中学英語を覚えてやり直し英語を成功させる勉強方法

やり直し英語の勉強方法

英文法と英単語は勉強の基本

学生の時に英語が苦手だった人は、社会人になってから英語の勉強をやり直そうと思ってもなかなかはかどらないものです。

英単語は覚えられるけど英文法はよくわからない、英単語だけなら理解できるけど英文を見るとわけがわからなくなるなど、そもそもなぜ英語が苦手なのかと言うと、脳が英語を言葉として認識しておらず意味がないものとなっているからです。

英語の教科書の英文を見るとあくびがでて眠たくなったり、CDで英語を聞くと雑音としか聞こえなく耳が痛くなったという経験はありませんか？

英語を言葉として認識させるには、英文法と英単語の両方を脳にインプットさせなければいけません。英文法には英単語をどこに配置すればいいのかというルールが決められているからです。

さらに、詳しく説明すると、英文法と英単語は書いて読むことだけをできるようにするのではなく、聞いて話すこともできるようにしてください。

ですので、英語の勉強を始めて、また挫折という同じ過ちを繰り返さない為にも、

• 書く（ライティング）
  英文や単語を紙に書いて覚える
• 読む（リーディング）
  英文や単語を口で発声する
• 聞く（リスニング）
  英語のCDやDVDなどで音声を聞く
• 話す（スピーキング）
  シャドーイングしたり誰かと話す

の４つの作業を行い英文法と英単語を覚えるようにすると、脳が英語は言葉であるということを認識できるようになるので英語の教科書を見たり英語のCDを聞いても苦にならなくなります。

そこまでの状態になるには、人それぞれ英語に慣れるまでに時間の差がありますが、１日１時間勉強して２年くらいは掛かるものです。

勉強を始めた頃は上達しているのか実感はわきにくいですが、続けていれば必ず英語嫌いは克服できます。焦らずじっくりと英語の勉強をやり直していきましょう。

英文法を覚える

英文法を覚えなくても英単語だけをたくさん覚えれば英語はできるようになると考えている方は注意が必要です。

英文法がわからないまま英単語を覚えることに力を入れると、短い文章なら理解できますが長文になるとお手上げということになりかねません。

なぜ英文法は重要なのかというと、英語は単語を配置する規則が厳しいからです。
日本語は曖昧に単語を並べても意味は通じますが、英語は規則に従って配置しないと意味が通じません。

ところで、みなさんは、基本５文型を覚えていますか？
主語＋動詞というような文型が５つあったと思います。

基本文型の他には、

• 現在形
• 過去形
• 未来の表現
• 現在完了形
• 現在進行形

などの時制や、不定詞や動名詞では動詞を名詞のように表現する方法、その他にもいろいろな用法がありましたね。

このような中学英文法を理解できるかどうかで英語の上達スピードは大きく変わってきます。

英語の勉強をやり直すのに相応しい内容は、高校生だろうが大学生だろうが社会人だろうが年齢に関係なく中学校の英語の授業で勉強した内容です。

何をどうすればいいのかわからないという方は「これさえやれば英語はできる」というテクニック的な内容ではなく中学英文法を勉強して基礎を固めてください。

仕事で英語を使う、海外旅行で英語を使う、受験で英語を使うにしても中学英文法が必要になります。

• 英語の教科書を見ると拒絶反応が起きる
• 中学生や高校生の時は英語の成績が悪かった
• 社会人になって英語の勉強を始めたけど１カ月で挫折した

など、本当に英語が苦手な方はTOEICのような教材で勉強をしても難しすぎてまた挫折するだけなので、まずは、英検３級レベル（中学３年間の英語レベル）の勉強から始めてください。

勉強を進めていくと、いろいろな教材を試してみたものの結局英語が上達せず、遠回りして最終的に中学校の時に勉強した内容で事足りることがわかると思います。

ですので、文法を勉強する時のコツは、

• 中学英文法からやり直すこと
• 難しい参考書は使わないこと

に気をつけるようにしてください。

英語ができるようになるのは時間が掛かります。
文法の勉強は英語が上達しているのか実感しにくいのが難点ですが、挫折しないようにするために難しい本で勉強するのは止めましょう。

おすすめの中学英文法をやり直すドリル
中学英文法をもう一度復習するならこの本１冊で完璧です。１カ月で１冊終わらせることができるので英語嫌いを克服するには最適のボリュームです。まずは、この本に書かれている英語の配置のルールを完璧に覚えましょう。
Mr．Evineの中学英文法を修了するドリル [ Evine ]

おすすめの中学英語の参考書
中学英文法を覚える時に一緒に使うとより効果的に勉強が進みます。willやbe going to、不定詞や動名詞の微妙な意味の違いや英文の構造などが理解できなくて悩んでいる時はこの本を読めばわかりやすく書かれているので解決できます。
一億人の英文法 [ 大西泰斗 ]

リスニングを鍛える

英文法と並行して勉強することの１つ目はリスニングができるようになることです。

リスニングは、耳が英語に慣れていないので英文法を覚えることよりもとっつきにくいと思います。

なぜなら、リスニングを始めたばかりの頃は、脳が英語をノイズとして意味がない言葉であると認識しているからです。

例えば、

This is a pen.
これはペンです。

この英文は誰でも目で見ても耳で聞いても意味がわかると思います。

では、こちらはどうでしょう。

I have been in Australia.
私はオーストラリアに滞在しています。

目で見れば意味はわかるが耳で聞くとすぐには理解できないという方がみえるのではないでしょうか。

リスニングを上達させるコツは、ただ何も考えずに漠然と聞くのではなく、１語１語注意深く聞いて英単語を聞きとれるようにすることです。

単語１つずつなら聞きとれるけど、文にすると途端に聞きとれなくなるという方は多くみえます。

英文を聞きとる時は、主語、動詞という英語の配置のルールと時制を思い浮かべながら聞きとるようにして、聞きとることに抵抗がなくなったらシャドーイング（音声の後に続いて自分で声に出してマネして言う）をして、自分で正しく英語を発音できるようになるとリスニングはみるみる上達します。

