車のカーエアコンのエバポレーターの洗浄方法
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- 目的(解決できる悩み)
- ラクティス(前期型)のエアコンのエバポレーターの洗浄方法を紹介しています。自分でカーエアコンのエバポレーターの洗浄作業を行い洗浄費用を節約してください。
- 節約できる金額
- 自分で洗浄すれば約2000円の節約ができます
- 目次
- 1.カーエアコンの基礎知識
- カーエアコンの役割
- カーエアコンが汚れると変な臭いがする?
- 2.エバポレーターのメンテナンス
- エバポレーターの洗浄時期
- エバポレーターの洗浄費用と作業時間
- エバポレーターの洗浄で使うケミカル用品と工具
- おすすめのエバポレータークリーナー
- 3.エバポレーターの洗浄方法
- グローブボックスを取り外します
- エアコンフィルターのカバーを取り外します
- エアコンフィルターを取り外します
- エバポレーターを洗浄する前準備をします
- 薬剤を吹きかけます
- エアコンフィルターを元通りにします
- エバポレーターの洗浄を始めます
1.カーエアコンの基礎知識
カーエアコンは、エバポレーターとヒーターコアで空気を冷やしたり温めたりしています。
エバポレーターは使っているとカビや菌が増殖して変な臭いが吹き出し口からしてくることがあります。
車の空気を快適して乗るにはエバポレーターを薬剤で洗浄させ綺麗にしましょう。
カーエアコンの役割
最近の車のエアコンはオートエアコンといって、室内の温度を設定すれば車が自動で設定温度となるように風量調整を行ってくれ大変便利になりましたよね。
昭和時代の車は自分で風量を調節していた方は多いと思います。
現在では車の室内を快適にする為にエアコンは欠かせないアイテムとなりましたが、室内の空気を冷やしたり温めたりするカーエアコンの仕組みはご存じでしょうか。
一般的なカーエアコンは、次のように、空気を冷やす場合は冷媒とエバポレーターを使い、空気を温める場合は冷却水とヒーターコアを使います。
エアコンの送風口から冷たい・温かい空気が吹き出されるまでの流れとしては、
カーエアコンの仕組み
- 冷媒ガスをコンプレッサーで圧縮し高温にする
- 冷媒ガスをコンデンサー(熱交換器)で温度を下げて液化する
- 液化した冷媒を霧化してエバポレーター(減圧器)で減圧し空気の熱を奪う
- 減圧された冷媒は気体となりコンプレッサーに戻り、エバポレーターで冷やされた空気はエンジンの冷却水を利用したヒーターコア(熱交換器)で温かい空気と混ざりエアコンの設定温度になる
- エアコンの送風口に送られる
というような一連の流れとなります。
このように、カーエアコンは空気を冷やすユニットと空気を温めるユニットの2種類によって室内の空気の温度制御を行っています。
カーエアコンが汚れると変な臭いがする?
エアコンの吹き出し口へ風が送られる時はエバポレーターとヒーターコアが関わっていることがわかってもらえたと思いますが、エアコンの風の吹き出し口から変な臭いがしたことは誰でも経験したことはありますよね。
変な臭いの主な原因は、次の2パターンが考えられます。
カーエアコンの臭いの原因
- 空気を冷やすユニットのエバポレーターの汚れと菌の繁殖によるもの
- エアコンフィルターが古くて機能していない
このように、エアコンの内部が汚れてくると変な臭いがしてくるようになります。
エバポレーターとヒーターコアで快適な室内温度を作ってもらっても、空気の臭いが不快なら車に乗りたくないですよね。
そこで、エバポレーターの汚れを落とし抗菌する薬剤を使ってエバポレーターを綺麗にしてもらうと、嫌な臭いがなくなり新車の時のような快適な室内空間に戻るようになります。
エバポレーターの洗浄自体は難しくないので、エアコンの臭いが気になる方はエバポレーターの洗浄かエアコンフィルターの交換を1度試してみてはいかがでしょうか。
2.エバポレーターのメンテナンス
カーエアコンを使っていると徐々にエバポレーターが汚れてきて悪臭がするようになってきます。
悪臭を無臭にする解決方法はエバポレーターを洗浄することです。エバポレーターの洗浄はカーショップで施工してもらえますし薬剤を購入すれば自分で行うこともできます。
エバポレーターの洗浄時期
エアコンのエバポレーターは長期間使っていると汚れがこびり付いて溜まってくるので定期的に洗浄する必要があります。
エバポレーターを洗浄する時期としては車検ごとが適していますが、エアコンの風の吹き出し口から嫌な臭いがする場合はエバポレーターが汚れているのでその都度洗浄した方がいいです。
エバポレーターを洗浄する目安としては、
カーエアコンの洗浄の目安
- エアコンから変な臭いがするようになった
