プランター菜園のニンジン栽培に必要な季節・道具・費用
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- 家庭菜園の悩み
- ジャンル
- ニンジンの育て方
- 目的(解決できる悩み)
- プランターを使ってニンジンを育てる時に用意する資材がわかるようになること
- 準備に必要な費用
- 道具、肥料、種を購入して約1800円です
- 目次
- 1.ニンジンのプランター菜園の基本情報・季節・栄養素
- ニンジン栽培の基本情報と気を付けること
- ニンジンの栽培に適した季節
- ニンジンに含まれる栄養素
- 2.ニンジンのプランター菜園で使う道具・肥料・タネと総費用
- ニンジン栽培に必要な道具
- ニンジン栽培の肥料
- ニンジンの品種
- ニンジン栽培の総費用
1.ニンジンのプランター菜園の基本情報・季節・栄養素
ニンジンは8月にタネを撒いて12~翌年1月にかけて収穫する秋冬野菜です。栽培の難易度は簡単なのでどなたでも大きく育ったニンジンの収穫を楽しむことができます。
また、ベータカロテンを多く含んでいる緑黄色野菜なので健康に良いです。煮物や炒め物にして食べると美味しいです。
ニンジン栽培の基本情報と気を付けること
- ニンジンの基本情報
- 原産地:中央アジア
- 野菜の科:セリ科
- 育てやすさ:簡単
- 日当たり:よい場所
- 肥料の量:普通
- 土の酸度:pH5.5~6.5
- ニンジンの栽培で気を付けること
- 日なたと風通りが良い場所を選んでください。
- 寒さに強く暑さに弱いので秋作が適しています。
- 乾燥した環境を好みます。
- 連作障害は出にくいので同じ土で毎年ニンジンを育てても大丈夫です。
- 土が湿りすぎていると生長が悪くなります。
ニンジンの栽培に適した季節
ニンジン栽培を始める時は、一般的には8月に市販されているニンジンのタネを撒いて、12月~翌年1月にかけて大きく育ったニンジンの収穫を行います。
- 用語の説明
- 間引き:種が発芽した後に株間が混み合わないように不要な株を抜き取ること
- 増し土:株の根元に土を投入すること
- 追肥:肥料を追加して足りなくなった栄養分を補うこと
この日程表は、比較的暖かい地域の場合ですので、北海道や内陸部などの涼しい気候では異なります。
ニンジンに含まれる栄養素
ニンジンは根を食べる根もの野菜で、ベータカロテンの量は基準値よりも多く緑黄色野菜に分類されています。
ニンジンには、ベータカロテンの他に、ビタミンE、カリウム、鉄、食物繊維が多く含まれている健康に良い野菜です。
体内に入ったベータカロテンは必要に応じてビタミンAに変化する性質があり、ベータカロテンは抗酸化物質として細胞の老化防止、ビタミンAは、皮膚、粘膜、目の健康維持に役立つ栄養素です。
また、ビタミンEは肌の老化予防、カリウムは体内の余分な塩分を排泄する、鉄は貧血の改善、食物繊維は腸の調子を整える効果があります。
ニンジンに含まれているカロテンは油で調理して食べると吸収がよくなるので、生で食べるよりも炒めものにして食べた方が栄養面ではより効果的です。
ニンジンの色は主にオレンジ色と赤色の2種類がありますよね。オレンジ色のニンジンはカロテノイド系のベータカロテンという色素、赤色のニンジンはカロテノイド系のリコピンという色素の影響によるものです。どちらのニンジンでもベータカロテンが多く含まれている緑黄色野菜です。
2.ニンジンのプランター菜園で使う道具・肥料・タネと総費用
ニンジンのプランター栽培を始める時は、プランター、培養土、肥料、タネなどの資材を用意しましょう。
ここでは、ニンジン栽培に最適なおすすめの資材を紹介しています。
ニンジン栽培に必要な道具
プランター栽培では畑を耕すという大掛かりな作業はいらないので、家庭菜園が初めての方でも手軽に始められます。ここでは、ニンジンのプランター栽培で用意する道具を紹介します。
用意する道具
- プランター:深底タイプのプランターを用意します。鉢底ネット付きがおすすめ。
- 培養土:値段は生長にあまり関係ないので、ホームセンターで安売りしている土でOK。
- 移植ごて:土をプランターへ入れたり、苗を植え付ける時に使います。
- ジョウロ:ハス口付き(シャワーにして水を出す)のジョウロを購入してください。
