載できるHDDの種類は、

NASのモデル

  • 2.5インチ Serial ATAのみ搭載できるモデル
  • 3.5インチ Serial ATAのみ搭載できるモデル
  • 3.5インチと2.5インチ Serial ATAの両方が搭載できるモデル

の3種類があります。

用語の説明

Serial ATA
Serial ATAとは、HDDのインターフェイス(ケーブルなどと接続する端子の形状)の規格の1つです。
※Serial ATAのことを、SATAともいいます。
昔のHDDのインターフェイスの規格はIDEでしたが、現在はSerial ATA(SATA)が採用されています。

対応ストレージを見て、どのインチのストレージを搭載できるのかということ確認してから選ぶようにしてください。

スポンサーリンク

RAIDの確認ポイント

RAID(レイド)とは、複数のHDDを組み合わせて分散してデータを保存して、システムに障害が起きた時の為にデータの冗長化を行う技術のことです。
※RAIDは、書き込み・読み出し速度の向上、信頼性の向上が主な目的です。

NASの製品カタログを見るとRAIDレベルという項目があります。

RAIDレベルには0~6まであるのですが、一般的に使われているRAIDレベルはRAID0とRAID1です。

その他には、JBODというHDDの構成とした使い方もあります。

用語の説明

RAID0
データをブロック単位に分割して、複数のHDDに分散して書き込み・読み出しして速度を高速化できる特徴があります。
※RAID0のことを、ストライピングともいいます。
但し、RAID0には冗長性がなくHDDが1台壊れるとすべてのデータが使用不可能となるので信頼性は低いです。
RAID1
同じデータを複数のHDDに同時に書き込んでいく技術です。
※RAID1のことを、ミラーリングともいいます。
1つのHDDが故障しても他のHDDが正常に動作していればデータを失うことはないので信頼性は高いです。
JBOD
JBOD (ジェイボド)は、複数のHDDを1つのHDDとして利用できるようにする技術です。
複数のHDDの容量を合計した値までのデータを保存できますが、1つのHDDが故障するとすべてのデータを失うこととなります。

RAID0、RAID1、JBODを利用するには、最低2つ以上のHDDを搭載できるNAS本体を購入しなければなりません。

2つ以上のHDDを搭載できるモデルは、RAID機能を利用してミラーリングすれば1つのHDDが壊れても、もう1つのHDDが正常に動作していればデータを守ることができます。

例えば、パソコンのHDDとNASのHDDの両方に同じデータを保存してある状況であれば、もし、強い衝撃を加えてパソコンのHDDが壊れたなど何かあった時は、新しいHDDに取り換えてデータを移せばパソコンは復元可能となります。

NASに複数のHDDを搭載できるモデルを使う利点は、すべてのHDDが一斉に壊れることはまずあり得ないのでデータを失う確率を減らすことができることです。

おすすめのNASの紹介

海外製のNASはHDDが内蔵されておらず別途購入するモデルが多いですが、国内製のNASは初めからHDDが内蔵されているモデルが多くあります。

特にこだわりはない方は、初めからHDDが内蔵されているモデルを、自分の好きなHDDを装着したい方は価格は高くなりますがNASキットが適しています。

ベイの数によってHDDを1つのみ又は複数(2つ、4つ、6つなど)搭載できるモデルがあります。私がおすすめするのはベイ数が1つ又は2つのモデルです。

おすすめの理由

  • ベイ数が1つのモデルは、HDDを1つ搭載でき価格が安くコストパフォーマンスに優れています。
  • ベイ数が2つのモデルは、HDDを2つ搭載できHDDが2つあればミラーリング(2つのHDDに同じデータを保存する)ができ、価格的にも購入しやすい価格帯なのでおすすめです。

価格は安いものから高いものまで様々あるので、自分の使用目的に相応しいモデルを選ぶようにしてください。

おすすめ商品おすすめのNASキット

商品名:Synology DiskStation DS220j [2ベイ / クアッドコアCPU搭載 / 512MBメモリ搭載] NASキット 国内正規品+電話サポート対応品

SynologyのDiskStation DS220jは、コストパフォーマンスに優れた3.5インチHDDのNASキットです。

家に居ても外に居てもNASにアクセス可能でデータの保存・取り出しができます。2ベイのNASキットなのでHDDを2つ使えばミラーリングができ安全にデータを保存することができます。

