プランター菜園のトウモロコシ栽培に必要な季節・道具・費用
- カテゴリー
- 家庭菜園の悩み
- ジャンル
- トウモロコシの育て方
- 目的(解決できる悩み)
- プランターを使ってトウモロコシを育てる時に用意する資材がわかるようになること
- 準備に必要な費用
- 道具、肥料、種を購入して約2100円です
- 目次
- 1.トウモロコシのプランター菜園の基本情報・季節・栄養素
- トウモロコシ栽培の基本情報と気を付けること
- トウモロコシの栽培に適した季節
- トウモロコシに含まれる栄養素
- 2.トウモロコシのプランター菜園で使う道具・肥料・種と総費用
- トウモロコシ栽培に必要な道具
- トウモロコシ栽培の肥料
- トウモロコシの品種
- トウモロコシ栽培の総費用
1.トウモロコシのプランター菜園の基本情報・季節・栄養素
トウモロコシは5月に種を撒いて7~8月にかけて粒が乾燥していない黄色の実を収穫する春植え野菜です。
栽培の難易度は受粉作業があるので難しいですが大きく実ったトウモロコシの収穫を楽しんでください。
また、栄養素はビタミンや食物繊維を多く含んでいるので健康に良い野菜です。
トウモロコシ栽培の基本情報と気を付けること
- トウモロコシの基本情報
- 原産地:南アメリカ北部
- 野菜の科:イネ科
- 育てやすさ:難しい
- 日当たり:よい場所
- 肥料の量:多い
- 土の酸度:pH6.0~6.5
- トウモロコシの栽培で気を付けること
- 寒さに弱いので気温が低いと種は発芽しません。
- 種撒き後は発芽するまで土を乾燥させないこと。
- 酸性土に弱いので必ず苦土石灰を撒いて土を中和してください。
- 肥料を多く施し受粉させて育てる野菜です。
- 同じイネ科の野菜と連作(同じ土で同じ科の野菜を毎年育て続けること)しても連作障害は出にくいです。
- 雄花(絹糸)が茶色くなったら収穫時期です。
- 受粉に失敗すると歯抜けの実ができます。
- 収穫が遅れると実の水分がなくなり食べることができません。
トウモロコシの栽培に適した季節
トウモロコシ栽培を始める時は、一般的には5月に種を撒いて、7月中旬~8月中旬にかけて大きく育ったトウモロコシの実の収穫を行います。
- 用語の説明
- 植え付け:ビニールポットで育苗した苗をプランターへ定植すること
- 追肥:肥料を追加して足りなくなった栄養分を補うこと
この日程表は、比較的暖かい地域の場合を対象としていますので、北海道や内陸部などの涼しい気候では日程は異なります。
トウモロコシに含まれる栄養素
トウモロコシはでんぷん質が主な栄養素なのでエネルギーが多く疲労回復に向いた野菜です。
また、ビタミンやミネラルも多く含んでいます。ビタミンは、糖質や脂質のエネルギーの代謝に関係したビタミンB1、B2、抗酸化作用があるビタミンE、ミネラルは、体内の余分な塩分を体外へ排泄する作用で高血圧の予防や利尿作用によるむくみ解消の効果があるカリウムです。
さらに、食物繊維も多く含んでおり、腸の働きを促進させて血糖値やコレステロール値を抑えたり、便秘改善の効果が期待できます。
トウモロコシは、粒が黄色の品種、白色の品種、黄色と白色のバイカラーの品種がありますが、どれも栄養やビタミン・ミネラルが豊富な野菜です。
なお、トウモロコシは収穫したら保存が難しくすぐに鮮度が落ちてしまいますので、もぎ取ったらすぐにゆでて新鮮で甘いトウモロコシを食べてください。
2.トウモロコシのプランター菜園で使う道具・肥料・種と総費用
トウモロコシのプランター栽培を始める時は、プランター、培養土、肥料、種などの資材を用意しましょう。
ここでは、トウモロコシ栽培に最適なおすすめの資材を紹介しています。
トウモロコシ栽培に必要な道具
プランター栽培では畑を耕すという大掛かりな作業はいらないので、家庭菜園が初めての方でも手軽に始められます。ここでは、トウモロコシのプランター栽培で用意する道具を紹介します。
用意する道具
- プランター:深底タイプのプランターを用意。鉢底ネットが付属しているのがよい。
- 培養土:ホームセンターの安売り培養土でもしっかり育ちます。
- 移植ごて:土をプランターへ入れたり、苗の植え付け時に穴を掘る時に使います。
- ジョウロ:ハス口付き(水をシャワーにして出す)のジョウロを選んでください。