培養土以外は100円ショップで売っているもので対応できます。100円ショップを利用すれば費用の節約ができます。
ニンジン栽培で使うおすすめのプランター
商品名:アイリスオーヤマ ベジタブルプランター 480
アイリスオーヤマのベジタブルプランター480は、土の深さは約20cm、土の量は約20L入るので、ニンジンの栽培をするにはちょうどいい大きさのプランターです。
また、ベジタブルプランターにはスノコがついているので、鉢底ネットを別途購入しなくてもそのまま使える手軽さがあります。
480サイズのプランターでニンジンは10個くらい育てれるスペースがあります。
ニンジン栽培で使うおすすめの培養土
商品名:自然応用科学 花と野菜の土 W効果 25L
自然応用科学の花と野菜の土(W効果)は、花と野菜の両方に使える繊維質が多いふかふかの培養土です。ニンジンは土の中にできるので硬い土よりもふかふかした土の方が適しています。
花と野菜の土(W効果)の大きな特徴は、ふかふかした土質だけでなく排水性と保水性のバランスがいいこと、天然の有機リン酸などの緩効性の肥料が元肥として配合されているので肥料効果は長い間効くことです。
ニンジン栽培の肥料
プランター栽培では、肥料の効き目に速効性がある液体肥料か緩効性の化成肥料を用意してください。肥料の効き具合が早い方が育てやすいです。
肥料の効き具合が早い方が肥料の扱いは簡単で、肥料を追肥するかしないかで野菜の生長に大きく影響してきます。
プランター菜園で使う肥料の種類
- 液体肥料:原液を水で500~1000倍に薄めた後に定期的に水やりの代わりとして使います。
- 化成肥料:小さな粒状になっていて臭いはなく扱いやすいです。定期的に土の上にばら撒いて使います。
なお、1回野菜を育てた土を再利用してニンジンの栽培をする時は苦土石灰も用意してください。
ニンジン栽培で使うおすすめの肥料
商品名:住友化学園芸 マイガーデンベジフル 1.6kg
マイガーデンベジフルは、窒素・リン酸よりカリが多く含まれている緩効性の粒状コーティング肥料です。
一番の特徴は、肥料の表面がコーティングされているので気温の違いで肥料が溶ける量をコントロールして普通の化成肥料よりも肥料効果が長持ちすることです。
また、腐植酸と植物性の有機質が配合されているので土の環境を整える効果も期待でき、元肥・追肥のどちらでも使うことができます。
ニンジンの品種
ニンジンと一言でいってもいろいろな品種があります。ここでは、家庭菜園で人気があるおすすめの品種を紹介します。
ニンジンの各品種の特徴
- 黒田五寸:根の長さは15~20cmくらいで長根型の西洋ニンジンです。病気に強く育てやすくたくさん収穫できるので家庭菜園の人気商品です。
- 時なし三寸:根の長さは10cmくらいで短根型の西洋ニンジンです。早生種で作りやすいので家庭菜園が初めての方におすすめです。
- ベビーキャロット:いわゆる根の長さが10cmくらいのミニニンジンです。極早生種なので作りやすいです。甘みがあるので生のままサラダとして食べるのに適しています。
おすすめのニンジンの品種
商品名:在来種/固定種/時無し三寸人参5ml約1800粒 種
ニンジン栽培が初めてでどの品種を選べばいいのか迷っている方は、まずは育てやすい三寸ニンジンを選んでみてはいかがでしょうか。
ニンジン栽培の総費用
プランターを使ってニンジンを育てる時に用意する道具、肥料、タネなどのおおよその費用を紹介します。
ニンジンのプランター菜園の資材と費用
- プランター:500円(深底型で土が20L以上入るサイズ)
- 培養土:400円(ホームセンターで安売りしている培養土)
- 移植ごて:100円(100円ショップを利用)
- ジョウロ:100円(100円ショップを利用)
- 肥料:500円(液体肥料でも化成肥料でも構いません)
- タネ:200円(早生種が育てやすいです)
上記で紹介したアイテムはプランターのニンジン栽培で最低限必要となるもので、それぞれの費用を合計すると1800円くらいとなります。
100円ショップのアイテムで代用できるものがあれば費用の節約になります。
各資材の準備が整いましたら、次はニンジンの育て方を見ていきましょう。
(記事作成日:2018年2月11日、最終更新日:2023年1月28日)