- エバポレーターを洗浄してから1~2年使用した
という状態です。年数が経過した車や多走行距離の車では、エバポレーターはかなり汚れています。
エバポレーターは奥まった場所にありますが、エアコンフィルターのボックスから薬剤を吹きかけるタイプの商品を使えば簡単に洗浄ができます。
エバポレーターは普段見えない場所に装着されているパーツですが、エアコンの空気を冷却する時に使う重要なパーツなので定期的にメンテナンスを行いましょう。
エバポレーターの洗浄費用と作業時間
エバポレーターをカーショップに依頼して洗浄してもらった時と自分で洗浄した時のおおよその費用と作業時間を比較してみます。
- カーショップで洗浄した時の洗浄費用と時間
- エバポレータークリーナーの代金+洗浄工賃:約5000円
- 作業時間:作業自体は15分くらいで完了しますが、ピットが混雑していると1時間以上待つこともあります
カーショップで洗浄した時の費用はケミカル代と洗浄工賃を合計すると5000円です。
- 自分で洗浄した時の洗浄費用と時間
- エバポレータークリーナーの代金:約3000円
※今回使ったエバポレータークリーナーは、インターネットショップで安売りしているピットワークのエバポレーター洗浄・抗菌剤というクリーナーです。 - 作業時間:作業は15分くらいで完了できます
- エバポレータークリーナーの代金:約3000円
自分で洗浄した時の費用はケミカル代のみなので3000円です。
5000円-3000円=2000円となるので、自分でエバポレーターの洗浄をすれば2000円の節約ができます。
エバポレーターの洗浄で使うケミカル用品と工具
エバポレーターを自分で洗浄する時は、工具は何も必要ないのでエバポレータークリーナーだけ用意すれば洗浄ができます。
エバポレーターの洗浄時に使うケミカル用品
カーエアコンの洗浄で用意するもの
- エバポレータークリーナー(抗菌効果の持続期間が6カ月や1年など商品により異なるので確認してください。)
カーエアコンのエバポレーターの洗浄方法は、エアコンフィルターのボックスから薬剤を注入するタイプとドレンホースから注入するタイプがあるので、施工方法を確認してから購入しましょう。
エアコンフィルターのボックスから施工する方法、ドレンホースから施工する方法のどちらの方法でも、エアコン内部にあるエバポレーターへ薬剤が届き、嫌な臭いの原因を除去することができます。
また、エアコンフィルターのボックスから施工するタイプでは車をリフトアップする必要がないので施工がとても簡単です。エアコンフィルターのボックスからノズルを使ってミスト噴霧(約2分)した後にエアコンを作動(約5分)するだけで施工が完了できます。
エバポレーターの洗浄は車検時に勧めてくることがあるので自分で洗浄すれば費用を節約できます。
おすすめのエバポレータークリーナー
私がおすすめするエバポレータークリーナーは、タクティーのクイックエバポレータークリーナー、又はピットワークのエバポレーター洗浄・抗菌剤6カ月です。
車用のエバポレータークリーナーは有名な商品ではないのでホームセンターでは見かけませんが、ディーラーでは購入できますし、インターネットショップを利用すればディーラよりも安く購入できます。
おすすめのエバポレータークリーナー
商品名:タクティー(TACTI) DRIVE JOY(ドライブジョイ) クイックエバポレータークリーナーS 60ml
タクティーのクイックエバポレータークリーナーSは、カーエアコンのエバポレーターの除菌・抗菌と消臭を行うカーエアコン専用の薬剤です。
タクティーの商品はトヨタのディーラーでも扱っているので品質は安心です。
エバポレータークリーナーを使うと変な臭いが消える又は少なくなるので悪臭の悩みが解決できます。
説明書通りに作業を行ってもらえば15分くらいで作業は完了でき、お求めやすい価格と使いやすさで選べばタクティーのクイックエバポレータークリーナーSで決まりです。
なお、ラクティスに限らずどんな車でも1~2年くらい時間が経過すると臭いが出てくるので臭いが気になりだしたら定期的に使うことをおすすめします。
3.エバポレーターの洗浄方法
カーエアコンのエバポレーターを洗浄する商品がいくつか販売されていますが、基本的にエアコンフィルターのボックスから薬剤を注入するという作業の流れはどの商品でも同じです。
車のエアコンの臭いが気になる方はエバポレーターの洗浄を一度試してみてください。
ラクティスのカーエアコンのエバポレーターをクリーナーで洗浄する方法について紹介しています。
グローブボックスを取り外します
エバポレーターの洗浄を行う作業手順は、途中まではエアコンフィルターの交換作業と同じです。
エアコンフィルターを取り外すまでは、エンジンとエアコンを停止させて行いましょう。