なお、このキットにはHDDは内蔵されていないので別途用意する必要があります。

おすすめ商品おすすめのHDD内蔵のNAS

商品名:BUFFALO NAS スマホ/タブレット/PC対応 ネットワークHDD 2TB LS210D0201G 【エントリーモデル】

バッファローのLS210D0201Gは、コストパフォーマンスに優れた入門用のNASです。

1ベイのNASなのでミラーリングはできませんが、価格は安いので初めてNASを導入する方に適しています。

スポンサーリンク

2.NASキットのHDDの選び方

いろいろなメーカーからHDDが販売されていますが、外見は同じように見えてもHDDの中身の性能は全く異なります。

HDDを選ぶ時は、製品カタログから最低でも、

HDDを選ぶ時のpoint

  • 使用用途
  • 容量
  • 回転数

を確認するようにしてください。

HDDの用途の種類の確認ポイント

HDD

NAS本体にHDDがセットさせていないモデルでは、本体とは別にHDDを別途購入しなければ使うことができません。

HDDには、

HDDの用途の種類

  • NAS向け
  • AV向け
  • パソコン向け

という3種類のHDDがあります。

それぞれのHDDの特徴は次の通りです。

NAS向けのHDD
1日24時間稼働することを想定して設計されているので耐久性は高いです。
製品例:Western DigitalのRed、SeagateのIronWolfなど
AV向けのHDD
1日24時間稼働することを想定して設計されているので耐久性は高いです。複数の動画の録画再生をスムーズに行うことができます。
製品例:Western DigitalのAV-GP、SeagateのVideoなど
パソコン向けのHDD
1日24時間稼働することを想定して設計されていないので、NASやAV向けのHDDよりも耐久性は劣ります。
製品例:Western DigitalのBlue、SeagateのBarraCudaなど

NAS本体にはパソコン向けのHDDでも使えますが、耐久性・信頼性を重視するならNAS向けやAV向けのHDDを使う方が適しています。

容量の確認ポイント

HDDを選ぶ時は、データを保存できる容量も重要となります。

HDDの容量には、

HDDの容量の種類

  • 500GB
  • 1TB
  • 2TB
  • 3TB
  • 4TB
  • 6TB

といった種類があります。
※GB(ギガバイト)、TB(テラバイト)とは、情報量(データ量)を表す単位のことです。

GBよりもTBの方が容量が大きく、数字が大きくなるほどデータの保存はたくさんできます。

最近は2TBの価格が安くなってきたので2TBがおすすめです。

回転数の確認ポイント

HDDを選ぶ時は、データの読み取り速度・書き込み速度、動作音の大きさ、発熱、消費電力に影響する回転数(回転速度)も重要となります。

HDDの回転数には、

HDDの回転数の種類

  • 5400rpm
  • 5900rpm
  • 7200rpm

などの種類があります。
※一般的に使われているHDDの回転数は5400rpmくらいです。

HDDの回転数の高い低いの特徴は次の通りです。

回転数の高低によるHDDの特徴

  • 回転数が高いHDD:データの読み取り・書き込み速度は高速ですが、動作音はカリカリうるさい、発熱が大きい、消費電力が大きいという特徴があります。
  • 回転数が低いHDD:データの読み取り・書き込み速度は低速ですが、動作音は小さく目立ちません、発熱は少ない、消費電力は少ないという特徴があります。

このように、HDDはいろいろな種類がありますが、容量、回転数などを考慮してNASに適したHDDを購入するようにしましょう。

おすすめのHDDの紹介

NASは24時間動き続けているので信頼性があるメーカーのHDDを選んでください。

ここでは、私のおすすめのHDDメーカーの商品を紹介します。

おすすめ商品おすすめのNAS向けHDD

商品名:Western Digital HDD 2TB WD Red NAS RAID 3.5インチ 内蔵HDD WD20EFAX-RT

WD Redは、NAS向けの定番となるWestern Digital(ウエスタンデジタル)というメーカーの容量が2TB、インターフェイスがSATA3.0、サイズが3.5インチのHDDです。

メーカー保証は3年ついています。NASは信頼できるメーカーのHDDを使うことをおすすめします。

おすすめ商品おすすめのAV向けHDD

商品名:Western Digital HDD 2TB WD AV-GP TV録画 オーディオ/ビデオ 3.5インチ 内蔵HDD WD20EURX

WD AV-GPは、オーディオ・ビデオ向けの定番となるWestern Digital(ウエスタンデジタル)というメーカーの容量が2TB、インターフェイスがSATA3.0、サイズが3.5インチのHDDです。

メーカー保証は3年ついています。NASは信頼できるメーカーのHDDを使うことをおすすめします。

(記事作成日:2018年3月29日、最終更新日:2021‎年9‎月18‎日)

スポンサーリンク
このエントリーをはてなブックマークに追加

NASの関連記事