培養土以外は100円ショップで売っているもので対応できます。100円ショップを活用して賢く家庭菜園をしましょう。
トウモロコシ栽培で使うおすすめのプランター
商品名:アイリスオーヤマ ベジタブルプランター 680
アイリスオーヤマのベジタブルプランター680は、土の深さは約20cm、土の量は約40L入るので、トウモロコシの栽培をするにはちょうどいい大きさのプランターです。
※680サイズのプランターでトウモロコシの苗は5本植え付けられるスペースがあります。
また、ベジタブルプランターにはスノコがついているので、鉢底ネットを別途購入しなくてもそのまま使える手軽さがあります。
トウモロコシ栽培で使うおすすめの培養土
商品名:自然応用科学 花と野菜の土 W効果 25L
自然応用科学の花と野菜の土(W効果)は、花と野菜の両方に使える繊維質が多いふかふかの培養土です。トウモロコシは硬い土よりもふかふかした土の方が適しています。
花と野菜の土(W効果)の大きな特徴は、ふかふかした土質だけでなく排水性と保水性のバランスがいいこと、天然の有機リン酸などの緩効性の肥料が元肥として配合されているので肥料効果は長い間効くことです。
トウモロコシ栽培の肥料
プランター栽培では、肥料の効き目が早く現れる速効性タイプの液体肥料か緩効性タイプの化成肥料が向いています。
肥料の効き具合が早い方が肥料の扱いは簡単で、肥料を追肥するかしないかで野菜の生長に大きく影響してきます。
プランター菜園で使う肥料の種類
- 液体肥料:原液を水で500~1000倍に薄めた後に水やりの代わりとして使います。
- 化成肥料:形は細かいサイズの粒状になっていて臭いがなく扱いやすいです。定期的に土の上にばら撒いて使います。
その他、1回野菜を育てた土を再利用して栽培する時は苦土石灰も準備してください。
トウモロコシ栽培で使うおすすめの肥料
商品名:住友化学園芸 マイガーデンベジフル 1.6kg
マイガーデンベジフルは、窒素・リン酸よりカリが多く含まれている緩効性の粒状コーティング肥料です。
一番の特徴は、肥料の表面がコーティングされているので気温の違いで肥料が溶ける量をコントロールして普通の化成肥料よりも肥料効果が長持ちすることです。
また、腐植酸と植物性の有機質が配合されているので土の環境を整える効果も期待でき、元肥・追肥のどちらでも使うことができます。
トウモロコシの品種
トウモロコシと一口でいってもいろいろな品種があります。ここでは、家庭菜園で人気があるおすすめの品種を紹介します。
トウモロコシの各品種の特徴
- ピーターコーン:黄色と白色のバイカラー色で甘みが強く家庭菜園の人気商品です。
- ゆめのコーン:ピーターコーンと同じくバイカラー色で甘みがあり家庭菜園の人気商品です。
- おひさまコーン:粒皮がやわらかく甘くて美味しいのが特徴です。
- キャンベラ:作りやすさ抜群のトウモロコシ。甘みも強く美味しいです。
おすすめのトウモロコシの品種
商品名:【スイートコーン】ピーターコーン【サカタのタネ】(23ml)
トウモロコシ栽培が初めてでどの品種を選べばいいのか迷っている方は、まずは育てやすいピーターコーンを選んでみてはいかがでしょうか。
トウモロコシ栽培の総費用
プランターを使ってトウモロコシを育てる時に用意する道具、肥料、タネなどのおおよその費用を紹介します。
トウモロコシのプランター菜園の資材と費用
- プランター:500円(土が40Lくらい入るサイズ)
- 培養土:600円(ホームセンターで安売りしている培養土)
- 移植ごて:100円(100円ショップを利用)
- ジョウロ:100円(100円ショップを利用)
- 園芸ハサミ:100円(100円ショップを利用)
- 肥料:500円(液体肥料でも化成肥料でも構いません)
- タネ:200円(早生種が育てやすいです)
上記で紹介したアイテムはプランターのトウモロコシ栽培で最低限必要となるもので、それぞれの費用を合計すると2100円くらいとなります。
移植ごて、ジョウロ、園芸ハサミなど100円ショップのアイテムで代用できるものがあれば費用の節約になります。
各資材の準備が整いましたら、次はトウモロコシの育て方を見ていきましょう。
(記事作成日:2019年1月8日、最終更新日:2023年3月26日)