一般的な車では、エアコンフィルターのボックスはグローブボックスの後ろのスペースに設置されているので、助手席の前にあるグローブボックスを取り外してください。
グローブボックスを取り外す方法は、
グローブボックスを外す手順
- ダンパーステーを外す
- ストッパーを外す
- フックを外す
の3つの作業でできます。
初めは、グローブボックスを開けると左側にダンパーステーが見えます。ダンパーステーはグローブボックスと接続されているので、ダンパーステーを手で左側に引っ張って外してください。
※ダンパーステーは少し力を加えると簡単に外れます。
次は、グローブボックスの左右にストッパーが付いているので、ストッパーの両端を内側に押し込んで外してください。
※少し力を加えるとストッパーは簡単に外れます。
最後は、グローブボックスの下側にフックが付いているので、台座からフックがスムーズに外れる角度を探して外してください。
下側のフックは力を入れて引っ張ると折れることがあるので、取り外す時は角度に注意してください。水平の位置にするとスムーズに外れます。
エアコンフィルターのカバーを取り外します
グローブボックスを取り外すと、上の写真のような白いボックスが見えるようになります。
エアコンフィルターはこの白いボックスの中に収められているので、このボックスの正面のカバーを取り外します。エアコンフィルターのカバーはロック式になっていて、指でロック部分をつまみながらロックを解除して外してください。
エアコンフィルターを取り外します
エアコンフィルターのカバーを取り外すことができたら、エアコンフィルターが見えるようになるので、エアコンフィルターをボックスから取り外します。
※エアコンフィルターは固定されていないので手で引っ張れはすぐに外れます。
ここまでは、エアコンフィルターの交換時と同じ作業となります。
エバポレーターを洗浄する前準備をします
エアコンフィルターのボックスからエアコンフィルターを取り外したら、エアコンのエバポレーターを洗浄する為の前準備を行います。
前準備の作業としては、
- すべての窓を開ける
※薬剤の匂いが車内につくので必ず窓を開けてください。 - 電子機器をウエスなどで覆っておく
※エアコンフィルターのボックスの近くにある電子機器に薬剤がかかると故障の原因になるのでウエスなどで覆っておいてください。 - ノズルを付ける
※エバポレータークリーナーにノズルを付けます。 - エアコンの風が出る吹き出し口を開ける
※閉じている場合は開けてください。
上記の作業が終わったら、エンジンを掛けずにA/Cをオン、風量を最大、内気循環にして、次は薬剤を吹きかける作業に入ります。
薬剤を吹きかけます
薬剤を吹きかける際は、エバポレータークリーナーのノズルをブロアファンの中心に向かって吹きかけてください。
エバポレータークリーナーの噴射ボタンを押し続けると約2分間出てきます。ボタンを押すのを止めると薬剤の噴射は止まるので押し続けてください。洗浄剤と抗菌剤が霧状になって出てくるのでエバポレーターの洗浄と抗菌が同時に行えます。
エアコンフィルターを元通りにします
エバポレータークリーナーの薬剤の噴射が終わりましたら、エアコンを停止させエアコンフィルターをボックスにセットしてカバーを閉じてください。
エアコンフィルターをボックスにセットする時の注意点としては、エアコンフィルターには上下の向きがあるので気を付けてください。エアコンフィルターに書かれているUPの矢印の方向が上側となるようにセットしてください。
また、左右の向きがあるので、エアコンフィルターが合わない時は横方向に90度回転させてからセットし直してください。
エバポレーターの洗浄を始めます
ボックスのカバーを閉じたらエバポレーターの洗浄を始めます。
エバポレーターの洗浄方法は、エンジンを掛けてA/Cをオン、風量を最大、内気循環にしてエアコンを約5分間回し続けて洗浄を行います。
※エバポレーターの汚れはドレンホースから車体の下側の地面に排出されます。
エバポレーターの洗浄が終わったら、エンジンとエアコンを停止させグローブボックスを元通りにしたら作業は完了です。
エバポレーターの洗浄は、エアコンフィルターのボックスから洗浄剤を噴霧するので、ついでにエアコンフィルターを新品に交換すればより効果的です。
なお、エバポレーターの洗浄は、エアコンフィルターのボックスから行うタイプとドレンホースから行うタイプがあるので説明書で確認してください。商品にもよりますが抗菌効果は6カ月間持続します。エバポレータークリーナーを購入する時は、殺菌効果の持続期間を確かめてから購入しましょう。
エバポレーターの洗浄は自分でも簡単に行えれるので、エアコンの臭いが気になりだしてきたら洗浄してみることをおすすめします。
(記事作成日:2017年7月16日、最終更新日:2021年6月23日)