そういう状態まで成長すると、理解できなかったものが何を言っているのか初めて意味が理解できるようになります。

リスニングで使う教材は、自分が好きな分野の英語を勉強すればいいです。

• 海外旅行が好きな方は旅行で使う英語
• スポーツが好きな方はスポーツに関した英語
• サイエンスが好きな方はその分野の英語

のように興味がある分野のCDやDVDで英語をリスニングした方が専門用語の意味がわかっているので聞きとりやすいです。

例えば、会社の中で英語を使う社会人がビジネス英語を勉強するのは正しいですが、主婦がビジネス英語を勉強しても使う機会がありません。
それぞれの目的に応じた分野の英語をリスニングするようにしましょう。

特にこだわりはないという方は、長い英文ではなく単語が３～５つくらいで構成されている普段よく使う短いフレーズを聞きとれるようにするのがいいでしょう。

英語をやり直す方は間違えてもTOEIC対策用のCDは使わないようにすることです。
難しすぎて手に負えなくなり挫折します。

どうしても資格用の教材で勉強したいという方は英検３級の参考書とCDを使いましょう。

耳でなかなか英語を聞きとれなくリスニングが上達していないと落ち込むこともありますが何回でも繰り返して聞いていると、単なるノイズにしか聞こえない音でも、意味がある言葉なんだということを脳が認識して聞きとれるようになります。

聞きとれるようになるには文法を理解することよりも時間がかかりますので、持続力と忍耐力を持って困難を乗り越えて上達していってください。

おすすめのリスニング教材
どのCD教材を使って勉強したらいいのかわからない人は、日常生活でよく使うフレーズからリスニングするのが最適です。量は１００語と少なく短いフレーズが多いので、まずはこのCDのフレーズをすべて聞きとれるようにして英語を脳に認識させてください。
英会話なるほどフレーズ100 [ スティーブ・ソレイシィ ]

おすすめの英語のゲーム
ニンテンドーDSのゲームになりますが、英文を音声で聞いた後にタッチペンで書きこんで答える形式なのでリスニングに使うことができます。ゲームの内容は中学英語レベルなのですべての文章が聞きとれるようになれば英語力はかなり上達します。
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英単語を覚える

英文法と並行して勉強することの２つ目は英単語を覚えることです。

文法を勉強する目的は単語を配置するルールを覚えることですが、単語を覚えなければ英文を完成させることはできません。

単語を覚える時のコツは、目で見て覚えるだけではなく、声に出して読みながら紙に書いて、「見る」、「読む」、「書く」を総合的に鍛えて覚えていってください。

単語を目で認識させるには、文字を覚えさせればいいですがそこに絵を取り入れるとより覚えやすくなります。

覚える単語としては、まずは中学校で勉強する短い英単語や家の中の身近なものから覚えていきます。

中学校で勉強する単語は、英文法を勉強する時に出てくる単語で十分です。

身近なものでは、

• 本棚
• 電子レンジ
• 流し
• カレンダーの曜日や日にち

などを辞書で調べながら覚えていくのがいいでしょう。

単語を覚える時は、単語とその意味を覚えますが、それだけ覚えても英文を組み立てることはできません。

英文を日本語に訳すことはできるが、日本文を英文にしたり文として英語を話すことができない人は多いです。

英文を作れるようになるには単語の意味の他にその単語の品詞が、

• 動詞
• 形容詞
• 副詞
• 名詞
• 前置詞

なのかを覚える必要があります。

英文法では、肯定文、否定文、疑問文などを勉強しましたね。

肯定文は主語＋動詞、否定文は肯定文にnotを付け加える、疑問文はDo～？というやつです。思いだしましたか？

ですので、単語の意味だけ覚えてもどこに配置していいのかわかりません。

私は疲れた。
I am tired.

私は明日野球をします。
I will play baseball tomorrow.

英文法で勉強したこのような英文は規則に従って単語を配置して文が作られています。

英文法の勉強が一通り終わり単語の配置の規則が理解できたら、次は語彙を増やすことに力を入れましょう。
※つづりが長い単語や高校で勉強する単語は後回しで構いません。

また、rightとlight、sheとseeのような紛らわしい単語の発音の違いが理解できるようになると英語の上達が早くなるので発音記号の発音の仕方を覚えるといいです。

おすすめの英語の発音のCDブック
日本人が間違えやすい発音について書かれている初心者向けの発音のCDブックです。量は多くなくシンプルにまとめてあるので、発音の違いが理解できるまで繰り返し練習しましょう。耳で聞いて発音の違いがわからないとそこで英語力は止まってしまいます。
英語舌のつくり方 [ 野中泉 ]

おすすめの英単語のゲーム
ニンテンドーDSのゲームになりますが、中学校で覚えるべき単語が１９００語収録されています。単語の書きとり、聞きとり、発声がスムーズにできるまで繰り返し練習しましょう。中学英語はおろそかにしないでください。
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